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Oracle Analytics Cloud:インスタンスの作成 OCI IAMアイデンティティ・ドメインでドメイン追加してOACインスタンス作成版

Last updated at Posted at 2024-04-15

はじめに

Oracle Analytics Cloud (OAC) は、気軽に利用できるPaaS型のAnalyticsサービスです。

OCI IAMアイデンティティ・ドメインでのOACインスタンスの作成手順です。
Oracle Cloudにサインインするとアイデンティティ・ドメイン「Default」と、「テナント名」のついたコンパートメントが作成されます。
テナント作成後にアイデンティティ・ドメインを追加し、そのアイデンティティ・ドメインのドメイン管理者でOACインスタンスを作成する手順です
ルートコンパートメントの子コンパートメントとして「compdev」を作成し、「iddev」というアイデンティ・ドメインを追加、「iddev」アイデンティ・ドメインのドメイン管理者ユーザー「iddevadmin」で、「oacdev1」という名前のOACインスタンを作成します。
image.png

本記事記載時点で、Oracle Cloudは、ユーザー管理方法でOCI IAMアイデンティティ・ドメインが使用可能になっています。

OCI IAMアイデンティティ・ドメインが使用可能なOracle Cloudのテナントでは図のように「アイデンティティとセキュリティ」のメニューで「ドメイン」が表示されます。
image.png

この記事を書いている時点でのバージョンは2024 March版でした。

OCI管理コンソールへのログイン

OCI管理コンソールにログインします。

「Default」のアイデンティティ・ドメインでサインインします
image.png

ユーザー名、パスワードを入力します。ユーザー名はOracle Cloudを申し込みの際のユーザー名です。
image.png

2段階認証が設定されていれば以下、表示されます。スマホ等のOracle Authenticatorを開き許可します。
image.png

子コンパートメントの作成

ルートコンパートメントの子コンパートメントを作成します
ナビゲートメニューから「アイデンティティとセキュリティ」をクリックし、アイデンティティの中から「コンパートメント」をクリックします
image.png

「コンパートメントの作成」をクリックします
image.png

名前、説明を入力します
親コンパートメントに<テナント名>(ルート)を選択します
「コンパートメントの作成」をクリックします
image.png

コンパートメントが作成されました
{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

アイデンティティ・ドメインの追加

アイデンティティ・ドメインを追加します
アイデンティティで、「ドメイン」をクリックします
「ドメインの作成」をクリックします
image.png

表示名、説明を入力します
ドメイン・タイプを選択します
表示名 iddev、ドメイン・タイプはFreeをセットしています
image.png

ドメイン管理者で、
「このドメインの管理ユーザーの作成」のチェックが入っていることを確認します
「ユーザー名として電子メール・アドレスを使用」のチェックを外します
管理者の名、管理者の姓、管理者のユーザー名を入力します
管理者の電子メールを入力します
管理者のユーザー名は、ログイン時に使用します。「iddevadmin」と入力しています
「ドメインの作成」をクリックします
image.png

左部の子コンパートメントを選択します
compdevを選択します
アイデンティティ・ドメイン「iddev」およびステータスが作成中と表示されます
image.png

数分後、暫くするとステータスがアクティブに変わります
{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

管理者の電子メールアドレス宛にメールが送信されます
管理者の電子メールアドレスを確認します
「Activate Your Account」をクリックします。ドメイン管理者をActivateします
image.png

アイデンティ・ドメインを確認します
新規パスワードに任意のパスワードを入力します。新規パスワードの確認に同じパスワードを入力します
「パスワードのリセット」をクリックします
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ドメイン管理者ユーザーがActivateされました
{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

ポリシーの追加

クラウド管理コンソールに戻ります
アイデンティティで、ポリシーをクリックします
コンパートメントで子コンパートメントを選択します。compdevを選択していることを確認します
「ポリシーの作成」をクリックします
image.png

名前、説明を入力します。名前「policydev1」と入力します。コンパートメントで子コンパートメントを指定します。「compdev」を指定します。
ポリシー・ビルダーで、ポリシー・ユース・ケース「コンパートメント管理」を選択します。グループ「Domain_Administrators」を選択します。場所「compdev」を選択します。
結果、ポリシー・ステートメント「Allow group 'iddev'/'Domain_Administrators' to manage all-resources in compartment compdev」と表示されます
「作成」をクリックします
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ポリシーが追加されました
{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

