VagrantでWindowsの仮想マシンを動かした時、マシン上で作業するのにリモートデスクトップ接続してGUIで操作したいことがあります。その場合Microsoft Remote Desktopでlocalhostのフォワードされたポート番号への接続設定をすることになりますが、複数のマシンを起動した場合などポート番号がauto_correctによってズレてしまいます。
しかもMac版のMicrosoft Remote Desktopはコマンドラインオプションを受け付けないので、毎度GUIで設定を変更しなくてはいけません。これは大いなる時間の無駄であり、人類の損失と言えます。
そこで拙作のvagrant-rdpプラグインを使います。
環境
- Mac OS X 10.9.2
- Vagrant 1.4.3
- Microsoft Remote Desktop 8.0.3(Officeについているのではなく、App Storeで公開されている方)
方法
- vagrant-rdpプラグインをインストールする
vagrant plugin install vagrant-rdp
- リモートデスクトップ接続のポートフォワードを設定する
WindowsのVagrantマシンのVagrantfileに下記の行を追加してください。
config.vm.network :forwarded_port, guest: 3389, host: 33389
- Vagrantマシンにリモートデスクトップ接続する
vagrant upしたあと、下記のコマンドを実行します。
vagrant rdp
リモートデスクトップ接続が起動し、自動的にVagrantマシンに接続されます(ログイン情報は入力する必要があります)。
以上。
vagrant-rdpについては、今後Windows対応・画面の大きさを引数で指定・Remote Appを利用してアプリだけ表示するなどの機能向上をしていきたいと思っています。
※2014/3/5 追記
デスクトップの高さ・幅の指定に対応しました。
Vagrantfile内で下記のように指定できます。
config.rdp.width = 1440 # default: 1024
config.rdp.height = 900 # default: 768