お疲れ様です。Tomです。
今回Terraform Associate (004)に合格しましたので、その体験談を書こうと思います。
ただしマニアな試験ですので、忙しい人向けの要約は書きません。
スペック
公式HPは下記になります。
抜粋は以下です。
| Key | Value |
|---|---|
| Assessment Type | Multiple choice |
| Format | Online proctored |
| Duration | 1 hour |
| Price | $70.50 USD, plus locally applicable taxes and fees. Free retake not included . |
| Duration | 1 hour |
| Language | English |
| Credential Expiration | 2 years |
試験料は日本円で11,800円くらい(2026/03/28現在)でした。
年度内に取るという目標を決め、Voucherが配られるのをギリギリまで待っていたのですがありませんでした。数ヶ月前にはWebinarに出席してFree Voucherがもらえるキャンペーンもあったようなので、急ぎでない方はじっくり勉強して受けるのもいいと思います。
試験プラットフォームはCertiverseを利用していて、問題やProctorとの会話も英語で行われます 。
準備使用した教材
試験対策の参考書等はないので、基本的にE-learningやローカル環境を使いました。
受けようと決心するまではTerraformの経験がなかったので下記方策で進めました。
1. ハンズオンで「こういう感じでこういう技術か」という勘を磨く
2. 挙動がなんとなく身についたら、あとはノック形式で徐々に解像度を上げていく
1. ハンズオン
上記の 作業勘を叩き込む フェーズです。
これが終わる頃には「Terraformってたったこれだけのことか」と思えているはずです。
-
Terraform for the Absolute Beginners with Labs
CKAやCKADでお世話になったKodeKloudのUdemy版です。個人的にこのLabがとても好きで夢中でやってしまいました。正直これだけでも充分だと思います。
またLabに関しては時間が許す限り、かなり雑な使い方をしてもいいと個人的に思います。問題が程よく簡単で、作業勘をつかむにはとても良いエクササイズでした。
(Terraform用のラボ環境を自分で用意するのはめんどくさいですし、パブリッククラウドを利用するにはお金がかかることもあるのでとても助かります)
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AWS と Terraformで実現するInfrastructure as Code
日本語でやられている講座も一応ひと通りやりました。ただ上記と同じ理由でAWSリソースを作るのが嫌だったのでConfigurationファイルだけを書き、terraform planをするに留めておきました。
リソースを作っていないといけないものは諦めるといった具合ですね。1.5倍速くらいで流して、1つ目のUdemyで流れていなかった情報を掴む感じです。またAWSをフルに使っているので、コンフィグの書き方もざっくり学習できます。
- (FYI) The Ultimate DevOps Bootcamp
こちらは一部のみTerraformという感じですが、とても面白かったので共有です。DevOpsのエコシステムを一周できます。
2. 問題形式の打ち込み
資格試験の常套手段であるノック方式で、個人的に テスト対策としては最も重要 だと思います。
これが終わる頃には各コマンドの立ち位置や用語の概念的な地図、挙動までが身についているはずです。
すべてベータ版の演習モードでやりました。問題の難易度はテストより難しいと思いますが、傾向は似ている気がしました。ここでいう”難しい”を言語化すると下記だと思います。
- 重箱の隅をつく系の問題
- 題意がハッキリせず、自分である程度意図を汲まなければならない問題がある(そして検討が外れることがおおい)
初めは細かい挙動を理解していませんし、上記のような難しさを浴びせられるので連チャンで間違えるとかなりストレスでした。しかし間違った問題に対して根気強く基礎を整理していくと、1周目における5つ目の問題からは正解できるようになってきました。まさにパッチワークのように、ある時を境にTerraformの鮮明な地図が浮かび上がるイメージ です。
最終的に6つあるテスト問題を3周くらいし、80%程度の正解率をコンスタントに取れるくらいしました。間違えた問題はTerraformの根本を理解するには不要な問題だと思ったのと、当日の集中力で考えればわかるものだと思ったので深追いはしませんでした。
基礎を理解するために必要な解説はすべてAIとのチャットがおすすめです。「自分はこう思うけど、理解がどのように異なるのか」という感じで問題の解説を投げて議論しましょう。
個人的にUdemyのものを使わずにChatGPTなどのコンテキストをまとめておけるものがおすすめです。
