こんにちは、とまだです。
個人開発を続けているけど、収益化って難しいですよね?
私も同じ悩みを抱えていました。
今年の2月から本格的に収益化に取り組み始めて、現在2つのWebアプリを運営しています。
まだ月1万円程度の収益ですが、ゼロから始めた身としてはちょっとした達成感があります。
今回は、8ヶ月間の売上推移と具体的な取り組みについて、包み隠さずお話しします。
忙しい人のために要約
- 2つのWebアプリで月額12,000円程度の収益を達成
- アプリ1:Udemy講座のAI分析サービス(アフィリエイト型)
- アプリ2:プログラミング学習サイト(サブスク型)
- SEO対策とAI駆動開発が成功のカギ
- 運用コストは実質月20ドル程度で黒字化
8ヶ月間の売上推移
まずは実際の数字をお見せします。
正直なところ、最初の5ヶ月は収益ゼロでした。
それでも諦めずに改善を続けた結果、6月から収益が発生し始めました。
月別売上推移(円)
- 1月:0円
- 2月:675円
- 3月:5,985円
- 4月:3,675円
- 5月:5,580円
- 6月:37,014円(アプリ2リリースで急増)
- 7月:12,450円
- 8月:6,765円
6月の急増は、アプリ2で年額プランの申し込みがあったためです。
その後は月1万円前後で推移しています。
では、それぞれのアプリについて詳しく見ていきましょう。
アプリ1:Udemy講座のAI分析サービス
どんなサービス?
Udemy講座のレビューをAIで分析して、講座選びをサポートするサービスです。
講座のレビューをClaudeで分析することで、以下のような情報を提供しています。
- ポジティブな面とネガティブな面の要約
- どんな人に向いているかの分析
- 4つの評価軸でのスコアリング
講座選びで失敗したくない人にとって、役立つサービスを目指しました。
なぜ作ったのか
私自身、Udemy講座を選ぶときに「本当にこの講座でいいのか?」と悩むことが多かったんです。
星評価だけではわからない、実際の受講者の声を効率的に把握したい。
そんな自分の課題を解決するために作りました。
収益モデル
Udemyのアフィリエイトプログラムを活用しています。
Linkshare を利用しています。
サイト経由で講座が購入されると、売上の一部が報酬として入る仕組みです。
月2,000円〜9,000円程度の収益が安定して発生しています。
「アフィリエイト」と聞くと抵抗がある人はいるかもしれませんが、コストがかからず、技術的な難易度も低いので、個人開発の収益の仕組みとしてはありなんじゃないかと思っています。
技術的な工夫
SEO対策を徹底的に実施しました。
具体的には以下のような施策を行っています。
- 構造化データの実装
- Core Web Vitalsの最適化
- パンくずリストの設置
- メタデータの最適化
また、Claude APIを使ったレビュー分析により、他のサイトにはない価値を提供しています。
このあたりについては以前書いた記事で超詳しく解説しています。
Webアプリで集客するときの参考になると思います。
運用コスト
また、コスト面としては、ホスティングである Vercel Proの月20ドルだけで運営できているのも大きなメリットです。
以前はデータベースとしてSupabaseを使って、そちらに分析データを保存していたんですが、特にデータベースとして保存しておく必要もなく、かつパフォーマンスをさらに上昇させるため、すべてJSON形式で持つことにしました。
これによってデータベース代もかからなくなり、かつ、パフォーマンスも上がり、Core Web Vitalsの数値も良くなったので、いいことづくめです。
複雑なクエリを発行する必要があるアプリでは使えない手法かもしれませんが、ひとまずデータベースを使わずに済む方法はないかを考えてみるのも良い作戦かと思います。
アプリ2:プログラミング学習サイト
サービスの概要
プログラミング学習教材と練習問題を提供するサブスク型のサービスです。
私がこれまで蓄積してきた学習コンテンツを体系的に提供しています。
主な機能は以下の通りです。
- Ruby、Rails、JavaScript、Reactなどの学習教材
- 1,300問以上の練習問題
- 学習進捗のダッシュボード管理
- ランキング機能でのゲーミフィケーション
収益化の仕組み
月額・年額のサブスクリプション制を採用しています。
ClerkというサービスでStripe決済を簡単に実装できました。
6月の正式リリースから、少しずつ有料会員が増えています。
年額プランも用意したことで、まとまった売上が発生することもあります。
AI駆動開発の活用
このアプリはCursorを使って1ヶ月で開発しました。
以下のような流れで効率的に進めました。
- Claudeで要件定義・基本設計
- 設計書をCursorに渡して実装
- 機能ごとにドキュメント化
- 次の機能開発へ
