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【最新アップデート】生まれ変わった Copilot Studio ― 2026/6 新オーケストレーションと新UIと新機能 総まとめ

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Last updated at Posted at 2026-06-17

はじめに

みなさん、こんにちは。
マイクロソフト佐々木です。
2026年6月時点の Copilot Studio の最新アップデートをまとめたものです。(盛りだくさんです)

紹介する内容

本記事では、以下のトピックを解説します。

  • 新しい Copilot Studio の全体像(3つの柱)
  • New Orchestrator(刷新された AI コア)
  • New Agent Experience(新しいエージェント構築画面)
  • 注目機能:Skills / Work IQ / マルチエージェント / モデル選択 / CUA / 評価
  • New Workflow Designer(ワークフロー設計)

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本記事は2026年6月時点の情報をもとにしています。Copilot Studio は仕様変更が頻繁なため、最新情報は Microsoft Learn や公式ドキュメントをご参照ください。

本記事の内容は個人の理解と見解を含みます。所属している企業の公式見解ではございませんので、ご了承ください。


新しい Copilot Studio の全体像

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本日いちばんお伝えしたいのは、Copilot Studio が今回大きく生まれ変わった、という点です。ポイントは大きく3つあります。

  • New Orchestrator … 指示に忠実に動き、長時間のタスクも最後までやり切る、刷新された AI コア
  • New Agent Experience … 自然な言葉で、1つの画面でエージェントを構築・テストできる環境
  • New Workflow Designer … 決まった手順とエージェントを組み合わせて業務プロセスを作るデザイナー

中心にある AI の司令塔(オーケストレーション)を刷新し、その上にエージェント用とワークフロー用、2つの新しいデザイナーを載せた構成、というイメージです。その多くがすでに GA となっており、一部はプレビューで順次追加されていきます。

まずはこの3つを軸に見ていきます。


New Orchestrator:複雑なタスクを完遂する新エンジン

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New Orchestrator は、エージェントの “司令塔” にあたる AI コアを刷新したものです。コーディングハーネスと CLI レイヤーを基盤に再構築されたことで、複雑で長時間のタスクも、途中で止まらず最後まで完遂できるようになりました。

これまでとの違い

いちばんの違いは、タスクの進め方 です。

  • 従来 … あらかじめ立てた 単一の計画どおりに動くパイプライン型。最初に決めた手順を一直線に実行していくため、状況が変わったり、想定外のことが起きると、最後までやり切れないことがありました。
  • New Orchestrator観察結果に基づいて、次の手を都度組み立てる やり方へ。一手ごとに結果を見ながら進めるので、複雑で動的なタスクにも対応できます。

この「都度組み立てる」動きが Agentic Loop です(詳細は後述)。新しいコーディングハーネスと CLI レイヤーの上に再構築されたことで、指示への忠実性 と、長時間・多段階タスクの完遂力 が強化されました。

コア能力:何ができるようになったか

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New Orchestrator で強化されたポイントは、大きく3つです。

  1. 再帰的タスク実行 … 複雑で動的な問題も段階的に解き進められ、途中で破綻しにくい
  2. 大量処理+リッチ出力 … 大量のコンテンツを読み込み、ドキュメントやデータといった成果物を生成
  3. ツール連携の強化 … 複数のツール・知識源を横断する判断を高精度に実行し、実行品質が向上

公式情報でも紹介されているとおり、評価性能は約 20% 向上、消費トークンは約 50% 削減。性能を上げながら、コストはむしろ下げられる、という結果が出ています。

Agentic Loop(推論 → 行動 → 観察)

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New Orchestrator の中核が、この Agentic Loop です。単一の計画どおりに動くパイプラインから、観察結果に基づいて次の手を都度組み立てる方式 へと変わりました。エージェントは「推論 → 行動 → 観察」のサイクルを、ゴール達成まで LLM の判断で自律的に繰り返します。

