このエントリはShenzhen Advent Calendar 17日目です。
华强北で部品を買うという難しさ
同人ハードウエアで基板を作っていて、深圳にいくと特定の部品が欲しいと思う事があると思いますが、ともかく华强北電気街は広大で、目指す部品をどうやって探すかが一番の課題になります。
华强北路に新しく掲示されたビルマップ。ともかくたくさんのビルがある
特に、日本からの訪問での限られた時間でどうやって効率的に目標にたどり着くかは結構重要です。
そこで、ここ数回の深圳訪問で色々と試した目的の電子部品(今回はIC単体)の探し方を紹介します。
探し方1 「筆談」
自分が一番最初にやったのは「部品名を書いたメモを持って店頭であるか聞く」です。
华强北では扱う商品で同じ様な場所に集まっているので、半導体の看板が出ているお店へ行ってメモを見せて「这个有吗?(これありますか?)」と聞いてみます。ほとんどのお店は他のお店と在庫情報を共有をしている(<-これはあとで重要になる)ので、「とってくるから1時間たったらまた来て」と言って少量でも部品在庫を持ってきてくれます。
探し方2 「Aliexpressの業者さんにコンタクトをしてみる」
みんな大好きAliexpressではほとんどの電子部品が買えます。そこで、販売者(セラー)に直接「今度深圳に行くんだけど华强北に実店舗あるんなら訪問したい」とメッセージしてみました。
ただ、意外と実店舗を华强北に構えているセラーは少なくうまく行きませんでした。(よく考えたらそれはそうか...)
探し方3 「お店の人とWeChatで繋がって事前に探してもらう」
「探し方1」でも書いたのですが、お店で部品の有無を聞くとPCに向かって「在庫の有無」や「価格」を調べた上でどこかに注文して取りに行ったり持ってきてもらったりしていました。
よくよく見ているとどうも同じビルの店舗間で在庫情報をデータベースで共有しているようです。
そこで、前回訪問時に購入した店舗の店員さんとWeChatで繋がって直接チャットで在庫があるか事前に確認してみました。
今回お願いした半導体関係の店舗が集まった「都会電子城」のお店の名刺、WeChatのQRコードがある
今回はAliexpressでもまだあまり見かけない「USB PDデバイス」用のコントローラを探してもらったのですが、少し時間がかかったものの、きちんと対応をしていただき無事にものを入手することができました。(黄小姐に大感謝です)
WeChatはメッセージを長押しすると「翻訳」というメニューが出てチャットの中に翻訳結果が表示されます。
実際、店頭で対面しながら「会話はWeChatのメッセージで」というやり取りで言葉の壁を何とか超えて目的のICを入手できました。
まとめ
お店にもよりますが、WeChatで繋がることで华强北での部品探しが非常にスムーズになります。
深圳へ出発する前に日本からお願いすることもできるので、ぜひ試してみてください。