1. 👋 はじめに
「IaaSってEC2のこと?」
「PaaSとSaaSって何が違うの?」
「〇〇aaS って言葉が多すぎてよくわからない…」
クラウドを使い始めると必ず出てくる「〇〇 as a Service」という言葉。
今回はその中でも特に重要な IaaS・PaaS・SaaS を、図解でスッキリ理解しましょう!
aaS(as a Service)とは?
「サービスとして提供する」という意味です。
従来は自分で購入・管理していたものを、インターネット経由でサービスとして使えるようにした形態のことです。
2. 🏢 まずオンプレミスを理解しよう
クラウドを理解するには、まず「オンプレミス」を知る必要があります。
オンプレミス(On-Premises)とは?
サーバー・ネットワーク機器などを自社で購入・設置・管理する方式です。
「オンプレ」と略されることが多いです。
オンプレミスで必要なすべての管理
| 管理する層 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 🏗️ 物理インフラ | サーバー機器の購入・設置・データセンターの電源・冷却設備 |
| 💿 仮想化 | ハイパーバイザーの導入・仮想マシン(VM)の管理 |
| 🖥️ OS | OSのインストール・セキュリティパッチ・定期アップデート |
| ⚙️ ミドルウェア | WebサーバーやDBサーバーの設定・管理 |
| 🔧 ランタイム | Java・Python・Node.jsなどの実行環境の管理 |
| 📦 アプリケーション | 自社開発システムの開発・デプロイ・運用 |
| 🗄️ データ | バックアップ・データ管理・復元計画 |
すべて自分(自社)が責任を持って管理する必要があります。
手間はかかりますが、その分自由にカスタマイズできるのがオンプレミスの特徴です。
オンプレミスのメリット・デメリット:
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 自由にカスタマイズできる | 初期費用が高い(機器の購入) |
| データを完全に自社管理できる | 維持管理に人手とコストがかかる |
| 社外にデータが出ない | 設備増強に時間がかかる |
| 安定したパフォーマンス | 使わないときも費用がかかる |
3. ☁️ クラウドとは何が違うの?
クラウドはオンプレミスと何が根本的に違うのか、3つのポイントで整理します。
| 比較項目 | 🏢 オンプレミス | ☁️ クラウド |
|---|---|---|
| 初期費用 | 高い(機器購入) | 低い・ほぼゼロ |
| 拡張性 | 遅い(機器調達が必要) | すぐに増やせる |
| 管理の手間 | すべて自社 | クラウド側が担う部分あり |
| 支払い方法 | 買い切り | 使った分だけ(従量課金) |
| データの場所 | 自社内 | クラウド事業者のデータセンター |
4. 🍕 ピザで例えてみよう
IaaS・PaaS・SaaSの違いは「ピザを食べるときの準備の違い」で例えるとわかりやすいです。
| 方式 | ピザの例え | IT での意味 |
|---|---|---|
| 🏢 オンプレミス | 小麦粉から自分で作る | すべて自分で用意・管理 |
| 🏗️ IaaS | 生地・材料を買ってきて焼く | インフラだけ借りて、OSから自分で設定 |
| 🍽️ PaaS | デリバリーで注文・家で食べる | 実行環境まで借りて、アプリだけ開発 |
| 📦 SaaS | レストランで食べる | すべて用意されたものをそのまま使う |
5. 🗂️ 責任共有モデル:誰が何を管理するか
IaaS・PaaS・SaaSの最大の違いは「誰が何を管理・責任を持つか」です。
表で整理すると
✋ = 自分(ユーザー)が管理 ☁️ = クラウド事業者が管理
| 管理する層 | 🏢 オンプレ | 🏗️ IaaS | 🍽️ PaaS | 📦 SaaS |
|---|---|---|---|---|
| 🗄️ データ | ✋ 自分 | ✋ 自分 | ✋ 自分 | ✋ 自分 |
| 📦 アプリ | ✋ 自分 | ✋ 自分 | ✋ 自分 | ☁️ 事業者 |
| 🔧 ランタイム | ✋ 自分 | ✋ 自分 | ☁️ 事業者 | ☁️ 事業者 |
| ⚙️ ミドルウェア | ✋ 自分 | ✋ 自分 | ☁️ 事業者 | ☁️ 事業者 |
| 🖥️ OS | ✋ 自分 | ✋ 自分 | ☁️ 事業者 | ☁️ 事業者 |
| 💿 仮想化 | ✋ 自分 | ☁️ 事業者 | ☁️ 事業者 | ☁️ 事業者 |
| 🏗️ サーバー・HW | ✋ 自分 | ☁️ 事業者 | ☁️ 事業者 | ☁️ 事業者 |
| 💾 ストレージ | ✋ 自分 | ☁️ 事業者 | ☁️ 事業者 | ☁️ 事業者 |
| 🌐 ネットワーク | ✋ 自分 | ☁️ 事業者 | ☁️ 事業者 | ☁️ 事業者 |
上から下へいくほど「クラウドが管理する範囲が増える」。
自由度は下がるが、その分エンジニアが本来の仕事に集中できる時間が増える!
