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AWS ECS FargateのFireLensでConfigurationファイルを読み込む

Last updated at Posted at 2020-01-05

概要

AWS Firelensを利用する際に、カスタマイズした Fluentbit Configurationファイル (以下、confファイル)をロードしたい時がある。
このconfファイルロードの方法がやや分かりづらかったので、備忘録的にまとめた。
なお、本記事はFluentbit想定で記述しているが、Fluentdを利用する場合も同様のはずである。

ロード方法

いくつかの項目の設定が必要なので、項目ごとに説明する。

1. Fluentbit コンテナの firelensConfiguration を設定

ECS Fargateを用いる場合、S3からconfファイルをロードする方法は利用できない(2020/1 現在。)
このため、Fluentbit コンテナ内に配置した conf ファイルを直接ロードする方法をとる。
このためには、 containerDefinitions に下記の記述を追加すれば良い。

            "firelensConfiguration": {
                "type": "fluentbit",
                "options": {
                    "config-file-type": "file",
                    "config-file-value": "/fluent_conf/custom.conf"
                }
            },

なお、 /fluent_conf/custom.conf には後の手順でファイルを配置する設定をする。
また、この設定は現状マネジメントコンソールのGUIで設定することはできないため、 タスク定義 画面のJSONで設定 から設定すること。

この設定をすることで、 Fluentbit が実際に利用するconfファイルは、下記のようになる。
@INCLUDE で指定したファイルが注入されていることがわかる。

[INPUT]
    Name forward
    unix_path /var/run/fluent.sock

[INPUT]
    Name forward
    Listen 127.0.0.1
    Port 24224

[INPUT]
    Name tcp
    Tag firelens-healthcheck
    Listen 127.0.0.1
    Port 8877

[FILTER]
    Name record_modifier
    Match *
    Record ec2_instance_id i-0073fe00
    Record ecs_cluster ec2-sandbox
    Record ecs_task_arn arn:aws:ecs:ap-northeast-1:
    Record ecs_task_definition api-on-ec2:8

# ここより上の部分はFireLensのデフォルト設定

# ここでcustom configurationが注入されている
@INCLUDE /fluent_conf/custom.conf

[OUTPUT]
    Name null
    Match firelens-healthcheck

[OUTPUT]
    # ここはメインコンテナのFireLens設定に記述した通りになる
    Name null

なお、ECS on EC2を利用する場合は、素直にS3からファイルをロードするのが楽だと思われる。

2. メインコンテナとの共有ボリュームを作成する

confファイルはFluentbitコンテナ内に配置する必要があるが、これをメインコンテナ側から注入する形にしたい。
この方法には、下記のメリットがある:

  • Fluentbitコンテナを修正することなく、公式イメージのまま利用できる
  • メインコンテナ側アプリケーションコードと同一のリポジトリでconfファイルもバージョン管理できる

これは、メインコンテナのconfファイルを配置したフォルダを共有ボリュームとしてFluentbitコンテナから参照させることで実現できる。

タスク定義 コンソールで下記の設定をすれば良い:

  1. 共有ボリュームの作成 image.png
  2. メインコンテナ側で共有ボリュームにフォルダをマウント
    • メインコンテナの /app/fluent_conf/custom.conf に利用するconfファイルが配置されている想定 image.png
  3. Fluentbitコンテナ側で共有ボリュームを読み取り専用でマウント image.png

上記の設定をすることで、 Fluentbitコンテナでは /fluent_conf/custom.conf にconfファイルが配置された状態になる。

3. コンテナ初期化の順序関係を定義する

Fluentbitコンテナは、共有ボリュームにマウントが完了した状態で起動する必要がある。
(マウントが完了していない場合、 Fluentbitの初期化時に custom.conf が見つからないためエラーが発生する。)
このため、Fluentbitコンテナの スタートアップ依存順序 設定で、メインコンテナがSTART状態である依存を追加する。
image.png

これで必要な設定は完了した。

(2020/09追記)
Fargate 1.4.0ではFirelensコンテナは全ての他のコンテナが起動する前に起動するよう、暗黙の依存関係が追加されている。
このため、この依存関係を設定すると、永遠にコンテナが起動しなくなる。 参考
このため、Custom configurationファイルは、独自のFluentbit Dockerイメージを定義して、その中に埋め込む方法が推奨される。

参考情報

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