1. はじめに
初めまして、新卒の猪原です。初投稿になります。文系出身に私にとって技術研修はとてもハードだと感じました。特にインフラについては学生時代でも全く触れてこなかった分野だったのでついていくのに精一杯でした。その分、学んだことも多くあります。
そこで今回は、サーバーの研修で学んだ誰でも使えるLinuxのコマンドをご紹介したいと思います。
2. ディレクトリの移動と作成
pwdとはprint working directoryの略で自分が現在いるディレクトリを表示するコマンドのことです。Linuxにおけるディレクトリとはファイルを保管する場所なので基本的にはフォルダのようなものです。pwd
pwdコマンドを打つと一番上のディレクトリから現在のディレクトリまで全ての経路を示してくれます。
また、今いるディレクトリから移動したいときはcdコマンド（change directory）を使うとできます。移動したいディレクトリの指定、または一つ上にあるディレクトリへ移動することも可能です。
cd
cdコマンドのみ打つと、ホームディレクトリという一番最初にいたディレクトリへ戻ることができるので非常に便利です。
そして、新たなディレクトリを作成したい時はmkdir（make directory）コマンドを使うことで出来ます。
mkdir 作成するディレクトリ名
3. ファイルの表示と操作
ここからは、ディレクトリ内にあるファイルを操作できるコマンドを紹介します。ただ、コマンドが多いのでよく使いそうなものをいくつかピックアップしました。コマンドの結果表示と共に簡潔に説明します。
ls（List）
ls
ディレクトリ内のファイルやディレクトリの一覧を表示してくれます。
touch
touch 新しいファイル名
空のファイルを新しく作成できます。
cat（Concatenate）
cat 表示したいファイル名
指定したファイルの内容を表示してくれます。
cp（Copy）
cp コピー元 コピー先
ファイル/ディレクトリをコピーして、指定した宛先に複製します。
mv（Move）
mv ファイルのカレントディレクトリ ファイルを移動したい宛先
ファイルを指定した宛先に移動します。
4. ファイルの編集
Linuxにはテキストエディタというファイルを編集できる機能があります。vi（visual editor）コマンドを打ってさらに:qを入力すると編集画面に移ります。そして、操作する前にiを押すと画面で自由に入力できるようになります。vi
入力が完了したらEscを押して、:wqを打つと保存してviを終了できます。
:wq
5. その他使えるかもしれないコマンド
ディレクトリやファイルがどこにあるか分からない場合は、findコマンドを使うと検索してくれます。 （コマンドとその結果の表示） 実行するとパスの経路も表示してくれるのでどこにあるのか分かりやすいと思います。echoコマンドは画面に文字列を表示してくれます。プログラミングで最初に学ぶprintコマンドと基本同じです。
echo 表示したい文字列
作業が完了して終わりたいは、exitコマンドで終了することができます。Xボタンで強制終了することもできますが、そうすると処理が中途半端になったり、ファイルが壊れたりする可能性があります。
exit
また、ファイルやディレクトリを削除したい時はrm（remove）コマンドで実行できます。「IT 滅びの呪文」などで調べると出てくるので興味がある方は見てみてください。ちなみに削除したものは基本的に復元できません。