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🔰初心者向け:MACアドレスって何?〜IPアドレスとの違い・OSI参照モデルとTCP/IPモデルをあわせて徹底解説〜

Last updated at Posted at 2025-12-04

🎯 はじめに

ネットワークを学び始めると必ず出てくる MACアドレス。
「なんとなく機器の番号?」と思っている初心者の方も多いはず。

この記事では、

  • MACアドレスとは何か?
  • どう使われているのか?
  • IPアドレスと何が違うのか?

図解とともにやさしく説明します。

🌟この記事でわかること

  • MACアドレスとは何か

  • OSI参照モデルのどこで使われているか

  • TCP/IPモデルでの位置づけ

  • IPアドレスとの役割の違い

  • 実際の通信で MACアドレス と IPアドレス はどう協力しているか(ARPも含む)

🧩 MACアドレスとは?

「機器(NIC)に焼き付けられた“世界で一つ”の識別番号」
これが最もわかりやすい説明です。

NIC(Network Interface Card)とは、パソコンやスマホがネットワークに接続するための“入り口”となる装置のことです。

  • ネットワーク機器1つ1つに割り当てられた番号

  • 通常は工場出荷時に設定される

ネットワークの中で「この端末はどれ?」と見分けるために使う

書式(例):00:1A:92:4B:3F:10

👀 どれくらいの数?

MACアドレスは 48bit(6バイト) で構成され、全世界で約281兆通り。

🏛 OSI参照モデルでの位置づけ

レイヤー 役割 MACアドレスは関係する?
第1層:物理層 ケーブル/電気信号
第2層:データリンク層 同じネットワーク内の通信 ⭕(MACアドレス)
第3層:ネットワーク層 ネットワークをまたぐ通信 IPアドレス
第4層〜 アプリケーション

MACアドレスは データリンク層(レイヤー2) の仕組み で使われます。

つまり、 「同じネットワークの中で、どの機器に送ればいい?」 を判断するとき必要になる番号です。

🏂 TCP/IPモデルでの位置づけ

TCP/IPモデルで MACアドレス は、 ネットワークインターフェース層 に該当します。

TCP/IPモデル OSI参照モデル 主な役割
アプリケーション層 OSI 5〜7層 アプリの処理
トランスポート層 OSI 4層 TCP/UDP
インターネット層 OSI 3層 IPアドレス
ネットワークインターフェース層 OSI 1〜2層 MACアドレス

役割はOSI参照モデルの 「レイヤー2」 とほぼ同じです。

📡 MACアドレスの構造

MACアドレスは 48bit(6バイト)。

例:00:1A:92:4B:3F:10

  • 前半24bitは OUI(ベンダーID)
  • 後半24bitは 製品固有の番号
部分 説明
OUI メーカーを識別(Apple・Intel・Sonyなど)
デバイスID 機器ごとの固有番号

🎯 IPアドレスとの違い(超重要)

初心者が最も混乱しやすいのが MACアドレスとIPアドレスの違い。

⚡違いを簡単に言うと…

MACアドレス IPアドレス
機器に付いた番号(物理) ネットワーク上の住所(論理)
世界で一つ ネットワークごとに変わる
レイヤー2 レイヤー3
有線/無線どちらでも存在 DHCPなどで再割り当てされる

例えるなら…

  • MACアドレス = 本人の顔(身体に付いている)

  • IPアドレス = 現在の住所(引っ越すと変わる)

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol):機器にIPアドレスなどの設定を自動で割り当てる仕組み。

🔄 MACアドレス と IPアドレス はどう協力して通信しているの?

🧠 流れ(ARPを使う)

  • PC「192.168.1.20 に通信したい!」

でも MACアドレスは知らない…

  • ARP(Address Resolution Protocol)で 192.168.1.20 の MACアドレス教えて! とネットワークに問いかける

  • 相手PCが自分の MACアドレスを返す

IPアドレス宛の通信を、MACアドレスを使って実際に送信

ARP(Address Resolution Protocol):同じネットワーク内で、IPアドレスから対応するMACアドレスを見つける仕組み。

📝 なぜ MACアドレスは必要なのか?

