Power Apps のキャンバスアプリで時計を作ってみる

手順

「タイマー」コンポーネントを挿入し、以下のプロパティを設定します：

• 期間: 1000（ミリ秒）
• 繰り返し: オン
• 自動開始: オン

「タイマーコンポーネント」のOnTimerEnd プロパティに以下のコードを記述。これにより、タイマーが1秒ごとに終了するたびに Set(theTime, Now()) が実行され、現在時刻が更新されます

Set(theTime, Now())

「ラベル」コンポーネントを挿入し、Textプロパティに以下のコードを記述。

Text(theTime, "yyyy/mm/dd hh:mm:ss")

// 24時間制にするならこちら
Text(theTime, "yyyy/mm/dd HH:mm:ss")

「タイマー」コンポーネントの表示をオフにする。

アプリをプレビューすると、「ラベル」コンポーネントが時計になっているのを確認できる。

Power Apps の Set 関数と Text 関数の文法

1. Set 関数

Set 関数はグローバル変数を作成または更新するために使用。このグローバル変数はアプリ全体で使用可能。

// 文法
Set(VariableName, Value)

• VariableName: 作成または更新する変数の名前
• Value: 変数に割り当てる値

// 変数 CurrentUserName に文字列 Taro を割り当て  
Set(CurrentUserName, "Taro")

// 変数 IsAdmin にブール値 true を割り当て  
Set(IsAdmin, true)

// 変数 CurrentDate に現在の日付（例: 2025-01-07）を保存  
Set(CurrentDate, Today())

2. Text 関数

Text 関数は日付や数値などのデータを特定のフォーマットで文字列に変換。

// 文法：
Text(Value, Format [, LanguageTag])

• Value: 変換対象の値。通常は日付型や数値型
• Format: フォーマットを指定する文字列（"yyyy/mm/dd" など）
• LanguageTag (オプション): 言語やロケールを指定するタグ（例: "en-US"、"ja-JP"）

// 数値のフォーマット  
Text(12345, "$#,###.00") // 結果: "$12,345.00"

// 日付のフォーマット  
Text(Today(), "yyyy/mm/dd") // 結果: "2025/01/07"

// 言語を指定してフォーマット  
Text(Now(), "dddd, mmmm d, yyyy", "en-US") // 結果: "Tuesday, January 7, 2025"  
Text(Now(), "dddd, mmmm d, yyyy", "ja-JP") // 結果: "火曜日, 1月 7, 2025"

主な書式指定（Format の例）

書式	説明	結果（例）
yyyy	西暦の年	2025
yy	西暦の年（2桁）	25
mm	2桁の月	01
m	1桁の月（先頭ゼロなし）	1
dd	2桁の日	07
d	1桁の日（先頭ゼロなし）	7
hh	2桁の時（12時間制）	05
h	1桁の時（12時間制、先頭ゼロなし）	5
HH	2桁の時（24時間制）	17
H	1桁の時（24時間制、先頭ゼロなし）	17
mm	分	30
ss	秒	45
ddd	曜日（短い形式）	Tue
dddd	曜日（長い形式）	Tuesday
mmm	月（短い形式）	Jan
mmmm	月（長い形式）	January
AM/PM	午前/午後（12時間制）	PM
am/pm	午前/午後（小文字）	pm

// 日付を "2025/01/07" の形式で表示
Text(Today(), "yyyy/mm/dd")

// 日付と時刻を表示（24時間制）
Text(Now(), "yyyy/mm/dd HH:mm:ss")

// 日付と曜日を日本語風に表示
Text(Today(), "yyyy年mm月dd日 dddd", "ja-JP")

公式ドキュメント

Set関数：
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/power-fx/reference/function-set

Text関数：
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/power-fx/reference/function-text