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5つの観点から見るリーダーシップの全体像

Last updated at Posted at 2025-04-21

日々手を動かし、プレイヤーとして動いている一方で、「チームで成果を出すには、どんな視点が必要なのか」と考える場面も増えてきた。

そんな中で関心を持ち始めたのが “リーダーシップ”や“マネジメント” の役割。
これまでの自分は「マネジメント=管理職の仕事」と捉えていて、正直、距離を置いていたが、チームで成果をあげる以上リーダーシップやマネジメントは必要不可欠なスキルになると考え、まずは身近なリーダーシップについて学んでいきたいと思った。

本記事では、「リーダーシップ」というキーワードを入り口に、以下の5つの観点でまとめてみた。


1. リーダーシップの特徴:ポジションよりも影響力

リーダーシップを定義づけるうえで最も印象に残ったのは、「リーダーシップは肩書きではなく、人に影響を与える行為そのものだ」という点。

P.F.ドラッカーが述べた「リーダーとは、フォロワーを持つ者である」という言葉の通り、リーダーシップは関係性の中で発生する動的な力である。つまり、自らが先頭に立って人を導く場合もあれば、ある時は背中で語り、信頼をもって任せるという形でも機能する。

この視点は、自分がリーダーとして思い描いていたものと少し異なり、印象を受けた内容であった。

2. リーダーシップに必要なスキルとは?

リーダーに求められるスキルがよく紹介されますが、学びのなかで特に腑に落ちたのは、“何を伝えるか”よりも“どう在るか”が問われるという点です。

以下は、自分なりに重要だと感じたリーダーのスキルです:

  • 自己認識と自己管理
    自分の感情・行動のクセを理解し、感情に流されずに意思決定をする力。ダニエル・ゴールマンの「EQ(感情知能)」が鍵になります。

  • 傾聴と共感
    相手の話を遮らずに聴き、言葉の裏にある感情や価値観に耳を傾ける。単なる“聞く”ではなく“受け取る”姿勢が問われます。

  • 対話とフィードバック
    一方通行の指示ではなく、対話によって認識のズレを埋め、適切なタイミングでフィードバックする力。これは現場でも実践しやすいスキルだと感じました。

  • 目的を翻訳する力
    上位のビジョンを、チームや個人にとって意味のある言葉に落とし込む力。プレイヤー視点では「なぜこの業務をやるのか」を結びつける力でもあります。

3. リーダーシップのタイプを学ぶ意味

リーダーシップの種類を分類する理論には様々ありますが、私が特に参考になったのは以下の3つです:

  • 三隅二不二の「PM理論」
    **P機能(課題達成)とM機能(集団維持)**の2軸でリーダー行動を分類する考え方。
    → 実務の中で「成果にこだわりすぎて関係性が弱くなる」「和を保ちすぎて決断が遅れる」といったバランスの課題を振り返るのに役立ちました。

  • ゴールマンの6つのリーダーシップスタイル
    状況に応じてスタイルを使い分ける必要性を提唱(例:ビジョン型・コーチ型・強制型など)。
    → 特に印象的だったのは「すべてのスタイルに長所があり、“強制型”ですら必要な時がある」という視点。人を大切にする=優しいだけではないと学びました。

  • サーバントリーダーシップ
    自分が上に立つのではなく、「メンバーの成長や成功を支えること」に主眼を置いた考え方。
    → プレイヤー出身の自分にとって、“支えるリーダーシップ”は最も現実感があり、目指しやすい姿だと感じました。

4. リーダーシップがもたらす効果

リーダーシップがうまく機能すると、目に見える成果だけでなく、チーム全体の空気感や心理的安全性にも好影響を与えることがわかりました。

具体的な効果として学んだのは以下のような点です:

  • チームが主体的に動けるようになる
    → 「指示を待つ」のではなく、自ら課題を見つけて動けるメンバーが増える。

  • 学習とフィードバックのサイクルが回る
    → 上下ではなく対話ベースの関係性があることで、建設的な振り返りが可能になる。

  • コンフリクト(衝突)が生産的になる
    → 関係性ができていれば、意見の違いは摩擦ではなく前進の材料になる。

個人的にも、周囲に安心して意見を出せる雰囲気があるだけで、日々の業務効率やストレスの感じ方が大きく変わると感じています。

5. リーダーシップはどう育てるか?

最後に、実際に自分がリーダーシップを伸ばしていくにはどうすればよいか?を考えました。
理論と合わせて、自分の中で意識していきたい点を整理します。

  • 完璧なリーダーを目指さない
    → すべてのタイプやスキルを持ち合わせる必要はなく、「自分らしいリーダーシップ」を見つけることが大切。

  • フィードバックを素直に受け取る
    → 特にネガティブな意見から逃げず、真摯に受け止めて改善のヒントにする。

  • 実践と内省のセットで学ぶ
    → やってみて、振り返って、改善して…という地道なサイクルこそが育成の鍵。

  • 仲間と語る・学ぶ
    → 1人で悩むより、他者とリーダーシップについて対話することで視野が広がる。

おわりに

「リーダーシップを学ぶ」という行為は、単なる理論の理解ではなく、「自分がどう在りたいか」「周囲にどう関わっていきたいか」という問いに向き合うことでもあります。

まだまだ実践と学びの途上ですが、今回の整理を通じて、自分が大切にしたいリーダーシップの姿が少し見えてきました。

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