特に練習問題機能やダッシュボードなど、複雑な機能もAIの力を借りて短期間で実装できました。
このあたりの詳細については過去の記事で詳しく解説しています。
運用コストと収益性
実際のコスト
両アプリ合わせて、月額コストは以下の通りです。
- Vercel Pro:$20/月(両アプリで共用)
- Supabase:無料プラン
- Clerk:基本無料(手数料0.7%のみ)
実質的には月20ドル程度で運営できています。
Vercelだと複数のアプリを同じプロプランの中で運営できますので、実質コストはほぼゼロです。
収益性の評価
現在の月収1万円前後でも、コストを差し引けば黒字です。
さらに、以下のメリットもあります。
- 技術スキルの向上
- ポートフォリオとしての価値
- ユーザーフィードバックによる学び
金銭的な収益以上の価値を感じています。
集客戦略の違い
アプリ1:SEO中心
検索エンジンからの流入がメインです。
「Udemy Python おすすめ」などのキーワードで上位表示を狙っています。
SEO対策が功を奏し、安定したアクセスを獲得できています。
アプリ2:コンテンツマーケティング
もともとはSEOを中心でやっていたんですが、そこまでGoogle検索からの流入はありません。
そのため、個人としての情報発信の中から流入を増やそうと画策しています。
今振り返れば競合が強い分野ですので、SEO 1本で戦おうとするのはちょっと無謀だったかもしれません。
8ヶ月やってみて学んだこと
1. 継続が何より大切
最初の数ヶ月は収益ゼロでした。
それでも諦めずに改善を続けた結果、6月から収益が発生し始めました。
すぐに結果が出なくても、継続することが重要だと実感しています。
ただし、その間に何もしなくても良いというわけではありません。
何が問題かを分析して改善を行うという姿勢が大事です。
ここで個人的に大事だと思っているのは、最初に全くダメであれば、機能の問題なのか、それとも、集客などマーケティングの問題なのかは切り分ける必要があると思っています。
なぜなら、後者の問題だった場合には、いくら機能が良くても、そもそも使ってもらえないからです。
2. ユーザーの声を聞く
実際にサービスを使ってもらうと、想定外の使い方をされることがあります。
フィードバックを元に機能改善を重ねることで、サービスの価値が向上しました。
フィードバックをする機会というのはなかなかないかもしれませんが、個人開発をするようになってから積極的にフィードバックをしてあげたいと思うようになりました。
もちろん、ただ批判するのではなくて、自分だったらこういうところが欲しいとか、そういった建設的な意見を出すことが大事だと思います。
3. 技術だけでなくマーケティングも重要
いくら良いものを作っても、知ってもらえなければ意味がありません。
SEO対策やSNS発信など、集客施策も同じくらい重要です。
今は特にAI駆動開発、バイブコーディングで、誰でもアプリ開発をできるような時代になっています。
そのため、いかに使ってもらうか、自分のアプリを光らせるかというところが大事なのではないでしょうか。
まとめ
8ヶ月間で月1万円程度の収益は、決して大きな金額ではありません。
むしろ欠けている労力からすれば大赤字と言っても良いでしょう。
単純に時給換算してしまえば何十万、下手したら100万円規模になるかもしれません。
でも、ゼロから始めて黒字化できたことは、個人的には大きな一歩だと思っています。
重要なのは以下の3点でした。
- 継続的な改善:諦めずに続けること
- ユーザー視点:自分の課題から始める
- 技術の活用:AI駆動開発で効率化
個人開発は大変ですが、自分のアイデアが形になり、誰かの役に立つ喜びは格別です!
これから個人開発を始める方、収益化に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
一緒に頑張っていきましょう!
興味がある方は、ぜひ他の記事もご覧ください。
また、X(@muscle_coding)でも開発の様子を発信していますので、よかったらフォローしてください!
ちょっと宣伝:個人開発をしたくなった方へ
この記事でも触れていますが、昨今は Claude Code や Codex など、AIを使えば誰でも開発をスムーズに進められるようになっています。
もちろん適当に使えば良いというわけではなく、テクニックがあるものの一度覚えてしまえば、私のように長期的な収入につながるはずです。
宣伝となり恐縮ですが、主に個人開発者向けのAI駆動開発講座をUdemyでいくつか開講していますので、よかったらこちらも見てみてください。
ベストセラーを獲得しているものもあります。クーポンを使っていただければ、1,500円で受講いただけます!
色んな AI 開発ツールにも対応させていただいておりあmす。
- Claude Code
- Codex CLI
- Gemini CLI
- Kiro