はじめに
最近またキーボードを作成したのでこだわりについてお話しさせていただく内容です。
ダラダラと見ていただけると嬉しいです。
どんなキーボード?
まず簡単な紹介から。
名前はLoTomと言います!ロゴはこちら

特徴は箇条書きで以下
- 無線分割式50%キーボード
- ZMKファームウェア
- Lotus配列
- 着脱式19mmトラックボールデバイス
- サイドWロータリーエンコーダ
- 左右にOLED搭載
keyballやroBaのインスパイアを受けた設計のキーボードになりますが色々とこだわりは詰め込んでいるので、これから説明していきます

こだわりポイント
無線分割式50%キーボード
分割キーボードは普通のキーボードと違って右手と左手に分かれています。有線で左右を繋げる方法もありますが、ケーブルがないことで取り回しが楽になるのでここは自分としては必須の機能でした。
LoTomは48個のキー数を備えていて、多分50%キーボードの部類に入るのかなと思います。ただ基本はroBaのようは43キーから人差し指が取り扱えるキースイッチを中心に増やしました。

(小指は絶対一列しか使いたくない派閥です...が自由にしてね)
また左右とも、最上部に2Uサイズのキーをつけられるようにしていまして、これは個人的に雑キーと呼んでいます。
一番わかりやすい位置にあるキーなのでESCなりバックスペース、エンターなり脳死で叩きたいキーを割り当てるように作っています。
わかりやすい位置なので左手は左クリック、右クリックなどを割り当てればオートマウスレイヤーを使わないでマウス操作も可能ですね!
Lotus配列
世にも珍しいLotus配列
https://note.com/akasha_min/n/n1a42de5aced3
こちらは紫さんという方が考案した配列になりまして、蓮の花をイメージしたそうです。
見た目のインパクトも良いですが、特徴としての指の外側が湾曲しているような配列をしているため少し手を内側に傾けたとき、自然な運指が出来るようになっています。
ほかにも少し手を大きく開く感じになるので、最近の17mmピッチキーボードと違って指を開いタイピングは指の同士の接触がなく、手が大きい人などはかなりノンストレスなうち心地を実現してくれます。

着脱式19mmトラックボールデバイス
keyball大先輩のDNAを引き継いだ親指トラックボールです。
サイズは大幅ダウンをして34mmではなく2回りも小さい19mmになります。
34mmや25mmにくらべて精密な操作が難しいのではないかという意見もありますが、それはその通りです。ですが圧倒的に軽い操作感は逆に指の負担が少ないため、精密な操作が求められない普段の事務作業などにはうってつけです。
また小さいため場所を取らずミニマルなキーボードの設計にも役立っています。
LoTomでは持ち運びの時にキーボードを重ねてケースに入れて持ち出す設計思想であるので、トラックボールデバイスは取り外すことが可能になっています。トラックボールがあると重ねられないですからね!
サイドWロータリーエンコーダ
これは左手だけ限定の機能なのですが、キーボードの左側側面、下側側面にロータリーエンコーダを内蔵しています。
HHKB Studioに搭載された側面スライドの入力機構を再現したいなということで実装しています。
左側側面は小指や薬指をつかって操作する想定で作っていて、初期のキーマップだと出来るだけホームポジションから大きく移動しない感じで操作できるようにしています。
下側側面は少し親指を内側に入れ込まないと届かない設計になっているのですが、これは意図したものになっています。親指キーの下側だと指の側面が触れてしまう可能性もあったためでした。
Lotus配列のおかげで隙間が生まれてギリギリ埋めることができたので、外観にロータリーエンコーダを大きく露出させることもなくできてデザイン面で満足できました。
普段親指トラックボールを使っている人はスクロール作業もトラックボールで行っていると思いますがそれですと結局親指を痛めてしまうと思うので、XとYを直感的に操作できるロータリーエンコーダを入れた意図としてはそういう狙いもあります!
左右にOLED搭載
ハードケース
ぴったりサイズのハードケースも作ってみました。
まあ皆さん普段はソフトケースに入れると思いますが、ハードケースかっこいいですよね。普段保管する時とかくらいしか使わないですけど、まあいいか。

余談タイム ~なんでこれを作ったのか~
ここからは余談でなんでこんなキーボードを作ったのかの話です。
これの一つ前にtomkeyという43キーのroBaインスパイアのオーソリニアキーボードを作成していました。

当時自分が欲しかったキーボードを作っちゃえばいいじゃないの精神で作っていましたが、なんか無難なスペックすぎてすぐ飽きてしまいまいました。
面白くなかったんですね。
面白くないので合体機構などをつけたりして工夫をしていましたが、やっぱりガジェット好きの心は満たされずにもっと操作できる機能が欲しいという気持ちが強かったです。
そこでたまたまXを見ている時にLotus配列を作成しようぜ!という tepo/某なれはてさん(https://x.com/teporz) やゆびながさん(https://x.com/yubinagasaru) の投稿でした。
Lotus配列の見た目のインパクトからこれはかっこいいキーボードが作れそうというワクワク感が湧いてきまして、この際tomkeyでやりたかったことを全部詰め込んでみようという流れで作成しました。
直近で天下一キーボードわいわい会へも行けることが決まり、俄然やる気も出て3週間くらいで完成しました。やる気がある時に新しいキーボードを設計している時は楽しいですよね。夜更かししすぎて寝不足で辛かったですが後悔はしてないです。
いろんな方とお話ができてとても楽しかったですし良い刺激でした。なんて素晴らしい界隈なんだと改めて思いました。

販売先
LoTomですがboothで頒布をしています。
色に関しても緑、青、黒とカラーバリエーションを用意しているので、ぜひ好きな色を手に取ってもらえると嬉しいです!
https://tomcat09131.booth.pm/items/7596794
最後に
正直自己満足で最高のキーボードができました。業務でもこればっかり使っていて最高です。
Lotus配列キーボードはこれからも増えていく?と思うので皆さんぜひWatchもらえると!
本家がAkashaAntimaというクソかっこいいキーボードを計画中なので楽しみ!!
https://x.com/Murasaki_min/status/1973323733990514938
この記事はLoTomを使って書きました