  1. 推論(Reason) … 状況を分析し、次の一手を判断する
  2. 行動(Act) … 検索・API・コード実行などのツールを呼び出す
  3. 観察(Observe) … 実行結果を受け取り、文脈に追加する
  4. 完了判断 … ゴール達成かを判断し、未達なら 1 に戻って繰り返す

たとえば「請求書を処理して」という依頼に対して、ゴールを設定し、必要な作業を繰り返しながら最終的な成果物を返します。途中でエラーが起きても、結果を観察して別の手を試せるため、一直線の計画では失敗していた複雑なタスクも、最後までやり切れる ようになります。

New Agent Experience:エージェント構築インターフェース

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続いては、エージェントを作る画面そのものを刷新した New Agent Experience です。

エージェントの目的とタスクを平易な言葉で説明するだけで、高性能なエージェントを効率的に開発できます。特徴は、構築・テスト・評価・監視 の4つのモードが1つに統合されていることです。これまで独立した工程になりがちだった評価やレビューを、開発のループの中心で回せるようになりました。

新しいエージェント体験(新しい UI)の全体像は、Learn の概要ページが分かりやすいです。

デモハイライト①:タスクの分解とファイル生成

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実際のデモでは、次のような動きが見られました。

  • Agentic Loop によるタスク分解 … 複雑な依頼を、エージェントがタスクに分解しながら段階的に実行します。途中でエラーが起きても、自動でリトライしたり、別のルート(代替パス)で対応します。
  • ネイティブなファイル操作・生成 … さまざまな形式のファイルを読み込んで処理し、ドキュメントやデータといったリッチなファイルとして出力します。

New か Classic か(使い分け)

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新しいエクスペリエンスと Classic、どちらを選ぶかの整理です。

新しいエクスペリエンスが向いているケース

  • 新規にエージェントを作成する
  • オーケストレーションの品質向上を最大限に活かしたい
  • 自然言語ベースのシンプルな構築モデルが好み
  • Microsoft 365 データに対する推論が主用途
  • 評価(Evaluate)と監視(Monitor)をオーサリングと一体化したい

Classic を継続するケース

  • 既存の Classic エージェントを保守・拡張する
  • トピックフロー等の決定論的な会話制御が必須
  • 新エクスペリエンス未対応の機能に依存している

ポイントは、現時点では2つのエクスペリエンス間の移行はできない という点です。ただし Classic は今後も継続して稼働するため、ご自身のペースで移行を検討いただけます。

2つのエクスペリエンスの詳しい比較は、こちらをご覧ください。


注目機能ピックアップ

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ここからは、3つの柱に加えて注目したい個別機能を紹介します。

Skills:エージェント間で再利用できるスキル

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Skills は、エージェントに与える Markdown ベースの再利用可能な指示 です。必要なときにオンデマンドで呼び出して、特定のタスクを完了させます。

  • デザイナーでゼロから作成するほか、GitHub Copilot や Claude など他プラットフォームのスキルもインポート可能
  • 組織全体で共有・再利用でき、エージェントは常に最新バージョンを自動取得
  • 一元管理により保守性が向上

Work IQ:エージェントのためのインテリジェンスレイヤー

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Work IQ は、Microsoft 365 のデータとコンテキスト理解を組み合わせた「ワークプレイスインテリジェンスレイヤー」です。エージェントが仕事の文脈を踏まえて推論し、行動できるようにする基盤になります。

  • 3つの標準プロトコル … A2A / MCP / REST に対応
  • セキュアなグラウンディング … Microsoft 365 の権限・秘密度ラベル・コンプライアンスポリシーを自動適用。ベクターストアやデータ同期の独自管理が不要
  • 利用できるデータ … メール、会議・予定表、OneDrive / SharePoint ドキュメント、Teams メッセージ、人物・組織コンテキストなど

マルチエージェント:専門エージェントが連携して働く

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複雑な業務を、専門の異なる複数エージェントで分担する仕組みです。

