Apple Developer Program完全ガイド - 画像付きで全手順を解説
こんにちは、とまだです。
アプリをApp Storeに公開したいけど、Apple Developer Programの登録方法がわからない。
そんな悩みはありませんか?
実は私も登録時に本人確認で10回以上やり直したり、支払いエラーで3日かかったりと、かなり苦労しました。
今回は、Apple IDの作成から登録完了まで、実際の画面キャプチャ付きで全手順を解説します。
つまずきやすいポイントも事前にお伝えするので、スムーズに登録できるはずです。
忙しい人のための要約
- Apple IDは本名のローマ字表記で作成する
- Apple Developer App経由なら年間12,800円(Web経由より安い)
- 本人確認はパスポートが最も成功率が高い
- エラーが出たら24時間待ってから再試行
- 支払いはクレジットカードのみ対応
Apple IDの準備から始めよう
Apple Developer Programの登録には、まずApple IDが必要です。
ちなみに、お持ちのApple IDで使っている名前は 本名、かつローマ字表記 にしておくことを推奨します。
既存の Apple ID で条件を満たしていない方は変更するか、もしくは開発用に新規のApple IDを作成することをおすすめします。
Apple IDの作成手順
では、実際にApple IDを作成していきましょう。
1. Apple IDのサイトにアクセス
Apple IDの作成ページにアクセスします。
2. 必要情報の入力
ここで重要なのは、名前は必ず本名のローマ字表記で入力することです。
例:山田太郎 → Taro Yamada
また、パスポートや運転免許証の表記と完全に一致させてください。
後の本人確認で、この名前と書類の名前が一致しないとエラーになります。
3. メールアドレスと電話番号の登録
開発専用のメールアドレスを用意するのがおすすめです。
電話番号は2ファクタ認証で使用するので、必ず受信可能な番号を登録してください。
4. 2ファクタ認証の設定
Apple Developer Programの登録には2ファクタ認証が必須です。
設定画面で「2ファクタ認証を有効にする」を選択し、電話番号を登録しておきましょう。
Apple ID に支払い方法を紐付け
先に支払い方法を設定しておくと、のちの支払いがスムーズになります。
Mac の設定画面から自分のアカウントのアイコンを選択し、「お支払いと配送先」を選択します。
ここで、クレジットカードを設定しておきましょう。
Apple Developer Appのインストール
Apple IDの準備ができたら、次はApple Developer Appをインストールします。
なぜアプリ経由がいいの?
実は、Webブラウザ経由とアプリ経由では料金が違うようです。
- アプリ経由:年間12,800円
- Web経由:年間99米ドル(約15,000円)
さらに、アプリ経由の方が本人確認の成功率も高いという報告が多いので、こちらを推奨しておきます。
インストール手順
1. App Storeを開く
iPhone、iPad、またはMacのApp Storeを開きます。
2. Apple Developerで検索
検索窓に「Apple Developer」と入力して検索します。
3. アプリをダウンロード
「入手」をタップしてインストールします。
アプリは無料でダウンロードできます。
4. アプリを起動してサインイン
作成したApple IDでサインインします。
登録開始:アカウントタブから進む
いよいよApple Developer Programへの登録を開始します。
登録画面への移動
1. アカウントタブを選択
アプリ下部の「アカウント」タブをタップします。
サインイン後は、おそらく自分の名前が表示されていると思うので、そこをタップする形です。
2. 今すぐ登録を選択
「今すぐ登録」ボタンをタップします。
3. 利用規約に同意
その後、「続ける」を選択します。
利用規約を確認し、「同意する」をタップします。
本人確認:最大の難関を突破する
ここからが多くの人がつまずく本人確認です。
色々とリサーチしつつ、私もつまづいた経験からお伝えします。
まずは、これから入力する情報と同じように氏名と電話番号を入力します。
後述しますが、後に使う本人確認書類と完全一致させましょう。
大文字・小文字もです。
電話の +1
とかいう部分をクリックし、プルダウンから Japan の +81
を選択します。
このとき、たとえば電話番号が 09012345678
なら、最初のゼロを抜いた 9012345678
と入力します。
終わったら「次へ」を選択します。
書類の選択
本人確認書類は以下から選択できます。
- パスポート(推奨)
