(これもよろしく)↓
LINEでゲームブックが楽しめるbotを開発しました
http://qiita.com/line_gamebook/items/596728c615cbfd2873cf
はじめに
LINE BOT AWARDSの締め切りが迫るなか、個性的なBOTが続々と登場しています。僕も、ゲームブックの醍醐味を味わえるBOT(言い過ぎ?)を作りましたが、他の人のキラリと光るBOTを見ると「なるほど、こういう使い方もあるのか」と感心させられるものです。
さて、BOTを作るに当たって少し悩むことがあります。それは「どのプランを契約すればいいのか」という問題です。LINEのサイトをみると、Developer Trialとフリーの2つの無料プランが用意されていますが、BOTを作るうえで制約が無いかなというのも気になるところです。
そこで、今回は「個人ユーザーがBOTを作るのに最適なプランは何か」という観点で、各プランをまとめてみました。
※前提として、商用利用の機能(LINE@の有料機能)は不要であるとします
Developer Trial:「プロ」から友だち数を制限したプラン
無料で始められるDeveloper Trialは、BOTに関して言えば、プロプランとほぼ同様の機能が使えます。異なるのは、友だち可能数が50人までという点です。
先のサイトを見ると、他にもプレミアムIDが取得できるか否かという違いがありますが、プレミアムIDは「IDの@以降を自由に決められる」というものです。ID検索で友だち追加がしやすくなるのですが、QRコードとURLリンクを使えば事足りるので、基本的には不要かなと思います。
ただ、友だち可能数50人までというのが、かなりの足かせとなります。サイトにアップしたり知り合いや親せきに教えたりすれば、50人はすぐに埋まるからです。なので、世に公開するBOTとしては不向きです。僕はステージングテストや今後の勉強用として、本番BOTの他に一つ作っています。
フリー:無料だがPush APIが使えない
フリープランもDeveloper Trialと同様に無料で利用できるプランです。こちらは友だち可能数に制限はありません。
注意すべき点は「フリープランではPush APIが利用できない」ことです。Push APIはBOTが起点となってメッセージを投げる機能です。例えば、BOTが時刻や天気情報などのアラートを自発的に送信する、といった事には必要となり、これはフリープランでは実装できません。
ただし、ユーザーからのアクション(メッセージを送信したりボタンを押したり)に対して応答するReply APIは問題なく利用できます。世に出回るチャットBOTの多くは「ユーザーが問いかける→BOTが返信する」という流れで、この程度であれば問題なく利用できます。
なお、BOT AWARDSの期間内は各プランでPush APIが利用できるようです。ただ、個人的にはAWARDS関係なく継続的にBOTを提供したいので、「AWARDSの間は期間限定でリリースします」っていうのもどうかなと思い、僕は利用していません・・・
ベーシック:BOTに関していえばフリーと何ら変わりない
月額5,400円かかる有料プランですが、BOTの機能に関していえば、フリープランと何ら変わりありません。Push APIもフリープラン同様に利用できません。
LINE@の機能がフリープランよりも充実しているのですが、BOTどうこうよりも「LINE@をどうやって使うか」という話になってきます。個人がBOTを世にリリースしたいというのであれば、特にメリットにはならないかと。
プロ:高額だがPush APIが使える
プロプランは月額21,600円とハイエンドに位置するプランです。BOTに関して最大で唯一の特徴は、Push APIが使えるという点です。
Push APIは非常に強力な機能です。これを利用すればBOTの可能性が一気に膨らみ、魅力的で未来的なBOTが産まれるでしょう。しかし、そのために月額2万円払うのは、銭闘力がたったの5しかないゴミな私にとって現実的な選択肢ではありません。
まとめ
以上を踏まえて、個人が趣味でBOTを利用すると考えた場合は・・・
- Developer Trial : 開発・お試し用BOTには向いている
- フリー : 標準的なチャットBOTは、これで十分
- ベーシック : BOT開発のためであれば選択する必要なし
- プロ : Push APIが利用できるが、個人利用としては高額すぎる
となります。結果として、フリープランが現実的な選択肢かと思います(経営しているお店や会社とかで有料プランを契約しているのでない限り)。僕のBOTもフリープランで動作しています。
ちょっとした不満とか
見方を変えると、多くの個人ユーザーにとって、Push APIの利用は現実的ではないとも言えます。Developer Trialで内輪用の便利BOTを作るぐらいでしょうか。Push APIが使えないのはBOTとして片手落ちな感じがするので、ちょっと不満です。まあ、LINEのビジネス戦略なのかとは思いますが。
とはいえ、Reply APIでも僕が作ったようなBOTは特に問題なく作れます。この機能がいくらでもタダで利用できる、LINEは太っ腹だなあと思います。
※本記事は個人的に調査した内容を基に記載していますが、事実と異なること書いていたらご指摘ください。