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ElasticIPについてと作成から開放までの手順

Last updated at Posted at 2024-10-16

はじめに

EC2のElasticIPを付け替える機会がありましたので、ElasticIPについて自分の備忘録を兼ねて記載します。
(本記事は2024年10月15日時点の情報になります)

ElasticIPとは

AWSのリソース(EC2インスタンスなど)に静的なパブリックIPアドレスを提供するための仕組みになります。

ElasticIPの特徴

固定IPアドレス
通常、EC2インスタンスには動的にパブリックIPが割り当てられ、再起動や停止・起動を行うと異なるIPアドレスが割り当てられます。しかし、Elastic IPを使うと、EC2インスタンスに対して常に同じパブリックIPを割り当てることができます。

再アサインが可能
Elastic IPは、他のインスタンスに割り当て直すことが可能です。これにより、例えばサーバー障害などが発生した場合でも、Elastic IPを別のEC2インスタンスに移すことで、同じIPアドレスでサービスを継続できます。

VPC内で使用可能
Elastic IPはVPC(Virtual Private Cloud)内のリソースにアタッチできます。これにより、VPC内のインスタンスに対してパブリックIPアドレスを提供することができます。

Elastic IPの課金ルール
Elastic IPに対してと言うよりも、利用中のパブリックIPv4アドレスに対して課金される料金体系となっています。
※2024年2月より特定のサービスに割り当てられているかどうかに関わらず、すべてのパブリック IPv4 アドレスの利用に対して 1 IP アドレスあたり 0.005 USD/時間 が課金されるようになっています。

なおElasticIPは
・EC2インスタンス
・NATゲートウェイ
・ネットワークロードバランサー
などネットワークインターフェース(ENI)に関連つけることができます。

以下ではEC2への関連付けの手順を紹介します。
①ElasticIPアドレスの作成
②ElasticIPアドレスの関連付け
③ElasticIPアドレスの関連付けの解除
④ElasticIPアドレスの開放

①ElasticIPアドレスの作成

AWSのマネジメントコンソールの検索窓で「EC2」と検索します。
左側のメニューから「ネットワーク&セキュリティ」→「ElasticIP」を選択します。
save dataset.png!

ElasticIPを割り当てるを選択します。
ElasticIPを割り当てる.png

内容は特に変えず、右下の「割り当て」を押下します。
割り当て.png

割り当てを押下すると以下のようにElasticIPアドレスが作成されます。
赤枠内にパブリックIPアドレスが記載されます。
割り当てられたIPアドレス.png

これでElasticIPアドレスの作成は完了になります。
続いて作成したElasticIPアドレスをEC2に関連付けます。

②ElasticIPアドレスの関連付け

先ほど作成したElasticIPアドレスを選択します。
ElasticIPの選択.png

アクションからElasticIPアドレスの関連付けを選択します。
ElasticIPアドレスの関連付け.png

ElasticIPアドレスの関連付け設定画面に遷移します。
ここで関連つける「インスタンス」とそのインスタンスの「プライベートIPアドレス」を選択して右下の「関連つける」を押下します。
※ここでネットワークインターフェースに関連るけることもできます。
ElasticIPアドレスの県連付け設定.png

画面が遷移しますので、関連付けたEC2のIDとプライベートアドレスを確認できます。
ElasticIPアドレスが指定したEC2に関連付けられたことを確認します。
Elastic関連付け完了.png
これでElasticIPアドレスの関連付けの作業は完了となります。
続いてElasticIP アドレスの関連付けの解除をおこないます。

③ElasticIPアドレスの関連付けの解除

関連付けを解除したいElasticIPを選択して、アクションから「ElasticIPアドレスの関連付けの解除」を選択します。
ElasticIPの関連付け解除.png
関連付けを解除するElasticIPアドレスとインスタンスを確認し問題なければ
右下の関連付けの解除を押下します。
ElasticIP間列見解除の確認.png
これでElasticIPアドレスの関連付けの解除は完了となります。
続いてElasticIPアドレスの開放を行います。

④ElasticIPアドレスの開放

使わなくなったElasticIPアドレスの開放(リリース)を行います。
開放したいElasticIPアドレスを選択し「ElasticIPアドレスの開放」を選択します。
ElasticIPアドレスの開放.png

開放したいElasticIPアドレスの情報を確認し問題なければ右下の「開放」を押下します。
ElasticIPの開放.png
これでElasticIPアドレスの開放作業は完了です。

備考

Elastic IP アドレスの復元も可能ですが、他のAWSアカウントに割り当てられていないことなど、復元のためにいくつかの条件がありますので、ElasticIPアドレスの開放は慎重に行ってください。
復元手順については。以下のサイト「6. Elastic IP アドレスの復元」項に記載されています。

注意点

・ElasticIPアドレスが関連つけられている対象のリソース(EC2など)を停止するだけではElasticIPアドレスの使用は停止されません。
・EC2からElasticIPアドレスの関連付けを解除すると、事前に関連つけていたパブリックIPもなくなります。再度EC2に接続するには、ElasticIPを作成して関連つける必要があります。

まとめ

ElasticIPはアドレスを固定できて便利なサービスですが、使用していないアドレスは適時開放するなど、適切な管理が必要だと思いました。

参考

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