可変ディスク使用のススメ
客先でコピーする仮想環境が固定ディスクで大変だったので、ススメとこうと思う。
可変ディスクとは
VMWare の ESXi でも Workstation でも、仮想環境の作成時のディスクの設定で、出てくるもの。
- 固定ディスクとは、20GB のストレージと設定すると、実際のストレージに 20GB あらかじめ確保されるタイプ。
- 可変ディスクとは、20GB のストレージと設定しても、実際のストレージには使った分だけ確保されるタイプ。
昔は、ストレージと言えば HDD が主流で、HDD では連続で確保された(フラグメントされていない)領域の方が、ディスクI/O には有利で速くなる、という事でそれが既定となっているのだろうけど、今のストレージは SSD だし、あまり事前確保のメリットはないと思う。
一方で、仮想環境のコピーなどの際には、ストレージに使っていない部分も含めて確保されているため、コピーなどに時間がかかったり、ストレージの空き領域を圧迫したり(使っていないのに確保だけされていれば非効率)、いいところはないと思う。
可変ディスク設定の画面(VMWare ESXi)
ThinProvision を選択するようにしよう。
可変ディスク設定の画面(VMWare Workstation)
Workstationの場合は、既定で可変ディスクになっているようだ。(良いことだ)
そのままにしておくこと、チェックしてはいけない
ちなみに単一ファイルとか複数ファイルとかは、古いWindowsでは 1ファイルの上限が2GBだった名残りなので、特に古いWindowsがホストとか、仮想ディスクのファイルのバックアップ先が古いWindowsとかでない限り、単一ファイル 選択でよいと思うぞ。
ディスクの最適化
ゲストOS上で、ファイルを消せば、可変ディスクがすぐさま小さくなるわけではないので、適時ディスクの最適化を実施して、ゲストOS上で使っていないけど可変ディスクで確保している部分を解放するとよいだろう。
特に、全体をコピーしたりする前にやっておくとよいと思う。
NTFS 圧縮との併用
これも便利だよ。仮想ディスクを NTFS 圧縮しておくと、大体半分ぐらいになるんではないかと、個人的な印象。
NTFS圧縮のススメは → NTFS圧縮のススメ