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+"3"+3+"3"が"63"? 意外に知られていないJavaScriptの単項プラス(+)演算子

Last updated at Posted at 2016-03-14

JavaScriptにおいて下記は文字列(string)としての「3」です。

"3"

では、下記を何を示すかご存知ですか?

+"3"

意外に知られていない+の使い方ですが、これは数値(number)としての「3」を表します。+を数値でない値の前に記述すると、数値への型変換が行われます。決してバグやハックではなく、「Unary + Operator」(単項プラス演算子)というECMAScriptの仕様の一つです(※)。文字列を数値へ変換するときに使えます。

上記2つをjsdo.itで確認できるようにしました。"3"+"3"の型をそれぞれ出力しています。
http://jsdo.it/tonkotsuboy/eJ33

※ ECMAScript® 2015 Language Specification内の「Unary + Operator

+"3"+3+"3"の結果は?

では、下記の式を考えてみましょう。

+"3"+3+"3"; 

+"3"は数値なので、上記の式は、3+3+"3";と同じ意味になります。これは、6+"3";と同じ意味となり、数値と文字列の結合により、結果は文字列の"63"となります。

動作が確認できるよう、jsdo.itにデモをアップしました。
http://jsdo.it/tonkotsuboy/WXjq

こんなの誰が使ってるの? 見たこと無い!

そう思っていた時期が私にもありましたが、Google製の有名なフレームワーク「angular」の公式チュートリアルで使われているのを見かけました。

Angularの公式チュートリアルで使われている単項プラス演算子

Angular - Routing より

とは言えあまり直感的ではない記法なので、我々が文字列から数値への型変換をする際はNumber(3);parseInt("3", 10);を使用する方が好ましいでしょう。

JavaScript中で+が変な使われ方をしていた時は、今回の記事のことを思い出していただければ幸いです。

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