はじめに
Grafanaの真価は、点在するデータを一箇所に集約(統合)できることにあります。
本記事では、データベースやAPIとの接続を管理する「Connections」の設定方法と、機能を自由に拡張できる「Plugins」の活用について解説します。
1. Connections:データソース接続の入り口
Grafana 10以降、データソースの設定は「Connections」メニューに統合されました。
- Add new connection: ここから新しいデータソースやアプリを探して追加します。
- Data sources: 既に登録済みの接続先一覧です。各接続の基本設定や、正常に通信できているかのテスト(Save & test)を行えます。
2. データソースの一例
① PostgreSQL
PostgreSQLのデータベースへの接続です。
- 移行のトレンド: 以前はDBを直接参照する方式が主流でしたが、現在はセキュリティや疎結合化の観点から、後述する「APIを介した接続」への移行が進んでいます。
-
設定のコツ:
TLS/SSLの設定や、読み取り専用ユーザー(ReadOnly)での接続を徹底することが、安全な運用の第一歩です。
② Infinity
JSONやCSV、XMLなどを取得できる万能プラグインです。
特に「DB直接参照」から「API経由」への切り替えにおいて、中心的な役割を果たします。
API接続時のよくある設定:
-
Type:
JSON -
Parser:
Backend(Grafanaサーバーを経由して取得するため、CORS制限を回避しやすい) -
Source:
URL -
Method:
GET
Parsing options & Result fields:
取得した生のJSONをGrafanaのテーブル形式に変換するために、JSONata記法を用いてフィールドをマッピングします。
3. Plugins:Grafanaの機能を拡張する
標準機能のデータソースで足りない場合は、プラグインで拡張することができます。
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Pluginsの管理:
Administration>Plugins and dataから、インストール済みのプラグインの更新や新規追加が可能です。 -
プラグインの種類:
- Data Source: 新しい接続先(例:Infinity, SAP, Salesforceなど)を追加。
- Panel: 新しい可視化表現(例:BusinessText, 地図, ガントチャートなど)を追加。
まとめ
- Connections: データの入り口を管理します。運用では、DB直接参照を減らし、API(Infinity)を介した疎結合な構成を目指すのがベストプラクティスです。
- Plugins: 標準機能で足りない接続方式を補完し、インフラとしてのデータ収集能力を最大化させましょう。
正しい接続管理とプラグインの選定を行うことで、将来的なシステムの変更(DBからAPIへの移行など)にも柔軟に対応できる、堅牢な監視基盤を構築できます。