0.概要
ここでは,platformio-ide-terminalパッケージを用いてAtom上でターミナル操作を行う際に,『デフォルト端末をAnaconda Promptにする』のと『コマンドマクロファイルを端末起動時に自動で書き込む』のを,同時に実施するための解決方法をまとめています.
1.背景
Atomは様々なパッケージをインストールすることで,自分好みに環境をカスタマイズできる非常に自由度の高いエディタです.自分もまだ使い始めて間もないですが,すでにその使いやすさの虜になっています.
このパッケージの中で,特に気に入っているものが,platformio-ide-terminalです.こいつのおかげで,いままで煩雑だった,ターミナルとエディタ間の切り替えが無くなり,すべてエディタ上の操作で完結させることができます.
これから構築しようとしている開発環境ではワケあってAnacondaの利用が必須であったため,下記参照ページの設定方法に従い,Atom上でのデフォルト端末をAnaconda Promptに設定しました.
参照URL:https://qiita.com/daizutabi/items/6e4e7042b764b61adf27
2.環境
OS:Windows10 Enterprise 1809 64bit
Atom:1.47.0
platformio-ide-terminal 2.10.0
Anaconda Navigater 1.9.12
3.困ったこと
さて,ここで困ったことが発生しました.というのもここ最近,Linux OSの環境で端末操作を行うことも増えてきたこともあり,コマンドプロンプト上では,Linuxライクな端末コマンドが使えるように設定したコマンドマクロファイルを活用していました.(コマンドマクロについては手前味噌ですが以下のページをご参照ください.)
参照;https://qiita.com/titanium0715/items/8bbad95f939017302d38
上記参照ページでは,コマンドプロンプトのショートカットのプロパティ上で,kオプションを追加することで対応していました.ところが,Atomではショートカットを介さずに直接cmd.exeを読み込みに行ってしまうため,上記解決方法を使用することはできません.なのでこれを解決するためには,platformio-ide-terminalのsettingより,Auto Run Commandに①doskey /macrofile=C:\{Private Path}\{コマンドマクロファイル}.txt
を設定してやる必要があります.
しかし,1.背景に挙げた参照URLにもありますように,Atom上でAnaconda Promptを動かそうとするには,Auto Run Commandには②{Private Path}\{miniconda or Anaconda}\Scripts\activate.bat root
を記載する必要があります.
Atom上で,Anaconda Promptを使いながら,マクロファイルの設定も行いたい・・・.じゃあ①と②を二つとも書けばいいじゃん!って思ったのですが,単純に横に並べただけでは,Atom上で端末が立ち上がらなくなったり,どちらか一方の指示だけが通ってしまっていたりと,うまくいきませんでした.
4.解決方法
いろいろと試した結果,以下の書き方でAuto Run Commandを記載してやれば,どちらの設定も反映させることができました!
doskey /macrofile=C:{Private Path 1}{コマンドマクロファイル}.txt & C:{Private Path 1}\Anaconda3\Scripts\activate.bat root
ポイントは,『二つのコマンドを"&"でつなぐこと』,あとは『①⇒②の順番で書く』というところです.順番についてはかなり悩まされまして,②⇒①の順番で書いていたときは何をやっても適切な設定が行えてませんでした.以後,要注意です.
バッチファイルの文法とかが分かっていれば,こんな苦労はしなかったのかもしれないなぁ.