「間違った理解で問題をとき、認識が違っているところを特定し、修正する…」 というような地味で痛いサイクルを繰り返します。たしかに苦痛ですが、業務で押さえておきたい細かい挙動からIaCの基本的な概念、Immutableなどモダンな考えまで、問題の間違えたところを深掘りすれば学びを最大化することができます。
(番外編)公式のPreparations
時間がなかったのと、正直なくてもいけるだろうと思っていたのでやりませんでした。
興味のある方は下記からアクセスできますのでチェックしてみてください。
当日に関して
メンタル
マテリアルでは理解したいところまでしたし、Udemyでも点数が取れるようになっていたので早く受けたいと思っていました。気持ち的には「自信7割、だけども不安3割」といったところです。
時間の対策はしていないが、理解はしているので、いままでの資格試験の現場勘でいけると思っていました。
準備と受験
英語で自分の名前を登録したら、パスポートを忘れないでください。再予約は2日後分からしか予約できません。
土曜日に予約していたのですが、パスポートを忘れ、予約の名前と免許の名前が表記で一致せず、テストを受けられませんでした。以前別の試験で同じプラットフォームを使った経験から、忘れてもその場でサポートに連絡すれば名前を漢字に変えてくれると思っていたのですが、今回はできませんでした。おそらくベンダーによってポリシーが違うのかなと思います。
受験できなければ強制的に即時キャンセルされます 。キャンセルされた分はリファンドされ、また買い直さなければならない仕組みになっています。
数時間後には受かっている自分を想像していたため肩透かしを食らった感じで、かなりストレスでした。自分のポンコツ具合にもうんざりでしたが、試験によって差分があることにもフラストレーションがありました。まぁ勉強するかとことでもう一周やりこみ、業務で忙しい合間を縫って月曜日に受けなおしました。
また受験にはオフィスにあるミーティングポッドを使いました。平日の業務時間ということもあって少しうるさかったのですが、注意されることはありませんでした 。
時間配分
実際のテストの時間配分は最初の30分くらいですべて解いて、フラグを立てたものをその後でゆっくり見ていくという感じだったので、問題集をやるのであれば特に時間配分は不要なので、やはり勉強は理解に全振りしたほうが良いと思います 。
結果
スコアは48時間以内に送信されるとのことで、直後は合格か不合格かだけが表示されます。あとはFormsのアンケートに答えて終了です。
スコアレポートは午後に受験して翌日の夜中に来ていました(かなり焦れったかったです)。最近ポリシーが変わったようで、中身に点数の記載がなく、「期待を満たしているか・振り返りが必要か・再勉強が必要か」のどれかで評価されます。私は下記のようでした。
※ スクショを貼れば良いんですが、Non-Disclosure Agreementの脅しがすぐ下に書いてあり、どこまで言っていいかは宣誓書を見ないとわからないので、雰囲気だけ伝わればとMDで書いてみました。Sectionは上で紹介した試験概要ページの”Exam objectives”を使って評価されます。
| Section | Intense Study | Review Needed | Meets Expectations |
|---|---|---|---|
| 1. Infrastructure as Code (IaC) with Terraform | ✗ | ||
| 2. Terraform fundamentals | ✗ | ||
| 3. Core Terraform workflow | ✗ | ||
| 4. Terraform configuration | ✗ | ||
| 5. Terraform modules | ✗ | ||
| 6. Terraform state management | ✗ | ||
| 7. Maintain infrastructure with Terraform | ✗ | ||
| 8. HCP Terraform | ✗ |
試験が終わったとき、数問自信のないものがあっただけのでほぼ満点だろうと思っていました。点数は闇の中ですが、HashiCorpからいっぱい”Meets Expectations”のお墨付きをもらったので満足です。
所感
数年前から取りたかった資格で、今回新しいチームに入ってTerraformを触ることになり、勉強しました。
いままで「Terraform?何かわかんないけどかっこいい!」と思っていたものを、「ただの運用ツールだな」と納得できたのは残念でもありましたが、成長でもあるなと感じました。Associateしかないのもおそらくそれが理由だと思います。
しかし、開発・運用視点で必要なTerraformの細かい挙動や仕組み、Immutableなどの設計思想など、ハンズオン教材で学びづらいところまで座学的ではあるもののカバーできた のは、いざという時に生きてくると確信しています。
パイプラインでぽちぽち押しているだけだと見えない世界が見えてくるので、エンジニアとしてキャリアを作りたい方は必須の知識になるのではないかなと思います。
次はまったりハイパーバイザの仕組みやVMwareのサービスを勉強していきます。そして今年の夏くらいには今まで資格をとってきてどのようなことがあったのか、メリットデメリットも含めて全部描こうと思います。
ほな。