  • Child agents / Connected agents … エージェント内のサブエージェントや、同一環境の他の Copilot Studio エージェントに接続
  • 外部エージェント接続 … Agent2Agent(A2A)プロトコル対応エージェント(GA)のほか、Microsoft Foundry・Fabric Data agents・M365 Agents SDK 製エージェント(プレビュー)とも接続

インライン(子)エージェントとコネクテッドエージェントの考え方やベストプラクティスは、Learn にまとまっています。

デモハイライト②:ツールの追加と組織コンテキストの活用

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2つ目のデモでは、エージェントに能力を足していく流れが示されました。

  • Tools / Skills の追加 … 高度なタスクを完遂するために、必要なツールやスキルをエージェントに追加します。
  • Work IQ MCP 経由で組織コンテキストへアクセス … メールや予定表、SharePoint など、組織内の文脈にエージェントがアクセスします。
  • リッチなファイル出力 … さまざまな形式で、中身の詰まったファイルを出力します。

Model:シナリオに応じた最適なモデル選択

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OpenAI に加えて、Anthropic、Mistral、xAI など、最新のモデルファミリーから、シナリオや性能要件に応じてモデルを選択できます。

  • モデルの選択肢が拡大し、設計・最適化の柔軟性が向上
  • 集中管理されたコントロールにより、IT 管理下で安全に選択(柔軟性とガバナンスの両立)

CUA:Computer-Using Agents が一般提供

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Computer-Using Agents(CUA)は、Web サイトやデスクトップアプリの UI を直接操作するエージェントで、一般提供(GA)となりました。API がなく自動化できなかった業務プロセスも、エンドツーエンドで自動化できます。

  • 自然言語で指示 … コード不要。ビジョンと推論を組み合わせた CUA モデルが、仮想マウス・キーボードで UI を操作し、画面の変更にも追従
  • エンタープライズ対応 … 資格情報の安全な管理、シナリオ別のモデル選択、画面変更に適応する回復力の高い自動化
  • ワークフローへの組み込み … API アクション・承認・ビジネスロジック・UI 操作を同一の自動化システムに統合(プレビュー)

Evaluation:エージェント評価の標準化

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手動テストから、スケーラブルで標準化された評価プラクティスへ、という流れです。

  • 評価(Evaluate)と監視(Monitor)が、独立した工程ではなく開発ループの中心機能に
  • カスタムグレーダー … 一般的な「正しさ」の測定を超え、組織独自の品質基準で評価を設計
  • テストケースの自動生成 … ナレッジ・トピック・テーマから自動生成し、単一応答とマルチターン会話の両方を評価

New Workflow Designer:エンドツーエンドのワークフロー

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3つ目の柱、New Workflow Designer です。狙いは「決まった手順は確実に、判断が必要な部分はエージェントが柔軟に」。決定論的なワークフローステップとエージェントを組み合わせ、業務プロセス全体を1つのワークフローとして構築できます。

  • Agent ノード … 単純な条件分岐では書けない判断が必要な場面で、ワークフローからエージェントへ引き継ぎ。Microsoft 365 Copilot の Researcher・Analyst などへの依頼も可能
  • AI アクション … 分類・抽出・コンテンツ生成などをフロー内に直接組み込み
  • ノード単位テスト・バージョン履歴・分析 … 全体を実行せずに1ステップだけ検証し、変更を追跡しながらプロセス全体を可視化

おわりに

新しい Copilot Studio の全体像から、New Orchestrator、New Agent Experience、注目機能、New Workflow Designer までご紹介しました。

「決まった手順は確実に、判断が必要な部分はエージェントが柔軟に」という方向性で、複雑で長いタスクも最後までやり切れるようになってきています。ただし、毎週・毎日と機能が追加されていくので(いい意味で)、最新情報は Microsoft Learn でご確認いただきながら、お手元で検討・設定いただければと思います。

最後までありがとうございました。

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