現場に配属されてから半年が経ちました。あっという間です。仕事を覚えることに精一杯でしたが、得られた学びも多くありました。特にコードのエラーには苦戦した覚えがあります。そこで本稿では、実際に現場で見たエラーコードをいくつか紹介したいと思います。
RDPエラーコード 0x4
現場の端末からリモートデスクトップ(RDP)に接続しようとした際に発生したエラーです。これはクライアントとサーバー間の接続失敗を示しており、原因として以下が考えられます。
- ネットワーク接続の問題
- ファイアウォールの設定
- システムやサービスの構成
初めてこのエラーに遭遇したときは、RDP先にある資料やTeamsにアクセスできず、何度試しても失敗して焦りました。しかし、IPアドレスを確認すると数字の桁が入れ替わっていたという初歩的なミスに気づきました。エラーが発生した際には焦らず落ち着いて状況を把握することが大切です。
WinError 10060
次に紹介するのは、ネットワークに深く関わるエラーです。現場では対象のサーバーに接続するため、クライアントとサーバーの間に立つ「プロキシサーバー」を経由する必要がありました。
その設定を行った上でアクセスを試みると、次のようなメッセージが返されます。
WinError 10060: 接続試行が失敗しました。
接続された相手が一定時間内に適切に応答しなかったため、または接続されたホストが応答に失敗したため、確立された接続が失敗しました。
調べてみると、クライアント及びプロキシサーバーからWebサーバーに通信が届いていない、あるいは応答が返ってこないことを意味しており、原因はクライアント側にある可能性が高いと分かりました。
しかし、プロキシサーバーの設定は私たちのチームではなく別のチームが担当していたため、エスカレーションが必要になりました。さらに設定の調整には時間がかかるため、すぐに解決できる問題ではありませんでした。
早期解決できないエラーやトラブルもあるため、いかに早く問題の原因を特定できるかが重要です。
HTTP 503 Service Unavailable
最後に紹介するのは、最近遭遇した「503 Service Unavailable」エラーです。
これは WinError 10060 と同様にプロキシサーバーを経由して接続した際に発生しました。
HTTP/1.1 503 Service Unavailable
Content-Type: text/html; charset=UTF-8
Retry-After: 120
503 はサーバー側に起因するエラーで、何らかの理由により機能が停止しており、クライアントの要求に応答できないことを示しています。どの URL にアクセスしても同じエラーが返され、原因が解消されない限りリソースを利用できません。
WinError 10060との違いは、プロキシ経由での接続自体は成功している点、そして問題がクライアント側ではなくサーバー側にある点です。
ただし、サーバーが正常に稼働している前提で作業しているため、本当にサーバー側に問題があるのかを確認する必要がありました。場合によっては、想定とは異なるプロキシサーバーを経由していた可能性も考えられます。実際、そのケースが濃厚でした。
ネットワークの問題を特定する際には、クライアント側かサーバー側かを切り分けることで、解決への糸口が見えてくるかもしれません。
まとめ
現場での経験を通じて、エラーコードについて理解が深まりました。今後もさまざまなエラーやトラブルに直面すると思いますが、原因を調べて特定するだけでなく、迅速に対処できる力を身につけていきたいです。

