NTTコミュニケーションズアドベントカレンダー 24日目です。昨日は @ kaname さん の記事でした。
デジタル・カイゼン・デザイン室(社内では、DKDと呼ばれてます)で、UXリサーチ(ユーザビリティテスト・インタビュー・行動観察)やLEGO® SERIOUS PLAY®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ としてワークショップを主に担当している、そうとめです。昨年のアドベントカレンダーで紹介したNGRA:NTT Graphic Recording Associationの略(以下、NGRA)のパワーアップした事例について、お伝えしていこうと思います。
#グラフィックレコーディング
グラレコ(以下、グラレコ)は、メンバー自身が発表内容を聞きながら、リアルタイムで整理構造化し、グラフィックとテキストで可視化表現するものです。グラフィックで表現することで、聴衆の理解をより直感的に、より深くすることができます。さらに、グラレコは、発表中に参加者の方が発表内容を確認するために利用されるだけでなく、発表後も、参加者の振り返りや、参加していない方への情報共有としても利用されます。最近は、いろいろなイベントでグラレコを見る機会も増えてきています。
#2019年度のNGRA活動
NGRAは、NTTグループ社員でグラレコに興味を持っている有志で構成されていて、2017年2月から活動を開始しています。3年目となる2019年度は、コム/テレコン/テクノクロス/データ/コムウェア/持株研究所/ドコモからグラレコを自身の業務で活用する他、社内へ展開していけるメンバーを推薦して頂き、最終的に30名弱を参加者とする、グラレコ道場(全6回)を開催してグラフィッカーのスキル向上を図り、コムフォーラム2019でグラレコを協力して描くことができました。さらに社外イベントDLLAB 2 周年イベント・技術経営会議第91回本会議・ONE JAPAN Conference2019・Ecological Memes Forum 2019でもグラレコを社外の方と実施して好評を得ましたので合わせてお伝えします。
##グラレコ道場開催
2019年4月から9月にかけて月1回ペースでグラレコ道場を、CommBASEで開催しました。講師は、NGRAメンバーであり年間100本以上のグラレコを社内外で実践しているNTTテレコンの本園さんです。
- 4月 プロッキーの持ち方から簡単な図形を描くまで
- 5月 顔の表情や体の動きを描くところまで
- 6月 グラレコを構造化して描くところまで
- 7月 インタビューしながらグラレコで描いてみる
- 8月 実践1(昨年度の優良カイゼン発表会の動画を見ながらA3用紙に描く)
- 9月 実践2(昨年度の優良カイゼン発表会の動画を見ながら実際にグラレコボードに描くトライアル)
自身で描いたグラレコボードを手に集合写真を撮りました。やりきった感もありながらも、イベントで描くことへの緊張感も少し表情に出ていた気がします。グラレコ道場模様はこちらから
##NTT Com Forum2019
NTT comとして最大のイベントとなるNTT Com Forum2019。お客さまや社会のデジタルトランスフォーメーションを推進し、Smart Worldを実現することがテーマとなるイベントで、今年度は通常のグラレコボード(社長講演、基調講演2件、特別講演5件)に加えて、マイクロソフト社のご厚意でSurface Studio 2上で、複数人同時で描画可能なWhiteboard機能と用いてデジタルグラレコ(社長講演、基調講演2件、エヴァンジェリスト講演より4件)にチャレンジしました。
グラレコボード全データはこちらから
グラレコ道場で腕を磨いて頂いた方が終わった後にこれからも描いていきたいと言って頂いたのが嬉しいですね。
###デジタルグラレコ
デジタルグラレコのメリットは、描画領域の制限がなく、修正も容易で、写真などのデータの取り込みができたり、後からレイアウト変更ができる点など、グラレコボードとは大きく異なる特徴があります。
上の写真は、マイクロソフト社の特別講演をグラレコしているときのものです。Whiteborad機能をリモートワークとして利用しているデモンストレーションを同アプリでグラレコするという場面となります。
デジタルグラレコ全データはこちらから
##DLLAB 2 周年イベント
DLLAB 2 周年イベント: ディープラーニングの社会実装を阻むものは何か?
DLLAB事務局より依頼を頂き、NGRAとして基調講演などをグラレコしました。NGRA初のデジタルグラレコしたことが前述のNTTcom forum 2019での実施につながりました。
デジタルグラレコ全データはこちらから
##技術経営会議第91回本会議
科学技術と経済の会より依頼を受け、NECの井出さん、金谷さんと一緒に技術経営会議第91回本会議でも基調講演1件、ラウンドテーブル会議2件をグラレコしました。
長い歴史のある科学技術と経済の会として初実施となったグラレコ、参加当日も熱心にご覧頂き、多くの質問も頂きました。後日、会議事務局より「会議内容が分かりやすくまとめられていて良いという」参加者のコメントの他、今でも事務局にグラレコボードを飾り来訪者から喜ばれていると開催後の思わぬ効果も。詳しくは科学技術と経済の会のプレスリリースをご覧ください。
グラレコ全データはこちらから
##ONE JAPAN Conference2019
新規事業・イノベーションや新しい働き方や組織開発について実践し、共有し、協働していく大企業の20-30代を中心とした有志で活動しているONE JAPANで活動されていて、AGC Visual Facilitatorsとして企業内活動している山内さんが全体調整されて実現したONE JAPAN Conference2019のグラレコです。
1100人集まる社外イベントで社内外含めたメンバー8名で描くことができ、その後も勉強会で集まるなど活動が継続できているのが嬉しいです。
グラレコ全データは山内さんのFBページへ
##Ecological Memes Forum 2019 〜"あいだ”の回復〜
コム創業20周年にあたり制定された理念信条浸透活動にご尽力頂き、NTTグループでデザインに興味を持つ仲間が集うICTデザイン勉強会でもご講演頂いたBIOTOPE小林さんからの依頼で、Ecological Memes Forum 2019で、BIOTOPE松浦さん、ONE JAPANでご一緒した糸賀さんとグラレコさせて頂きました。なんと場所は建長寺(北鎌倉)です。
何が起こるのか見つかるのか分からない、"あいだ"な場のグラレコをするチャレンジすることができました。
グラレコ全データはこちらからへ
#さいごに
NGRAの活動はこれからも続きます。これからも、講演者や参加者がグラレコを見て笑顔になるような場を作り出していきたいと思っています。NTTグループの方で、NGRAに興味のある方がいたら、是非お声かけください。皆さんと一緒に描くのを楽しみにしています。