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[JPX Tokyo Stock Exchange Prediction]有名な株式アノマリーの紹介

Last updated at Posted at 2022-04-23

こんにちは、tmrtjと申します。

私は現在株式会社音圧爆上げくんという会社に所属しており、プロKagglerとして活動しています。

私は現在プロKagglerとして、業務の一環で、現在Kaggleで行われているコンペの一つであるJPX Tokyo Stock Exchange Predictionに参加しています。

はじめに

「JPX Tokyo Stock Exchange Prediction」は株式予測のコンペです。買い持ちと売り持ちをする銘柄を選び、シャープレシオというポートフォリオのパフォーマンス評価指標を最大化します。

今回は、株式予測に臨むにあたり、知っておいて方がいいであろう知識として「アノマリー」を調べたので紹介します。

アノマリーというのは、基本的にランダムに動く市場において、ある条件下で一定の決まった動きをする経験則を指します。

今回は株式のアノマリーの中で有名なものをピックアップしました。


今回の記事は、Kaggle上にNotebookとして同じ内容の記事を英語で投稿しています。 リンクはこちらです。

バリュー

「バリュー」はおそらく最も有名なアノマリーの一つです。
「バリュー」を一言で述べるなら、「割安な株式ほどリターンが良い」というものです。
これは多くの人の直感に会うものではないでしょうか。
具体的にどのように割安度を測るのかというと、一般的には時価総額と簿価の比がよく使われます。

モメンタム

「モメンタム」はその言葉通り、価格の勢いが未来のリターンに影響するというアノマリーです。
これまで価格が上がってきた株は今後も株が上がるというのがモメンタム効果です。また、モメンタムは反対の効果も観察されます。
つまり、モメンタム効果が成り立つならば、価格が下がっている株は、その後株価が下がることが予測されます。

サイズ

時価総額が株価リターンに影響を及ぼすというアノマリーです。
時価総額が小さいほど株価リターンは高くなると言われています。
このことから「小型株効果」と呼ばれることもあります。

なぜこのアノマリーが機能するかは諸説ありますが、一つの有力な説として、時価総額が小さいほど売買しにくいため、その分のリスクに対するプレミアムがあるというものがあります。

アクルーアル

「利益の質」がリターンに影響を与えるというアノマリーです。
「利益の質」は一般的に「利益−営業キャッシュフロー」で測られます。
アクルーアルは低い方がよく、利益の質が高いとされます。
なぜかというと、会計上の利益は様々な操作が可能である一方で、キャッシュフローを操作することは難しいからです。

PEAD

「PEAD」はPost Earnings Announcement Driftの略です。

業績の発表後、発表された業績にサプライズがあった場合に、そのサプライズ方向に(つまり、業績が予想よりも良かった場合には株価が上昇する方向に、悪かった場合には下落する方向に)、株価が長期にわたって動くことをPEADと言います。

最後に

一つ注意点があります。

これらのアノマリーは広く知れ渡っているため、効果がどれほど望めるかはわかりません。

それでも分析のとっかかりとしては役に立つと思ったので紹介します。

また、アノマリーについてはWikipediaの記事があり、ここでは株式以外も含めて、膨大なアノマリーが紹介されています。

今回の記事がコンペティションに取り組むにあたり、何かの参考になれば幸いです。

お知らせ

株式会社音圧爆上げくんではプロKagglerを募集しています。
ご興味のある方はぜひ以下のリンクをご覧ください。
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