HTMLとは
HTMLは"HyperText Markup Language"の略で，Webサイトのコンテンツの構造を定義するマークアップ言語のことである．マークアップとは，文章の構成や役割を示すことを意味しており，コンピュータへ構成指示を出すことで，表示したい文章や写真などの情報を作る．
HTMLは「マークアップ言語」に分類されるため，「プログラミング言語」ではない．
HTMLの3つの要素
HTMLを構成しているものを要素と呼ぶ．要素を構成する基本的なものは以下の３つである．
１．タグ
要素はタグというもので囲むことで構成される．要素の始めりと終わりをそれぞれ開始タグと終了タグと呼び，基本的にセットで使われる
２．コンテンツ
開始タグと終了タグに囲まれた部分をコンテンツと呼ぶ．基本的にこのコンテンツが表示される．
３．属性
要素に関する追加情報を付加させるものを要素の属性という．これらを指定することで，要素ごとに細かい動きなどの設定を可能にする．
基本のテンプレート
HTMLは基本的に以下の構成で記述される．
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>タイトル</title>
</head>
<body>
<!-- Webサイトのコンテンツ -->
<p>コンテンツ</p>
</body>
</html>
1. <!DOCTYPE html>
正確にはHTMLタグではない．ドキュメントタイプ宣言と呼び，HTML文書ファイルの先頭に記述することでそのHTMLファイルで使用しているHTMLのバージョンを宣言する．
2. <html>
この文書がHTML文書であることを指定し，コード全体を囲む．
3. <meta>
文書のメタ情報を指定し，ブラウザ等にホームページの情報（文字コードなど）を提示する．
4. <head>
Webページの情報や設定を書く．この中身を訪問者は見れない．
5. <title>
headタグ内に1度だけ記述し，文書のタイトルを指定する．
6. <body>
文章や画像など、実際にブラウザの画面上に表示される内容を指定するタグ。
CSSとJavaScriptの指定方法
要素にCSSやJSを指定する方法は，HTML内部に直接書く方法と，外部のCSS/JSファイルを読み込んで指定する方法がある．
CSSの場合
１．要素に直接書き込む方法
<p style="font-size: 30px; color: red;">
要素のタグにstyle属性を追加することで，その要素のみにスタイルを適用できる．
２．<style>タグを利用する方法
<style>
.sample{
font-size: 30px;
color: red;
}
</style>
<p class="sample">本文</p>
文書に直接cssのコードを記述する場合，style要素として記述することができる．
３．外部のCSSファイルを読み込む方法
<link rel="stylesheet" href="sample.css">
relには"stylesheet"，hrefにはCSSファイル名を指定することで，読み込みたいCSSファイルを適用できる．
JavaScriptの場合
１．文書に直接書き込む方法
<script type="text/javascript">
//スクリプトを記述
</script>
文書に直接scriptのコードを記述する場合は，bodyタグ内のscript要素に記述する．
２．外部のJSファイルを読み込む方法
<script src="sample.js"></script>
headタグ内に上記のscript要素を記述する．src属性にはJSのファイル名指定する．
以下のような場合は，外部から読み込む必要があるので注意．
・全ページに共通のCSS/JSを使用したい場合
・JQueryなどのライブラリを使用したい場合．