6. 🏗️ IaaS(Infrastructure as a Service)
一言で言うと
IaaSとは「インフラだけを借りるサービス」です。
仮想サーバー・ストレージ・ネットワークをクラウド事業者が提供し、
OSより上の層はすべてユーザーが設定・管理します。
特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 自由度 | ⭐⭐⭐⭐⭐ 最も高い |
| 管理の手間 | ⭐⭐⭐⭐⭐ 最も多い |
| 向いている人 | インフラエンジニア・細かい設定が必要な場面 |
| 向いている用途 | 既存システムの移行・特殊な構成が必要なシステム |
代表的なサービス
| サービス | 提供元 | 特徴 |
|---|---|---|
| EC2 | AWS | 最も広く使われる仮想サーバー |
| Compute Engine | Google Cloud | GCPの仮想サーバー |
| Azure Virtual Machines | Microsoft Azure | Azureの仮想サーバー |
| さくらのVPS | さくらインターネット | 国内のVPSサービス |
7. 🍽️ PaaS(Platform as a Service)
一言で言うと
PaaSとは「アプリを動かすための実行環境ごと借りるサービス」です。
OSやミドルウェアの管理をクラウド事業者が担い、
ユーザーはアプリのコードを書いてデプロイするだけでよい。
特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 自由度 | ⭐⭐⭐ 中程度 |
| 管理の手間 | ⭐⭐⭐ 中程度 |
| 向いている人 | Webエンジニア・インフラを意識せず開発したい人 |
| 向いている用途 | Webアプリ・API・スタートアップの素早い開発 |
代表的なサービス
| サービス | 提供元 | 特徴 |
|---|---|---|
| Heroku | Salesforce | コードをpushするだけでデプロイできる |
| App Engine | Google Cloud | GCPのPaaS・自動スケーリング対応 |
| Vercel | Vercel | Next.jsとの相性抜群・フロントエンド向け |
| Railway | Railway | シンプルで使いやすい・個人開発に人気 |
| Azure App Service | Microsoft Azure | Azureの代表的なPaaS |
8. 📦 SaaS(Software as a Service)
一言で言うと
SaaSとは「ソフトウェアをそのままサービスとして使う形態」です。
インフラもアプリも事業者が管理し、
ユーザーはブラウザやアプリを開いてすぐ使えます。
特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 自由度 | ⭐ 最も低い(機能はサービス次第) |
| 管理の手間 | ⭐ 最も少ない(使うだけ) |
| 向いている人 | エンジニア以外も含むすべてのユーザー |
| 向いている用途 | 業務効率化・コミュニケーション・ファイル管理 |
代表的なサービス
| カテゴリ | サービス | 用途 |
|---|---|---|
| 📧 メール | Gmail・Microsoft 365 | メール・カレンダー |
| 💬 チャット | Slack・Teams | チームコミュニケーション |
| 📁 ストレージ | Google Drive・Dropbox | ファイル管理・共有 |
| 🎥 会議 | Zoom・Google Meet | オンライン会議 |
| 💼 CRM | Salesforce・HubSpot | 顧客管理 |
| 🛠️ 開発 | GitHub・Figma | コード管理・デザイン |
9. 🎯 まとめ
| 🏗️ IaaS | 🍽️ PaaS | 📦 SaaS | |
|---|---|---|---|
| 提供されるもの | 仮想インフラ | 実行環境+インフラ | 完成したソフトウェア |
| ユーザーが管理 | OS〜アプリ | アプリ+データ | データのみ |
| 自由度 | 高い | 中程度 | 低い |
| 管理の手間 | 多い | 少ない | ほぼなし |
| 代表例 | AWS EC2 | Heroku・Vercel | Gmail・Slack |
| 向いている人 | インフラエンジニア | Webエンジニア | 全員 |
「自由度」と「管理の手間」はトレードオフ。
自由度が高いほど管理の手間も増える。
自分のプロジェクトに合った選択が重要です。
次回は IaaS・PaaS・SaaSの使い分け を解説します!
具体的なWebサービス構成例や、エンジニア・ビジネス両視点での活用シーンを紹介します🌟
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🎓 ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!
🔗 シリーズ記事
- 【第一回】概念・違い・責任共有モデルを図解(この記事)
- 【第二回】使い分け・構成例・メリット・デメリット(近日公開)