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【Python】Webスクレイピングで環境によって期待結果が異なる件への対応(Edge)

Last updated at Posted at 2023-04-21

事象

あるサービスから、WebスクレイピングしてデータをExcelに出力するプログラムを作ってる時、実行環境や実行タイミングによって、Excelに出力された値が異なる事象が発生。
データを取得する画面は、同じで、一度発生するとその特定のレコードが毎回画面上の値と異なって出力される。
当記事は、この問題に対する調査記録。

事象整理

まずは事実を整理。

  • 実行する環境(PC)によって、Excelに出力された値(取得された値)が異なる事象が発生する
  • 事象が発生するデータと同じ画面から取得したデータは、そのような事象は発生しない
    ⇒画面項目差異による影響ではない
  • デバッグ実行しながらであれば、事象は発生しない(通しで実行した時にのみ発生する)
    ⇒プログラムが悪さしているわけではなさそう
  • 事象が発生するデータのみを対象にすると事象は発生しない
    ⇒対象データが悪いわけではない
  • ヘッドレスモードで起動したときは正常に取得される
    (ようにみえる。タイミングによって発生する可能性があるため)
    ⇒プログラムが悪さしているわけではなさそう

プログラムの内容

プログラムが原因ではなさそうなので、Seleniumに関わる箇所のみにフォーカスする。

  • SeleniumWebDriverの起動オプションは以下。
            options = EdgeOptions()
            options.use_chromium = True
            options.add_argument('--no-sandbox')
            options.add_argument('--disable-gpu')
            options.add_experimental_option('excludeSwitches', ['enable-logging'])
            options.add_argument("--inprivate")
            options.add_argument("--disable-cache")
    
  • 不完全なページのロードを回避するため、画面遷移後に3秒待機。
    また、implicity_waitを設定し、上記で3秒待機後に画面最下部の要素が発見されてから処理を実行
  • 画面遷移はSeleniumWebdriver、データの取得はBeautifulSoupを利用

試したこと

事象発生の要因に対して、それぞれ調査。

  1. 【仮説1】ページがロードしきってない状態で処理が走ってしまった?
    【アプローチ】画面遷移後の待機時間を6秒に延長してみる
    【結果】事象解消せず。次の仮設を検証してみる。

  2. 【仮説2】処理中にたまったゴミが悪さをしている?
    【アプローチ】webdriverの利用ディレクトリを指定して、どんな感じかを観察してみる。
           EdgeOptionsに以下を設定。

    options.add_argument("user-data-dir=D:\\SeleniumTest\\")
    

    【結果】特に怪しい箇所なし。次の仮設を検証してみる。
      →結果、変わらず。また、処理終了後に上記ディレクトリのデータも消えなかった。

  3. 【仮説3】Edgeの拡張機能が悪さをしてたりする?
    【アプローチ】拡張機能が悪さしている可能性もあるので、無効にして起動してみる
           EdgeOptionsに以下を設定。

    options.add_argument("--disable-extensions")
    

    【結果】結果変わらず。

結論

色々試したけど、画面表示しながら事象を解消することはできず!

画面表示していることでリソースを消費して、画面のロードに不都合が発生しているのかも・・・
ヘッドレスモードで起動することで今のところちゃんと出力されそうなので、こちらで対応することにする。

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