アイデンティティ・ドメイン「iddev」のアイデンティティ・ドメイン管理者「Domain_Administrators(グループ)」がコンパートメント「compdev」に対してリソースを管理する権限が付与されました

追加したアイデンティティ・ドメインでサインイン

右上部のプロファイルアイコンをクリックします
「サインアウト」をクリックします。
image.png

「今すぐサインアウト」をクリックします
image.png

追加したアイデンティティ・ドメインを選択します。「iddev」をクリックします
「次へ」をクリックします
{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

アイデンティティ・ドメインで追加したアイデンティ・ドメインが表示されていることを確認します
追加したアイデンティティ・ドメインのドメイン管理者ユーザー「iddevadmin」、Activateの際にセットしたパスワードを入力します
「サインイン」をクリックします
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※1回目のサインイン時に、多段階認証の設定が表示されます。その際は「セキュアな検証の有効化」をクリックします
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多段階認証の設定をします。モバイル・アプリをクリックします。
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スマホのモバイルアプリでQRコードをスキャンしてアカウントを追加します。 詳細は割愛します

「完了」をクリックします
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サインイン後に、以下表示される場合、優先言語を選択します
日本語をクリックします
{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

OACサービスの追加

ナビゲートメニューから「アナリティクスとAI」をクリックします
アナリティクスの「アナリティクス・クラウド」をクリックします
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コンパートメントで、子コンパートメントを選択します。「compdev」を選択します
※子コンパートメントが表示されない場合は、再度サインインします
「インスタンスの作成」をクリックします
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OACインスタンスの名前を入力します
容量で、容量タイプ、数をセットします
図では容量タイプ「OCPU」、OCPU数「1(非本番)」をセットしています
image.png

容量タイプは、OCPUもしくはユーザーを選択します。OCPUの場合は時間単位の課金、ユーザーの場合は月単位の課金です
数ではOCPU数もしくはユーザー数を選択します。OCPUの場合は1~8でスケールアップ、スケールダウンできます。ユーザー数は最小が10です。スケール範囲の詳細はマニュアルを参照。

ライセンスとエディションをセットします
図ではライセンス「ライセンス込み」、エディション「Enterprise Edition」をセットしています
作成をクリックします
image.png

OACインスタンスの作成がリクエストされ、作成が開始します。しばらく待ちます
{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

OACインスタンスの作成が完了すると、ステータスがアクティブに変わります
※本環境では10数分で作成が終了しました
{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

OACにアクセスしてみる

分析ホームページをクリックし、OACへアクセスします
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OACサービスにアクセスできました。
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ナビゲータ・メニューからコンソールをクリックします
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ユーザーとロールをクリックします
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ユーザーには、追加したアイデンティティ・ドメインのユーザーのみ表示されます
※OACインスタンスを作成したユーザーが属するアイデンティ・ドメインでのユーザー、グループ、アプリケーションロールの管理となります
{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

アクセス情報に記載されているURLにアクセスすることでOACインスタンスにアクセスできます。
image.png

OCI IAMアイデンティティ・ドメインでドメイン追加してOACインスタンス作成版です。
コンパートメントを分離して管理する他、ドメイン追加して、ユーザー管理を分離することで、開発、本番でコンパートメント、ユーザーを完全に分けて利用したりできるようになるため、より厳密な管理ができるようになります。

業務の本番で利用する場合、サービス作成の際に検討すべきものとしては、課金体系OCPUかユーザー単位か、そして機能セット(EnterpriseまたはProfessional)の選択があります。
そのほか、本手順ではPublic networkにOACインスタンスを作成していますが、セキュリティ要件によってはプライベート(OCIのVCN内のPrivate subnetにエンドポイントを作成)の選択肢があります。

補足)アイデンティティ・タイプがFreeからOracle Appsに変更

OACインスタンス作成後、追加したアイデンティティ・ドメインのアイデンティティ・タイプがFreeからOracle Appsに自動的に変更されます
image.png

以上

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