  • 同じネットワーク内 の機器を正確に識別するため

  • スイッチがパケットを適切に転送するため(MACアドレステーブル)

📮 メールが外部から自宅のPCへ送られる場合

※実際には「PCがメールサーバーへ取りに行く」ことが多いですが、理解のために “PC-A宛てに外から届く” ケースで説明します。なおこのシナリオはPCがAからCまで3台あると仮定ています。

🌏 Step 1:外部のメールサーバーはどこに送る? → 「グローバルIPアドレス宛て」

外から家庭に直接「プライベートIP宛て」には送れません。なぜなら、プライベートIPアドレスは世界には 公開されていない からです。

例:

  • ルーターの外側(WAN側):グローバルIPアドレス:203.0.113.10

  • LAN内のPC-A:プライベートIPアドレス:192.168.1.10

外のサーバーは、まず 203.0.113.10(グローバルIPアドレス:あなたの家) に向けてメールデータを送ります。

🚪 Step 2:ルーターに到着 → ここで「宛先PC-A」がまだ分からない

外部からのデータはまず ルーター(グローバルIPアドレス) に届きます。

しかしこの時点では、

PC-A?

PC-B?

PC-C?

どのPC宛てかは分かりません。

🗂 Step 3:ルーターが宛先のプライベートIPアドレスを判断 → NAPTやポートフォワード

ルーターは次のような情報で「データをどのPCに届けるか」を決めます。

  • 通信プロトコル(SMTPなど)

  • ポート番号

  • NATテーブル(過去にPC-Aが外へ通信していたか)

  • ポートフォワーディング設定(あれば)

例:
ルーターに「メール(25番ポート)はPC-Aへ」という設定があれば
→ 宛先は 192.168.1.10(PC-A) と分かります。

ポートフォワーディング(Port Forwarding):ルーターが受け取った通信を、指定したポート番号に基づいて特定の機器へ転送する仕組み。外部から自宅サーバーなどへ安全にアクセスするために使われます。

🧭 Step 4:PC-Aの “プライベートIPアドレス” は分かった → でもまだ送れない

ルーターは
「PC-A のプライベートIPアドレス = 192.168.1.10」
と分かった段階では まだPC-Aに直接送れません。

それはなぜか?

🎯 Step 5:LAN内では IPアドレス ではなく “MACアドレス” が必要

LAN(同じネットワーク内)でデータを届ける仕組み( Ethernet )は、 MACアドレス で配送する

というルールです。

つまり、
PC-Aの MACアドレス を知らないとデータを届けられません。

例:

PC-A の MACアドレス:AA:AA:AA:AA:AA:AA

🔍 Step 6:ルーターが ARP を使って PC-A の MACアドレス を取得

ルーターは LAN に向けて次のように尋ねます。

ARP: 192.168.1.10 の MACアドレス誰ー?

すると PC-A が応答します。

はい! 私です! MACアドレス は AA:AA:AA:AA:AA:AA です!

ルーターはこれで

  • IPアドレス:192.168.1.10(PC-A)

  • MACアドレス:AA:AA:AA:AA:AA:AA

紐づけて 理解できます。

📩 Step 7:MACアドレス宛てにPC-Aへデータを配送

ルーターはLANの規格(Ethernet)に従い、

  • 宛先MACアドレス = PC-A の MACアドレス
  • 送信元MACアドレス = ルーターのMACアドレス

という Ethernetフレームでデータを送ります。

スイッチ(またはルーター内蔵スイッチ)がMACテーブルを見て PC-A へ届けます。

📥 Step 8:PC-A がメールデータを受信

最終的に PC-A がメールデータを受け取り、
メールクライアント(Outlook, Thunderbirdなど)がそれを処理します。

🧩 超重要ポイント

役割 使われる場所 役割まとめ
グローバルIPアドレス インターネット 203.0.113.10 世界中どこからでも家庭(ルーター)を特定する
プライベートIPアドレス LAN内 192.168.1.10 家の中のどのPCに届けるかを決定
MACアドレス LAN内の最終配送 AA:AA:AA:AA:AA:AA LAN内で「どの機器に渡すか」を決定する最終的な宛先

🚀 まとめ

項目 内容
MACアドレスとは 機器固有の識別番号(レイヤー2)
どこで使う? 同じネットワーク内の通信
IPアドレスとの違い 「物理の番号」と「ネットワーク上の住所」
OSIモデルとの関係 レイヤー2
TCP/IPモデルとの関係 リンク層
通信の流れ IP → ARP → MAC の順で使われる

📥 初心者が混乱しやすいポイント

  • IPアドレスがわかっても、MACアドレスがないと実際の通信はできない

  • MACアドレスは基本的に 変わらない が、IPは状況により変わる

  • Wi-Fiでも有線LANでも MACアドレス は存在する

  • 1台の機器が複数のMACアドレスを持つこともある(Wi-Fi用・有線用など)

🏁 おわりに

最後までご覧いただきありがとうございました。これからもいろいろな初心者向けの記事を作成していきますでの、よろしくお願いします。
よかったら他の記事もご覧いただけると嬉しいです。今後もよろしくお願いいたします。下記の記事も併せてご覧いただけると、より理解が深まるかもです。

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