概要
macOS に Homebrew を導入する時の備忘録
Homebrew とは
「Homebrew(ホームブリュー)」は、macOS および Linux 向けに作られた、パッケージマネージャです。
OS に対して CLI ツールなどの導入・管理ができる便利なやつです。
Homebrew をインストールすると「brew
コマンド」などが使える様になります
導入するメリット
コマンドだけでツールの導入や管理が行えるので、例えば何かツールをPCに導入する際に「GitHubからリポジトリをクローンして、パスを通す設定をして・・・」とか「使わなくなったから対象フォルダのデータを削除して、念の為、不要なパスやゴミも残ってないか確認して・・・」みたいな作業が省略できます。
インストール方法
ターミナルを開いて以下のコマンドを実行するだけです。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
すると、以下のように処理が走ります。
※ インストール途中で「処理を続行していい?OK なら Enter キー押してね」の様なメッセージが出ます。その時は Enter キー押してあげてください
途中で処理に時間がかかる場合があります。
私の場合は、以下のところで数分チカチカしたまま止まりました。
※ 止まってる or 終わっている様に見えても、終わってませんので強制終了しないようにご注意ください。
以下の様に「Installation successful!
」と表示されたらインストール完了
完了確認
正常にインストールできたかを確かめるために、
バージョン確認コマンドなどで、動作することを確認します。
# バージョン確認
brew -v
# 実行結果 (以下の様にバージョンが表示されれば OK)
Homebrew 3.4.11
これで導入完了です。
おまけ: Homebrew 上の概念・用語
ロゴマークにもある様に、「home-brew」は「自家醸造飲料(ビール、酒)」を意味します。
Homebrew は、「自分のPCにパッケージを導入し、ビルドして使う」という流れを、ビールの自家醸造に関する言葉で処理用語を定義して表現している。
具体的には、ビールの表現に習って、
パッケージの定義(調理法 = formula)を
保存先 /usr/local/celler
(貯蔵庫 = celler) の中に
/usr/local/Cellar/インストールパッケージ名/バージョン
(タル = keg)というディレクトリを作ってインストールし、
パッケージ定義をビルド(醸造 = brew)して、
/usr/loca/bin
にリンクして使う(飲む)
みたいな表現をしているようです。
公式の用語の説明を参考に、用語をまとめてみました。
用語 | 説明 | ビールでの例え |
---|---|---|
Formula | パッケージの説明書や手順書 (Ruby で書かれている) |
調理法・レシピ |
Keg | Formula のインストール先 | 熟成用タル |
Keg-only | Keg があるだけで、Homebrew prefix にリンクされていないもの | - |
opt prefix | 現在有効な Keg のバージョンへのリンク | 使用中のタルにつけられた目印 |
Cellar | Keg が格納されるディレクトリ | 貯蔵室 |
Tap | 公式以外のFormulaやコマンドがおいてあるgitリポジトリ | - |
Bottle | すぐに使えるように事前にビルドされた Keg のプログラム格納場所 | ビールを注ぐボトル |
Cask | macOS のネイティブアプリをインストールする拡張機能 | 酒樽置き場 |
Brew Bundle | 依存関係を記載する拡張機能 | - |