0. なぜシステム開発に Docker が必要だったのか?
新人が一番引っかかる質問はこれです。
「別にローカルにRails入れて動けばいいのでは?」
「普通にApacheやMySQLインストールすれば良くない?」
しかし、現場ではこれが何度も問題になってきました。
🧨 1. 開発環境がバラバラ問題 — “動く・動かない”戦争
| 人 | Ruby バージョン | Node バージョン | MySQL | メモ |
|---|---|---|---|---|
| A さん | 3.2.2 | 18 | 8.0 | 動く |
| B さん | 3.1.0 | 16 | 5.7 | 動かない |
| C さん | 3.2.2 | 20 | 8.0 | 別のエラーで動かない |
結果、こういう会話が発生します:
-
「昨日まで動いてたのに動かなくなった……」
-
「え?俺の PC では再現しないよ?」
-
「環境が違うからじゃない?」
これを「環境差分問題(環境の再現性問題)」と呼びます。
Docker があれば:
誰の PCでも同じ環境で開発できる
→ 環境差分がゼロになる
🧨 2. ローカル構築が複雑すぎる問題 — 1日かけて環境構築…
Rails + MySQL + Redis + Node + Yarn …
新人が環境構築だけで 1日〜2日潰れることも珍しくありません。
Docker があれば:
docker compose up
これで全サービスが自動で立ち上がる。
新人が最初に「動く状態」まで行く時間が圧倒的に短縮されます。
🧨 3. 本番環境とローカル環境の差で事故が起きる問題
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ローカル:macOS
-
本番:Amazon Linux
-
ローカル:MySQL 8
-
本番:MySQL 5.7
この違いで、「ローカルでは動くけど本番で落ちる」事故が多発。
Docker は本番もローカルも同じイメージを使うので:
ローカル = 本番とほぼ同じ環境
→ ブレにくい
→ デプロイ後のバグも激減
🧨 4. “インストール地獄”からの解放
過去にはこんなことが起きていました:
- Java 11 を入れたら古い Java 8 のアプリが動かなくなった
- Mac の OSをアップデートしたら RailsのGemが壊れた
Docker は、アプリごとに環境を分離できるため、
「何か入れたら他が壊れる問題」が起きません。
アプリA → コンテナA
アプリB → コンテナB
環境が完全に独立
🧨 5. 新しく加わったメンバーが即戦力になる
普通の開発環境
Git clone → 依存ライブラリ大量インストール → 設定 → DB作る → 起動
Docker 環境
git clone → docker compose up → 起動
これにより、新メンバーが初日からアプリを動かせるチームになります。
(現場ではこれが本当に大きい)
🧨 6. インフラ担当がいない小規模チームの強い味方
小規模チームではよく起こります:「サーバー管理に詳しい人がいない」
Docker + Fargate を使うと
-
OS のアップデート不要
-
パッケージ管理不要
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セキュリティパッチ不要
-
インフラの死活監視なし
AWS が裏側を全部やってくれるので、
小規模開発チームでも 本番運用の品質が高く保てる。
📌 図:昔の開発 vs Docker 化後
Before(Docker なし)
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人によって環境が違う
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ローカル構築が毎回大変
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本番とローカルが別物
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新人が環境構築でつまづく
After(Docker あり)
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全員が同じ環境
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起動が一瞬
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本番と同じ環境で開発可能
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新人・外部委託でもすぐ開発可能
まとめ:Docker が必要になった本質
🚀 Docker が生まれた背景の一言まとめ
「とにかく環境の問題で時間を無駄にしたくなかった」
開発チームは、「コードを書く」ことではなく「環境トラブルを直す」ことに時間を奪われていました。
Docker はそれを根本的に解決するための技術です。
※これは「株式会社ネクスウェイ Advent Calendar 2025」1日目の記事です🎄
あらゆるコミュニケーションを支援する株式会社ネクスウェイの開発メンバーが、好きな技術・取り組み・学びをゆるく書いていきます ![]()
最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社ネクスウェイ Advent Calendar 2025では明日以降も、開発メンバーがそれぞれの「好き」と「学び」を自分の言葉で綴っていく予定です。
明日 2 日目の記事は、同じくネクスウェイ開発メンバーの @HERUESTA さん です。
引き続き、お楽しみください🎄
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