これまでのあらすじ
30歳を目前に、スキルの棚卸しをするとスキルの「す」の字もないことに焦りを感じた私は、「なんか響きかっこいいし」というだけでデータサイエンティストに憧れ、とりあえずスクールに通うことにしました。
(スクールの学費は国の助成金を使えば割と安く行けるので、ぜひ調べてみてください)
なりたくない仕事に就く人、なんとなくで仕事を選ぶ人、いろんな人がいると思います。でも、名前がいいからとか響きがいいからとか、そんな理由で仕事を選んでもいいと思っています。結局、その業界や会社で実績を挙げられるかはその人自身次第ですから。
もちろん、業界分析は必須です。金のない業界に行っても地獄なので。
転職成功
スクールは7月卒業予定でしたが、転職先はなかなか見つかりませんでした。エージェントにお願いするも、
- 年齢30オーバー
- ITスキルなし
- いろいろあって転職歴多め(5社ほど...)
という三重苦で、各エージェントから「Re:Qさん、ご自身でやってください」と匙を投げられてしまいました。
そこで、片っ端から企業のHPのリクルート欄やWantedlyからコンタクトを取って面接をしてもらいました。実際、3社ほどからお声がけいただき、そのうちの1社にご縁を感じて入社を決意。この時点で8月も下旬でした。
IT業界で初めての年越し
「Python文法だけでいいの?」と思っていたら、Docker、Linuxコマンド、Git、Github、クラウド...と知らない技術や用語が毎日洪水のように押し寄せてきました。土日や終業後も勉強しても全然足りない。
いつの間にか年末を迎えましたが、「こんなんじゃダメだ」と会社のオフィスを自由に使えたので、冬休みも勝手に出社して勉強していました。大晦日の18時までいたのを覚えています。そして、1月2日にはまた出社。
人生でこんなに勉強したのは初めてです。
初めてのアプリ開発と挫折
思うように業務が進まず、もっと開発経験を積もうと考え、上司に見てもらいながらアプリを自作しました。
LLMは不使用で、1から設計して命名も行いました。できた時の達成感は半端なかったです。
周遊アプリを作成しました。使用技術は、AWS(データベース含む)、Python、Folium(マッピング)です。LLMと会話しながら、LLMは登録済みの観光地を参照して観光ルートを作成し、ユーザーがそれに沿って巡っていくという仕組みです。
それでも、学習速度、理解が業務に追いつかず。
業務ではDifyを使用しており、タスクの達成等々が思うようにこなせず、焦りと不安が募っていきました。そして、上司がプロジェクトから手を引くとのことで一緒にその現場を離れました。
マネージャーとの1on1で、今入れる現場がないらしく、採用と動画生成をやってみないかと声をかけていただきました。
嬉しい反面、アウトプットを出せない自分が悔しくてしょうがなかったです。
初めての業務、人材採用
社長直轄の経営に関わる部門の採用チームに配属されました(といっても、先輩社員が片手間でやっていて若手の採用はかなり遅れている状況)。「社長もいるし、まじかよ...」
採用業務なんて初めてです。そして、ファネルってなんですか?数字管理とは?と、初めての要素にまた揉まれる日々が始まりました。
しかし、面接をセッティングしたり、相手に寄り添ったメッセージのやり取りは元々苦労せずできていたので、難なくこなせました。しんどさはありますが、それ以上の達成感があります。
プラットフォームのPVもV字回復させ、社長から「もっと新卒採用の数を増やそう」と言ってもらえるまでに内定者数を増やすことができました。
採用との同時進行、新たな化け物ComfyUI
動画生成において、Stable Diffusionというアプリがあるのですが、それをベースにノードベースで画像・動画生成を行えるようにしたアプリがComfyUIです。
これまでのDifyのようなノードベースなのですが、パラメータ設定が複雑で、1つの生成にとにかく時間がかかる。ドキュメントも思うように手に入りません。
Qiitaで探すよりも、Noteで綺麗な画像を作っている人たちの記事を参考に理解を深めていきました。ちなみにLLMに聞いても情報が少ないのか、いい感じの回答も出てきません。
Redditという海外のSNSで、海外兄貴たちのやり取りが助けでした。
LLMの使用でよかったのは、片っ端からドキュメントっぽいやつをみつけたら、プロジェクト機能につっこんで、それように学習させていきました。
今年の振り返り
- アプリ作成:振り返ると「うーん、もっとうまくできたかな」と思えます。設計にもっと時間を使って、何をどうする?を意識してクイックに技術の検証をしていくべきでした。
- 競技プログラミング:アプリ作成前に週1でやっていました。AtCoderのC問題までは時々解けるようになっていました。
- ComfyUI:開始1〜2ヶ月は地獄でしたが、簡単なノードで画像を作り出しているうちに、いろいろとできるようになっていました。
来年の抱負
- 競技プログラミングをまた始めたいです
- LLM頼りで作成している環境構築、特にDockerfileやcompose.ymlファイルを自分で書けるように理解したいです
- ComfyUIはもっと、やりたいことができるように技術を磨きたいです
- 読書も滞っているので、以下の本を読みながら実生活に活かしていきたいです
- 『論理学』野矢茂樹
- 『考える技術・伝える技術』
- 『日本語の作文技術』本多勝一
終わりに
今年1年を振り返ると、データサイエンスを勉強していたはずが、アプリ開発したり、競プロに出たり、人材採用したり、動画生成にまで手を出したり...気づけばいろいろとやってきました。
スクールでやって良かったと思ったのは、Pythonくらいでしょうか。でも、いろいろな技術や仕事を任せてもらえても臆せずできたのは、スクールで「こんな技術があるのか」と知らない世界に触れてきたからだと思います。
総じて楽しい1年でした。
振り返った景色が綺麗なのは、眼前の不安や焦り、恐怖などを乗り越えられたからかもしれません。そして、乗り越えられたのは周りの人たちのおかげです。
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