はじめに
HPEのスイッチで、サーバー接続ポートに対しCiscoで言うところのport-fastを設定する機会がありましたので記事にしたいと思います。
概要
通常、STPが有効なポートに対して、LANケーブルを接続するとSTPの計算(Listening → Learning)が行われるため、通信ができるようになるまで 数十秒かかります。
これを解決するために、HPEでは「stp edged-port」という設定を行うことで、接続ポートを待ち時間なしで即座にForwarding(転送)状態にする機能を提供します。
前提
・STPが既に動いていること
・system-view権限があること
設定
設定方法は簡単です。
「system-view」モードに移り、対象のポートに「stp edged-port」の設定を入れるだけです。
下ではTen-GigabitEthernet1/0/1に対して設定を行っています。
「system-view」モードに移動し
<Switch>system-view
インターフェースTen-GigabitEthernet1/0/1の設定を行います。
[Switch]interface Ten-GigabitEthernet1/0/1
インターフェースinterface Ten-GigabitEthernet1/0/1にedged-portの設定を行います。
[Switch-Ten-GigabitEthernet1/0/1]stp edged-port
Edge port should only be connected to terminal. It will cause temporary loops if port Ten-GigabitEthernet1/0/1 is connected to bridges. Please use it carefully.
[Switch-Ten-GigabitEthernet1/0/1]exit
「stp edged-port」の設定を行った際にメッセージが出ていますがこれは
Edge port should only be connected to terminal. It will cause temporary loops if port Ten-GigabitEthernet1/0/1 is connected to bridges. Please use it carefully.
「エッジポートは端末(PCやサーバー)だけに接続してください。もしこのポート(Ten-GigabitEthernet1/0/1)をブリッジ(別のスイッチやハブ)に接続すると、一時的にループが発生する原因になります。注意して使用してください。」
という注意メッセージになります。
設定が間違っているなどのエラーメッセージではありません。
なお「stp edged-port」設定時にポートのダウンアップは発生しませんので、「stp edged-port」設定によるSTPの再計算は起きませんでした。※HP5710でversion Version 7.1の場合
確認
設定後以下のコマンドで状態を確認してください
display current-configuration
対象のポートに「stp edged-port」の設定が入っていればOKです。
display stp
対象のポートのSTP設定を確認します
----[Port1(Ten-GigabitEthernet1/0/1)][FORWARDING]----
Port edged : Config=enabled, Active=enabled
「Port edged」のステータスが「Config」が「enabled」で「Active」も「enabled」になっているのが分かります。
ちなみに設定する前は
Port edged : Config=disabled, Active=disabled
となっています。
注意
注意メッセージにもありましたが、ループが発生する場合がありますので「stp edged-port」を設定したポートにはスイッチやハブは接続しないでください。
まとめ
HPEにもCISCOのport-fastと同様なstp edged-portという設定があることがわかりました。
サーバーや端末の接続時などに使うことが多いかと思いますので、この情報がどなたかのお役に立てれば幸いです。
参考サイト