はじめに
一つのダッシュボードにすべての情報を詰め込むと、視認性やパフォーマンスが低下します。そこで重要なのが、概要から詳細へと深掘りする「ドリルダウン」の設計です。
本記事では、Data Linksを使用して変数(Variables)や時間範囲を保持したまま別のダッシュボードへ遷移する手法と、実務で直面する「リンクの制約」を回避するテクニックを解説します。
1. ドリルダウン構築の基本フロー
ドリルダウンを実現するには、遷移元でクリックした値を、遷移先のダッシュボード変数の値として渡す必要があります。
ステップ1:遷移先のダッシュボード変数を準備
遷移先のダッシュボードで、受け取りたい変数(例:id や node_name)が定義されていることを確認します。
ステップ2:Data Linksの設定
遷移元パネルの Data Links 設定を開き、以下の形式でURLを入力します。
URLの構成例:
/d/dashboard-uid/dashboard-name?var-id=${__value.raw}&from=${__from}&to=${__to}
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/d/dashboard-uid/: 遷移先ダッシュボードの固有ID(UID)です。 -
var-変数名=: 遷移先の変数に値を代入するための接頭辞です。 -
${__value.raw}: クリックしたセルの「生の値(IDなど)」を取得します。 -
${__from}/${__to}: 現在表示している「時間範囲」をそのまま引き継ぎます。分析のコンテキストを維持するために必須の設定です。
2. 公式リファレンス
詳細な変数構文やリンクの仕様については、以下の公式サイトもあわせて参照してください。
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Data links | Grafana Documentation
Data Linksの基本的な設定方法と使用できる組み込み変数の解説。 -
Variable syntax | Grafana Documentation
${__value.raw}や${__field.name}など、リンク内で活用できる特別な変数が網羅されています。
まとめ
- ドリルダウンの基本: var-変数名 形式でURLパラメータに値を乗せる。