一言で
テキストだけでなく画像・動画・音声など複数の入力形式(モダリティ)を扱える、Amazon Bedrock上の基盤モデルの総称。
なぜ要るか / 背景
実務のユースケースには、テキストだけでなく画像(帳票・写真・スクリーンショット)や動画を理解・生成させたい場面が多い。単一のモデルで複数モダリティを扱えれば、モダリティごとに別サービスを組み合わせる複雑さを減らせる。
主要概念
- モダリティ:入力・出力の形式(テキスト・画像・動画・音声など)。マルチモーダルモデルはこれを複数扱える
- Amazon Nova:AWS独自モデル群。Microはテキスト専用、LiteとProは画像・動画・テキストを扱うマルチモーダルモデル、Canvasはテキスト→画像生成、Reelはテキスト/画像→動画生成
- Claude(Anthropic):画像入力に対応。文書処理・推論・エージェント型ワークフローで利用されやすい
- Gemma 4(2026年6月〜):テキスト・画像・動画・音声のマルチモーダル入力に対応する新しいBedrockモデルファミリー(31B/26B-A4B/E2Bの3構成)
- マルチモーダルガードレール(2026年新機能):テキストと画像入力の両方を評価できるようGuardrailsが強化されたもの。モデルのマルチモーダル対応とは別レイヤーの機能
- Bedrock Data Automation(BDA):Knowledge Basesの「マルチモーダル対応」を支える裏方。画像を含む文書を生成AIで構造化テキストに変換してから埋め込む仕組みで、埋め込みモデル自体がマルチモーダル化したわけではない点に注意
基本の流れ
- Bedrockコンソールの「Model access」でマルチモーダル対応モデル(Nova Pro/Liteなど)へのアクセスをリクエスト
- Converse APIなどで画像・動画・テキストを組み合わせた入力を送信
- モデルがモダリティを横断して理解・生成した結果を返す
- 必要に応じてマルチモーダルガードレールで画像入力側も含めて出力を制御
関連
- Bedrock Guardrails:出力制御の仕組み。2026年にマルチモーダル対応(画像+テキスト評価)が追加された
- Bedrock Knowledge Bases:RAG用のベクトル検索基盤。マルチモーダル対応はBDA経由のテキスト化がベースで、直接的な画像埋め込みではない
- Bedrock Data Automation(BDA):非構造化・マルチモーダルデータを構造化データに変換する機能
試験ポイント(AIP-C01)
- 「マルチモーダルモデル」=入力を複数形式で直接受け取れる基盤モデル、という定義を押さえる
- Nova系列は「Micro=テキストのみ」「Lite/Pro=マルチモーダル」「Canvas/Reel=生成特化」とモデルごとに役割が違う点を区別できるようにする
- Knowledge Basesの「マルチモーダル対応」は埋め込みモデル自体の話ではなく、BDAによる事前のテキスト化が本質、という誤解しやすいポイントに注意
- Guardrailsのマルチモーダル対応(画像+テキスト評価)とモデル自体のマルチモーダル対応は別機能として区別する