やること
ClaudeCode のカスタムスラッシュコマンドから Gemini CLI を呼び出し、ソースコードの解析を実行します。
以下、ClaudeCode と Gemini CLI を簡単に比較した表です。
| Claude Code (Anthropic) | Gemini CLI (Google) | |
|---|---|---|
| 特徴 | ・複雑なコーディングの品質に定評があります | ・コンテキストウィンドウが巨大で、大量の情報を読み込むことができます ・無料枠が強力です |
| コンテキスト | 20万トークン | 100万〜200万トークン |
| 得意なタスク | ・複雑なバグ修正 ・リファクタリング ・テスト駆動開発 |
・リポジトリ全体の構造理解 ・Web検索による最新情報の取得 ・画像/マルチモーダル処理 |
Gemini CLI のソースコード解析結果をサマって渡すことで、ClaudeCode の消費トークン数を削減します。
前提
ClaudeCode、Gemini CLIが利用可能な前提で話を進めます。
$ claude --version
2.1.5 (Claude Code)
$ gemini --version
0.23.0
概要
ClaudeCode のカスタムスラッシュコマンドの機能を利用して、Gemini CLI を呼び出せるようにします。
実装したカスタムスラッシュコマンドの動作を検証するため、Spring Boot 公式のサンプルアプリケーションを解析してみます。
サンプルコードのダウンロード
Spring Boot 公式のサンプルアプリケーションをcloneします。
$ git clone https://github.com/spring-guides/gs-spring-boot
$ cd gs-spring-boot
カスタムスラッシュコマンドの作成
カスタムスラッシュコマンドとは、Claude Code から実行可能なプロンプトをMarkdownファイルとして定義する機能です。
Markdownファイルはプロジェクト固有ならプロジェクト配下の.claude/commands/、全プロジェクト共通なら$HOME/.claude/commands/に配置します。
Gemini CLI を呼び出すBash実行形式のプロンプトを作成します。
無料枠でもある程度使えるgemini-2.5-flashのモデルを指定します。
---
description: プロジェクトのコードベース全体をGemini CLIで調査・分析します。特定の機能の実装箇所の特定や、アーキテクチャの理解、バグの原因調査などに使用してください。
allowed-tools: Bash
argument-hint: [query]
---
# Gemini Codebase Analyzer
Gemini CLIを使用して、現在のプロジェクトコードベースに対する詳細な調査を実行します。
このコマンドは、指定されたクエリに基づいてプロジェクト内の全ファイルをスキャンし(`.geminiignore`に従う)、
構造的な分析結果を提供します。
`gemini --model="gemini-2.5-flash" --prompt '<query>'` のコマンドでコードベースを解析します。
Query: $ARGUMENTS
## 実行コマンド
!`gemini --model="gemini-2.5-flash" --prompt "あなたは優秀なシニアエンジニアです。以下のクエリに対して、提供されたコードベースのコンテキストをもとに詳細に回答してください。コードの構造、依存関係、および潜在的な問題点に焦点を当てて分析を行ってください。 クエリ: $ARGUMENTS"`
## 出力フォーマット
以下のフォーマットで解析結果を報告して下さい。
---
# プロジェクトの概要
<ここにプロジェクト全体の概要や存在する機能を記載する>
# ディレクトリ構成
<ここにプロジェクト全体のディレクトリ構成とその解説を記載する>
# 機能の詳細
<ここにプロジェクトに存在するPG機能の詳細を記載する。機能が複数存在する場合は、このセクションも機能数分作成すること>
Markdownファイル名(gemini-analyzer.md)がスラッシュコマンドとして利用可能になります。
ClaudeCode を起動すると、カスタムスラッシュコマンドを信頼して良いか確認が求められます。「1. Yes, proceed」を選択して下さい。
$ claude
─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
Do you trust the files in this folder?
/path/to/gs-spring-boot
Claude Code may read, write, or execute files contained in this directory. This can pose security risks, so only use files
and bash commands from trusted sources.
Execution allowed by:
• .claude/commands (gemini-analyzer)
Learn more
❯ 1. Yes, proceed
2. No, exit
Enter to confirm · Esc to cancel
以上で、カスタムスラッシュコマンドの作成が完了しました。
動作検証
/gemini-analyzer XXXという形式で、プロジェクトの解析を実行します。
解析が開始されるので、しばらく待ちます。
プロジェクトの解析結果が表示されました。
Markdownファイルに定義した出力フォーマットに従って解析結果が出力されている様子が確認できます。
まとめ
ClaudeCode のカスタムスラッシュコマンドで、Gemini CLIを呼び出しソースコードの解析を実行しました。プロジェクト固有の単純作業は、無料枠が豊富な Gemini CLI に委譲することでコスト削減が期待できます。
また、カスタムスラッシュコマンドはエージェントスキルに組み込むことができるため、プロジェクトやチームのペインポイントにより重点を置いたカスタマイズが可能です。エージェントスキルは公式からベストプラクティスが提供されています。
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参考リンク


