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rbenvを用いて任意バージョンのRubyの環境構築を行う方法

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この記事では rbenv を用いて任意のバージョンの Ruby 環境を構築する方法を紹介します。

rbenv とは?

rbenv とはバージョンの異なるrubyをまとめて管理するツールのことです。

rbenvを利用することで異なるバージョンのrubyを一元管理することができ、
さらに任意のバージョンにいつでも切り替えられるようになるため
任意のバージョンで Ruby を使うことができます。

例えば自己学習を進めているときに、例えばある教材では ruby 2.5.2 を使うといっているのに
別な教材では ruby 2.7.0 を使うように指示が出ていると、バージョン間の差異によりエラーが発生して詰まることがあります。

rbenv を使うことで、いつでも好きなバージョンを使うことが出来るので
少なくともバージョン間の差異によるエラーは抑制することができます。

rbenv のセットアップ

それでは実際に rbenv をセットアップしていきましょう。

rbenv をインストール

rbenv は HomeBrew でインストールできます。
以下のコマンドを叩きましょう。

$ brew install rbenv

rbenv の初期設定

rbenv のインストールが終わったら初期設定を行うため rbenv init を入力します。

$ rbenv init

入力し Enter を押すと以下のように指示が表示されるので、指示に従っていきます。
ここでは ~/.bash_profile に eval ~ という行を追加するようにいっています。

$ rbenv init
# Load rbenv automatically by appending
# the following to ~/.bash_profile:

eval "$(rbenv init -)"

vi コマンドで .bash_profile を開き、末尾に eval ~ を追加しましょう。
※vimなどの操作に慣れていない場合は、隠しファイルとはなりますが直接 .bash_profile を編集してもよいです。

$ vi ~/.bash_profile

保存し終わったら一度ターミナルを終了し、再度ターミナルを開きます。
これで rbenv をどこからでも使えるようになりました。

rbenv のテスト

その後、rbenv がちゃんと機能しているかをチェックするために以下のコマンドを実行します。
(rbenv の公式サイトに紹介されています))

$ curl -fsSL https://github.com/rbenv/rbenv-installer/raw/master/bin/rbenv-doctor | bash
Checking for `rbenv' in PATH: /usr/local/bin/rbenv
Checking for rbenv shims in PATH: OK
Checking `rbenv install' support: /usr/local/bin/rbenv-install (ruby-build 20170523)
Counting installed Ruby versions: none
  There aren't any Ruby versions installed under `~/.rbenv/versions'.
  You can install Ruby versions like so: rbenv install 2.2.4
Checking RubyGems settings: OK
Auditing installed plugins: OK

上記の例のように、すべて OK と表示されていれば rbenv の準備は完了です。

Ruby のセットアップ

rbenv で Ruby のバージョン管理をできるようになったので、Ruby をインストールしていきます。

rbenv で Ruby をインストール

rbenv install xxxx を入力して Ruby をインストールします。
今回は執筆時点で最新安定バージョンである ruby 2.7.0 をインストールします。

$ rbenv install 2.7.0

インストールされている Ruby の一覧を確認

インストール済みのバージョンを確認するには rbenv version を入力します。

$ rbenv versions
  system
* 2.5.1 (set by /Users/xxxxxx/.rbenv/version)
  2.6.3
  2.7.0
  • がついているバージョンが、現在つかっている ruby のバージョンです。
    つまり 2.7.0 はインストールされただけであり、まだ切り替わっていないことを表しています。
    ※上記の例は既に rbenv で他のバージョンをインストールしている時のものです

バージョンの切り替え

インストールした 2.7.0 に切り替えるためには rbenv global コマンドを使います。

$ rbenv global 2.7.0

ruby -v を入力し、どの Ruby バージョンを使っているかを確認しましょう。

$ ruby -v
ruby 2.7.0p0 (2019-12-25 revision 647ee6f091) [x86_64-darwin19]

2.7.0 と表示されているので、無事に ruby 2.7.0 をインストールし、環境を構築することができました。

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