はじめに
CursorのProプランを利用していて、Premiumモデル(GPT-4やClaude)の制限に達してしまった方も多いのではないでしょうか。 この記事では、Premiumモデルの制限に達した場合の具体的な対処方法をご紹介します。
Proプランの制限について
基本の制限値:
- Premiumモデルの高速モード:月500回まで
- Premiumモデルの低速モード:無制限
解決方法
1. Fast Requestsの追加購入
最も簡単な解決方法は、Fast Requestsを追加購入することです。
購入方法:
- アカウント設定から「ADD FAST REQUESTS」をクリック
- 購入したい数を選択(例:1000リクエスト)
- 「UPGRADE +$20/MO」をクリックして確定
注意点:
- 追加料金は月額$20から500リクエストずつ追加できる。
2. Geminiの活用
無料枠が多い使えるGeminiを活用することで、制限を回避できます。
メリット:
- GPT-4oやClaude 3.5 Sonnetと同等以上の性能
- Cursor Composer利用時に特に効果的
- 追加コストなしで利用可能
重要な注意点:
- 機密情報を含むコードの処理には不適切
- 企業の内部コードや個人情報を含むコードの処理は避けることを推奨
- オープンソースプロジェクトや公開可能なコードの処理に限定して使用することを推奨
3. Usage-based Pricingへの切り替え
使用量に応じた従量課金制を選択することで、制限を解除できます。
特徴:
- 500回の基本制限を超えた分のみ課金
- Claude OpusやO1モデルなどの従量課金モデルも利用可能
- 待機時間なしでスムーズに利用可能(ただし、Claudeに関してはUsage-based PricingやFast Requestsを有効にしても低速になる可能性あり。詳細は「トラブルシューティング:Claudeが重い場合」を参照してください)
4. Businessプランへのアップグレード
より多くの機能が必要な場合は、Businessプランへのアップグレードも検討できます。
Businessプランの特徴:
- 月額$40/ユーザー
- Proプランの全機能に加え、追加機能あり
- Admin usage dashboard(管理画面): 組織全体での利用状況の一括管理が可能
- Centralized billing(一括請求): 「-> Billing」をクリックすることで Stripe の画面を開き、そこから請求書/領収書をダウンロードすることができる。Pro プランではメンバーごとにこの操作を行う必要がありますが、Business プランでは Team メンバー分の請求を一括で管理することができるため利便性が向上します。
- Enforce privacy mode(プライバシーモードの強制)
- OpenAI zero-data retention(OpenAI のゼロデータ保持)
- チーム管理者側でのEdit Request Limit(500 回/月の GPT-4(高速)使用制限の緩和)
注意点:
- アカウントごとの GPT-4(高速)の残量が把握できなくなる。
参考:
AIエディター「Cursor」の Business プランの利用を開始したので詳しく解説する
まとめ:最適な解決方法の選び方
状況に応じて、以下の選択肢から最適な方法を選びましょう:
-
すぐに解決したい場合
- Fast Requestsの追加購入
- Usage-based Pricingへの切り替え
-
コストを抑えたい場合
- Geminiの活用
- Premium以外の代替モデルの使用
-
チームでの利用が主な場合
- Businessプランへのアップグレード
それぞれの方法を組み合わせることで、より効率的な利用が可能です。 ご自身の使用状況や予算に合わせて、最適な方法を選択してください。