Linux環境でのAnaconda3のインストール手順
LinuxマシンにAnaconda3をインストールする手順を詳しく解説します。
手順 1: Anaconda3の最新バージョンのダウンロード
公式のAnacondaアーカイブサイトから、適切なバージョンをダウンロードします。
ARM (aarch64) アーキテクチャの場合:
curl -O https://repo.anaconda.com/archive/Anaconda3-2024.06-1-Linux-aarch64.sh
x86_64 アーキテクチャの場合:
curl -O https://repo.anaconda.com/archive/Anaconda3-2023.09-0-Linux-x86_64.sh
注: 必要に応じて、Anacondaのアーカイブページで最新バージョンを確認してください。
手順 2: インストーラの実行
ダウンロードしたインストーラを実行してAnacondaをインストールします。
ARM (aarch64) の場合:
bash Anaconda3-2024.06-1-Linux-aarch64.sh
x86_64 の場合:
bash Anaconda3-2023.09-0-Linux-x86_64.sh
インストール中にライセンス条項が表示されるため、yes
を入力して同意します。インストール先はデフォルトで問題ありませんが、別のディレクトリに変更することもできます。
手順 3: 環境変数の追加
Anacondaのインストール後、PATH
環境変数にAnacondaのバイナリディレクトリを追加する必要があります。次の手順でシェルの設定ファイルを編集し、環境変数を追加します。
-
シェル設定ファイルの編集
使用しているシェルに応じて、.bashrc
または.zshrc
を開きます。nano ~/.bashrc # bashを使用している場合
または
nano ~/.zshrc # zshを使用している場合
-
環境変数の追加
ファイルの末尾に以下の行を追加します:export PATH="$HOME/anaconda3/bin:$PATH"
注:
$HOME/anaconda3
がAnacondaのインストールディレクトリです。異なるディレクトリにインストールした場合、そのパスを指定してください。 -
ファイルの保存
Ctrl + O
でファイルを保存し、Ctrl + X
でエディタを終了します。
手順 4: シェルプロファイルの再読み込み
設定を反映するために、シェルプロファイルを再読み込みします。
source ~/.bashrc # または zshを使用している場合は source ~/.zshrc
手順 5: Condaのバージョン確認
インストールが正常に完了したかを確認するために、以下のコマンドでCondaのバージョンを確認します。
conda --version
手順 6: Condaの自動起動を無効化(オプション)
デフォルトでは、Condaのベース環境がターミナル起動時に自動的にアクティブ化されます。これを無効化したい場合は、以下のコマンドを実行します。
conda config --set auto_activate_base false
これにより、ターミナルを起動するたびにCondaが自動的にアクティブ化されるのを防ぎ、必要なときに手動でconda activate
を使用できます。
手順 7: 環境の確認と作成
Anacondaのインストールが正しく動作しているか確認し、新しいPython環境を作成します。
conda create -n myenv python=3.9
conda activate myenv
これで新しい環境が作成され、必要に応じてパッケージをインストールして使用できます。
以上で、Linux環境へのAnaconda3のインストールは完了です。お疑問や問題がありましたら、コメントでお知らせください。