- その他の政府発行の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
パスポートの成功率が圧倒的に高いらしいので、お持ちの方はパスポートを選択してください。
撮影のコツ
撮影環境の準備
まず環境を整えることが重要です。
自然光が入る窓際で、書類を平らな場所に置きます。
撮影時のポイント
- 真上から撮影(斜めはNG)
- 書類全体をフレーム内に収める
- 文字がはっきり読める明るさ
- 影が入らないよう注意
- 反射を避ける
エラーが出た時の対処法
「ご提供いただいた情報は確認できません」というエラーが出ることがあります。
このエラーが出た場合は、以下の順番で対処してください。
- パスポートに切り替えて再試行
- デバイスを再起動
- アプリを削除して再インストール
- 別のデバイスで試す
- それでもダメなら 24時間待つ
個人情報の入力
本人確認が通ったら、個人情報を入力します。
入力時の注意点
住所の入力
住所も英語表記で入力します。
例:東京都千代田区丸の内1-2-3 → 1-2-3 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo
英語表記がわからない場合は、JuDressなどの変換サービスを使うと便利です。
法人の種類
ご自身に合ったものを選択します。
個人開発なら「個人」でOKです。
その後、使用許諾を読んだら次に進みます。
支払い手続き
いよいよ最後の支払い手続きです。
支払い方法の選択
Apple ID にクレジットカードを紐付け済みだったり、Face ID や Touch ID を設定済みなら、そのまま支払いできます。
支払いエラーへの対処
ここで「購入を完了できませんでした」というエラーが出ることがあります。
この場合は、以下の手順で対処するのが特に有効なようです。
- 別のクレジットカードを試す
- 24時間待つ
審査と登録完了
支払いが完了すると、審査に入ります。
審査中の表示
Apple Developer アプリを開き、アカウントタブを選択すると「現在審査中です」と表示されます。
通常、24〜48時間で審査が完了します。
登録完了メール
審査が完了すると、「Apple Developer Programへようこそ」というメールが届きます。
登録後の設定
登録が完了したら、以下の設定を行いましょう。
App Store Connectへのアクセス
App Store Connectにアクセスし、利用規約に同意します。
有料アプリ販売の署名
App Store Connect のダッシュボードが開いたら「ビジネス」を選択します。
次に「法人を編集」というリンクを選択します。
アプリまたは他のアプリ内課金を提供する場合、有料アプリ契約に署名する前に法人情報を更新する必要があります。法人を編集
次の画面で名前や住所などの確認が求められますので、確定させます。
ここで、以下のようなエラーが出ることがあります。
Postal code 0000001 must have the length 8
この場合は、間にハイフンを入れればパスするようです。
000-0001
続けて画面の指示に従っていきます。
「有料アプリ契約に署名」を選択します。
アプリまたは他のアプリ内課金を提供する場合、有料アプリ契約に署名する必要があります。有料アプリ契約に署名
利用規約を読みつつ、同意します。
銀行口座と税務情報の登録
アプリの収益を受け取るための設定です。
基本的には App Store Connect 内の青・黄・赤の通知に従い、画面の指示に合わせて入力していくだけでOKです。
このあたりは各々によって異なるので、省略させていただきます。
なお、途中で入力する住所は英語じゃないと入力できなかったのでご注意ください。
また、米国の税務情報「U.S. Form W-8BEN」がややこしかったので、こちらを参考にさせていただきました。
正しさを保証するわけではありませんが、参考までに私の場合の入力・チェック状況についてスクショを載せておきます。
基本的に「Optional」は空欄にしています。
App Store Connect で以下の通知が残っている状態であれば、あとは待つだけです。
ひとまずここまで来れば安心です。お疲れ様でした!
よくあるトラブルと解決策
Q: 本人確認が何度やっても失敗する
A: パスポートに切り替え、24時間待ってから再試行してください。
朝の自然光で撮影すると成功しやすいようです。
Q: 審査が長引いている
A: 48時間経っても変化がない場合は、Apple Developer サポートに問い合わせましょう。
まとめ
Apple Developer Programの登録は確かに複雑ですが、手順を一つずつ進めれば必ず完了できます。
この記事を参考に Apple Developer Program への登録を完了させ、iOS アプリ開発の準備を整えてみてください!