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Raspberry Pi に Xbox のコントローラーを Bluetooth 接続して Python で使う

Last updated at Posted at 2023-02-22

Xbox のコントローラーを Raspberry Pi と Bluetooth 接続して Python から使う方法をまとめます。Python 実行時は pygame を使用しますが GUI は使用せずに実行可能です。本プログラム内では十字キーと B ボタンにのみ反応するようになっています。

まず Xbox のコントローラーを ペアリングモード にして Raspberry Pi の Bluetooth のアイコンをクリックし Add Device... をクリックします。

bluetooth1.png

Xbox Wireless Controller と表示されるので選択して Piar ボタンを押します。Raspberry Pi と Xbox コントローラーが Bluetooth で無事接続されると Connection successfully と表示されるので OK ボタンを押します。

bluetooth2.png

再度 Bluetooth アイコンをクリックすると Xbox Wireless Controller の左にチェックマークが表示され現在接続中であることが確認できます。

bluetooth3.png

CLI で接続されていることを確認するには bluetoothctl コマンドを使います。Bluetooth 接続自体も CLI で行いたい場合は ここここ などを参照してください。因みに後者では xboxdrv や joystick のインストールを行っていますが Raspberry Pi OS (bullseye) を使用し且つ Python の pygame から使用する範囲内では特にインストールせずに動作するようです。

$ bluetoothctl paired-devices
Device C8:3F:26:60:22:6A Xbox Wireless Controller

次に pygame がインストールされているか確認します。以下のコマンドの実行結果から該当の環境では pygame 1.9.6 がインストールされていることが確認できます。インストール方法は 本家 などを参照してください。

$ python3 -c "import pygame; print(pygame.version.ver)"
pygame 1.9.6
Hello from the pygame community. https://www.pygame.org/contribute.html
1.9.6

pygame を使用した Python の例は以下のようになります。

import sys, os

os.environ["SDL_VIDEODRIVER"] = "dummy"
os.environ['PYGAME_HIDE_SUPPORT_PROMPT'] = "hide"

import pygame

def joy_event(joy):

    hat = joy.get_hat(0) # Get status of cross key

    if hat[0] == 0 and hat[1] == 1: # Up key pressed
        print("up")
    elif hat[0] == 0 and hat[1] == -1: # Down key pressed
       print("down")
    elif hat[0] == -1 and hat[1] == 0: # Left key pressed
       print("left")
    elif hat[0] == 1 and hat[1] == 0: # Right key pressed
       print("right")


def main():

    pygame.init()

    try:
        joy = pygame.joystick.Joystick(0)
        joy.init()
        print('Joystick Name: ', joy.get_name())
        print('Number of buttons: ', joy.get_numbuttons())

    except pygame.error:
        print('Joystick 0 is not connected.')
        sys.exit(1)

    try:
        while True:
            event = pygame.event.wait() # Wait until getting event from queue

            btn_b = joy.get_button(1) # B button to exit
            if btn_b == 1:
                break

            joy_event(joy)

            #print(event)

    except KeyboardInterrupt:
        print("Program interrupted by user")

    joy.quit()
    pygame.quit()

    print("Exit")

    return

if __name__=="__main__":
    main()

プログラムを実行するとまずコントローラーの名前とボタンの数が表示されます。続いて Xbox コントローラーの十字キーを押すとそれに応じた出力がターミナル上に表示されます。B ボタンを押すとプログラムが終了します。

$ python3 ./test.py
Joystick Name:  Xbox Wireless Controller
Number of buttons:  15
up
left
right
down
Exit

pygame.event.wait() でイベント (ここではコントローラのボタンが押される) を待ちイベントが発生した場合 joy_event() を呼び出しています。joy_event() 内で joy.get_hat(0) を呼び出し十字キーのステータスを取得しています。joy.get_hat() は 2 つの要素を持つタプルを返し例えば上が押された場合は (0, 1)、なにも押されていない場合は (0, 0) を返します。

print(event) をコメントから外すと以下のようにキーに対応した番号が取得できます。例えば A を押した際に以下のような出力となり 0 が対応していることがわかります。

<Event(10-JoyButtonDown {'joy': 0, 'button': 0})>
<Event(11-JoyButtonUp {'joy': 0, 'button': 0})>

アナログスティックは joy.get_axis() を呼び出すと x 軸方向や y 軸方向などの傾きに対応した値を -1.0 から 1.0 の範囲で得られるようです。詳しくは ここ などを参照してください。例はいろいろと web に転がっていますが最近では ChatGPT 先生 に聞くのが良いかもしれません。。

<Event(7-JoyAxisMotion {'joy': 0, 'axis': 0, 'value': 0.9060335093234047})>

一点要調査なのは Ctrl-C で以下の個所が思った通りに動かないことです。。pygame.event.wait() 内で待ってるからだと思いますが ChatGPT 先生に聞いても今のところ答えは分かりませんでした。。なのでプログラムは B ボタンを押して終了する必要があります。

    except KeyboardInterrupt:
        print("Program interrupted by user")

アナログスティックの傾きの値を得る場合はこんな感じ。

def joy_event(joy):

    du = joy.get_axis(0) # Joy stick Down(+1.0)/Up(-1.0)
    rl = joy.get_axis(1) # Joy stick Right(+1.0)/Left(-1.0)

    print("D(+1.0)/U(-1.0): " + str(du) + ", R(+1.0)/L(-1.0): " + str(rl))
0
0
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