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Amazonで商品の金額が変動したことを知らせてくれるLine botを作ってみた

Last updated at Posted at 2019-03-12

去年の終わりに、AWS認定ソリューションアーキテクト(アソシエイト)を取得した。
普段の業務ではまったく使う機会がないが、せっかく勉強したので何かしら作ってみたい!ということでLine botを作ってみた、というお話。
※あまり具体的なところまでは踏み込みません。興味があれば参考URLをご参照ください。

「試しに使ってみたい!」という人は以下のリンクで友達追加してみてください。
(LINE botのプランによる制約(後述)により、先着50名までです)
友だち追加

何故Line bot?

最初は「ReactでSPA作ってやるぜ~」と思っていたが、早々に挫折。(JSわからなすぎる)
今回の目的はAWSを使ってみることなので、あまりクライアント側に体力を割きたくない・・・
で、いろんな人に相談した結果、Line botが簡単そうだったので採用。

アプリケーションの概要

  1. LINEbotにASIN(※)を送信することで、商品が登録される。
  2. 登録されている商品の価格に変動がある場合、登録しているユーザーへ通知する。

(※)ASINは「Amazon Standard Identification Number」の略で、Amazonグループが取り扱う
   書籍以外の商品を識別する10けたの番号。以下のように、商品ページに記載されている。
image.png

あと「登録している一覧の取得」と「登録商品の削除」の機能もあるが、今回は割愛。

処理の流れ

商品登録時

image.png

  1. LINEでASINを送信する。
  2. API Gatewayでリクエストを受け付け、商品登録用のLambdaファンクションを起動する。
  3. 受け付けたASINを基にAmazon商品ページをスクレイピングし、商品名、金額を取得する。
  4. 取得した内容をDynamoDBへ登録する。

価格チェック時

image.png

  1. CloudWatch Eventsで価格チェック用のLambdaファンクションを定時起動する。
  2. DynamoDBから登録されている商品(ASIN)を取得する。
  3. 取得したASINを基にAmazon商品ページをスクレイピングし、最新の金額を取得する。
  4. 最新の金額と比較し、金額に変動があった場合は登録しているユーザーへPUSH通知を送信する。

使用した技術要素

Serverless Framework

作り始める前、「そもそもどうやってデプロイするのかな~」と調べているときに発見。
Serverless.ymlというファイルにLambdaやIAMロール、DynamoDB、API Gatewayなどの設定を書いておくことで、AWS上に必要な資源をデプロイしてくれるというフレームワーク。
CLIでデプロイコマンドを実行すると、AWS上でCloudFormationを実行し各種リソースを作成してくれる。

LINE Messaging API

LINE botを動かす為のAPI。
アカウント作成~botの作成までそこまで悩むことなく作成できた。
botには「Developer Trial」、「フリー」、「ベーシック」、「プロ」といったプランがあり、それぞれによってできることと費用が異なる。
今回は、無料でPUSH通知ができるが、友達追加数に制限(50人まで)のある「Developer Trial」を選択。

AWS API Gateway

LINE botからLambdaファンクションを実行させる為、API Gatewayを使ってAPI化。
Serverless.ymlに数行書くだけで、設定される。
デプロイすると、リクエストをPOSTする先のURLが発行されるので、それをLINEbot側に設定しておく。

AWS Lambda

言わずと知れた、サーバーレスの代名詞。
今回はAWSを動かしてみるのが目的なので、慣れ親しんだJavaを選択。
・・・が、世に出ているサンプルは大抵Pythonだったりするので、結果的に学習コストが低かったか?は微妙・・・

LINEがJavaでLINE bot作る人向けのサンプルコードをGitHubに公開しているが、SpringBootを利用して作られていた為、Lambdaを使いたかった私はこれもあまり参考にできず。

いろいろ情報が少なくて苦労したが、勉強にはなった。

jsoup

Amazonから商品情報を取得する方法として、最初は「Product Advertising API」を利用することを検討。しかし、当APIはアフィリエイトの為に提供されているものであり、利用用途が合わないことから利用を断念。
代わりに、jsoupを使ったスクレイピングで対応することに。(jsoup は Java で HTML の解析・編集を行うためのライブラリ)

jsoup自体は特に難しくはなかったが、Amazon商品ページのHTMLソースを解析するのが結構大変だった・・・

AWS DynamoDB

これも有名なNoSQLデータベース。
スキーマレスで、キー項目だけ定義すれば、追加する項目は自在に増減できる。
普段の業務ではRDBしか使ったことがなく、NoSQLのテーブル設計は未だに正解がわからない・・・
今回のアプリケーションではUserテーブル(キー:UserID)とProductテーブル(キー:ASIN)の2つを作成。

現状はスケーラビリティやレスポンス性能をそこまで意識していないので、もう少し追求したいところ。

AWS CloudWatch Events

CloudWatch EventsでLambdaを定期実行し、価格の変動チェックをしている。
これもServerless.ymlに数行書くだけで、設定される。

作ってみた感想

  • 初回なのでわからないことは多かったが、AWSのウェブ記事は数多あるので割とスムーズに作れたと思う。
  • AWSもLINEも公式の日本語ドキュメントがとても充実していた。困ったらまずここを見るのが良い。
  • 実際にモノを作ってみると、曖昧だった部分が明確になったり、新たな疑問が生まれたりするので本当に勉強になる。
  • しばらく動かしてみた感じ、AWS無料枠を超えることはほぼないと思う。サーバーレスすごい。

今後改善していきたいこと

  • 金額変動を通知する際に、登録後最安値を表示したい。(今のテーブル構成だとできない)
  • ほしいものリストの商品を纏めて登録したい。(スクレイピングでやりたいけど、イメージが湧かない)
  • 開発/テスト環境を整えたい。バージョン管理、自動ビルド&デプロイ、CIなど。(むずそう)
  • スケーラビリティやレスポンス性能を意識して再設計したい。(キューの導入、テーブル構成など)

参考URL

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