長いあいだ Microsoft Whiteboard を使ってきました。
アイデアを思いついたらキャンバスを開き、付箋を置いて、そこに文字を書く。短いメモなら便利です。ただ、少し長く書こうとすると、付箋という形が急に窮屈になります。
現実の付箋は紙の大きさに限りがあります。デジタルのキャンバスまで、その制約をそのまま再現する必要があるのだろうか。文章の長さに合わせて使えるテキストボックスがあれば、それで十分な場面も多いはずです。
簡単な図を少し描きたいだけなのに、専用アプリをインストールして起動するのも重く感じます。ブラウザを開いたらすぐ書けて、そのまま閉じられる道具が欲しくなりました。
そこで、オープンソースのオンラインホワイトボード「Drawnix」をベースに、日本語で使える Everslate を公開しました。
Everslate だけで作成した「週末の小旅行プラン」のサンプルです。マインドマップ、長文テキスト、フローチャート、画像を一枚のキャンバスに配置しています。
アカウントもバックエンドもありません
Everslate は登録なしで使えます。メールアドレスや名前を入力する画面もありません。
さらに、Everslate にはユーザーが作成した内容を受け取るアプリケーション用バックエンド、アカウント基盤、保存用データベースがありません。Cloudflare Workers は完成した静的ファイルを配信するためだけに使っています。
作成したホワイトボードの内容は、ブラウザ内に自動保存されます。運営側のデータベースへ保存する仕組みそのものがないため、「書いた内容がサーバーのどこに残るのか」を心配せずに使えます。
一方で、ブラウザのデータを削除すると保存内容も消える可能性があります。大切な内容は PNG、SVG、または編集用ファイルとして書き出して保管してください。
Everslate でできること
- 無限キャンバスへの自由な描画
- テキストボックスの配置
- マインドマップとフローチャートの作成
- Markdown テキストからマインドマップへの変換
- Mermaid 記法からフローチャートへの変換
- 画像の挿入
- PNG と SVG での書き出し
- ブラウザへの自動保存
- 日本語、英語、中国語の表示切り替え
頭の中にあることを文章で置き、必要になったところだけ線でつなぐ。最初から「一枚の付箋に収める」ことを考えなくて済みます。
マインドマップを別のアプリで作り、図を描くためにまた別のアプリを開く、といった行き来も減らせます。私が普段ほしかったのは、多機能な会議システムより、こういう軽い白板でした。
名前とドメインについて
ドメインは 31502525.xyz です。
日本語の数字語呂合わせで、3150 は「最高」、2525 は「ニコニコ」と読めます。少し変わった名前ですが、一度見たら覚えやすいと思います。
オープンソースです
Everslate は Drawnix をベースにした Fork です。Drawnix の開発者とコントリビューターに感謝します。
ソースコードは GitHub で公開しています。
まだ改善したいところはたくさんあります。日本語として分かりにくい表現や、使いづらい操作を見つけたら、GitHub で知らせてもらえるとうれしいです。
まずはブラウザで開いて、文字をひとつ置いてみてください。
