はじめに
技術チャレンジ部のとも(Tomo)です。
【2024年最終】AMD APUでStable Diffusionを動かす(ComfyUI編)では、AMD APU上のUbuntuでComfyUIを動かしてみました。
手元にはNVIDIAのGPUを搭載した、実質VRChat用のWindowsPCもあるため、これでComfyUIを動かしてみようと思います。
環境
デスクトップPC
- OS: Windows10 22H2
- CPU: Ryzen7 5700X
- RAM: 32GB
- SSD: 1TB
- GPU: GeForce RTX 4070 Ti SUPER
- VRAM: 16GB
- ドライバー: 2025年1月時点で最新のGeForce Game Readyドライバー
ソフト選択
色々試したところ、なるべくWindowsの流儀に合わせるのが良さそうに思いました。
最終的には以下の構成としました。
- Microsoft StoreからのPython3.12
-
PyTorch
- Stable(2.51)-Windows-Pip-Python-CUDA12.4
- ComfyUI
- Git for Windows
- PowerShell
- CLI操作はPowerShellから行いました
インストール
Windows用の手順
動かせた後に気づいたのですが、ComfyUIのWindows用インストール手順を見ると、ComfyUI_windows_portable_nvidia.7z
というリリースファイルがあり、Nvidia GPUならファイルを展開するだけで使える環境が用意されているんですね。知りませんでした。
以下は、Manual Installに該当。
Git for Windows
あらかじめ入れてありました。git
コマンドを使うのに要るかと思います。
Python
Microsoft StoreにてPythonで検索し、Python3.12をインストールするだけ。
PowerShellでpython
を実行しようとしたら、ストアアプリに転送されて、この方法を知りました。
pipやvenvも使えるようです。
venv
venv
コマンドそのものは無いようなので、以下の方法でComfyUI用のvenvを作りました。
activateのパスはLinuxと異なる模様。
python -m venv ComfyUI-venv
.¥ComfyUI-venv¥Scripts¥activate
cd ComfyUI-venv
以下はvenvがactivateされた状態で実行。
PyTorch
PyTorch本家のINSTALL PYTORCHのチャートで、Stable(2.51)-Windows-Pip-Python-CUDA12.4を選んで表示された手順をそのまま実行。
pip3 install torch torchvision torchaudio --index-url https://download.pytorch.org/whl/cu124
ComfyUI
Ubuntuの時と同じ。
git clone https://github.com/comfyanonymous/ComfyUI.git
cd ComfyUI
pip install -r requirements.txt torchsde
モデルの設置
Ubuntuの時と同じ。
実行
AMD APUの時と異なり、オプションは不要。
別ホストからアクセスしたかったので、--listen
だけ付けました。
python main.py --listen
Windowsファイアウォールのポップアップ画面が出てきたので、アクセスを許可。
ブラウザでアクセス
http://IPアドレス:8188/
でアクセス。
結果
問題も起こらずあっさり動作! そして速い!
あまりに簡単に動かせたので、思わず記事を書いてしまいました。
オチは、Windowsならもっと簡単に動かせる環境が用意されていたことに後で気づいたこと!