これはなに
この記事では、Goにおけるinit
関数の役割と、init
とInit
の違いについて説明します。Go言語で開発をしている際に、init
関数が自動的に実行される仕組みを理解し、どのように使うべきかを知ることで、より効率的に初期化処理を行えるようになります。
対象読者
- Go言語を使ってプログラムを開発しているエンジニア
- Goの
init
関数について学びたい初心者 - 効率的な初期化処理の方法を知りたいプログラマ
ゴール
- Goにおける
init
関数の役割を理解する -
init
関数と他の関数(特にInit
)の違いを明確にする - 適切な初期化処理の方法を学ぶ
TL;DR
-
init
関数はGoで特別な意味を持ち、パッケージがインポートされたときに自動的に実行される初期化関数です。プログラマが直接呼び出すことはできません -
init
関数はパッケージレベルの変数の初期化、設定ファイルの読み込み、リソースの準備などに利用されます - 同じパッケージ内に複数の
init
関数がある場合、それらはファイルの出現順序で実行されます -
init
は自動実行される関数であるのに対して、Init
は通常の関数として明示的に呼び出される関数です。役割が異なり、使い方も異なります
init関数の役割
自動実行
init
関数はパッケージがインポートされたときに自動的に実行されます。プログラマが直接呼び出すことはありません。これにより、プログラムの初期化処理を意識せずに行うことが可能です。
package main
import (
"fmt"
)
var initValue string
func init() {
initValue = "Initialized"
fmt.Println("Init function executed")
}
func main() {
fmt.Println(initValue)
}
初期化
init
関数は、パッケージレベルの変数の初期化、設定ファイルの読み込み、リソースの準備など、プログラムの実行前に必要な初期化処理を行うために使われます。
実行順序
各パッケージのinit
関数は、そのパッケージ内のすべての変数宣言やimport
文の後に実行されます。複数のinit
関数がある場合(例えば、同じパッケージ内の複数のファイルにinit
関数がある場合)、それらはファイルの出現順序で実行されます。
init
関数とは
init
関数は自動実行される特別な関数であり、プログラマが直接呼び出すことはできません。
Init
関数とは
Init
関数は通常の関数であり、プログラマが明示的に呼び出す必要があります。