この記事は全部俺 Advent Calendar 2018の11日目の記事です。
Flutter Valuesの翻訳記事です。
Flutter's core values
モバイル開発で一番いいやり方の構築(Build the best way to develop for mobile.)
This tells us what we are creating. It helps narrow our focus.
何を作っているのかを開発者に示し、焦点を絞ることを手助けする。
The best way to develop for mobile is a productive way of developing.
モバイル開発で一番いいやり方は、開発における生産的なやり方だ。
The best way to develop for mobile creates beautiful applications.
モバイル開発で一番いいやり方は、美しいアプリケーションを作成できる。
The best way to develop for mobile creates fast applications.
モバイル開発で一番いいやり方は、実行速度の速いアプリケーションを作成できる。
The best way to develop for mobile enables developers to create applications fast.
モバイル開発で一番いいやり方は、アプリケーション開発速度を高めることができる。
The best way to develop for mobile is extensible, so that we are not a barrier to developers.
モバイル開発で一番いいやり方は、拡張性があるので、開発者の障壁になることはない。
つまり、一番イケてるモバイル開発方法（Flutter）は、以下の価値観を大切にします！ということです。最高ですね。
- 本当に欲しい機能のみの開発(焦点を絞った開発)
- 見た目がイケてるアプリケーションの作成
- 実行速度が速いアプリケーションの作成
- 実装速度が速いアプリケーションの作成
- 拡張性
まずユーザーを大切にする。それ以外のことは全部それからついてくる。(Focus on the user and all else will follow.)
Flutterにとってのユーザーは開発者で、開発者のユーザーはFlutterのエンドユーザーになります。
Flutterは、Flutterアプリケーション開発者のユーザー = エンドユーザーを最も大切にし、Flutterアプリケーション開発者をその次に大切にします。
エンドユーザーを大切にするために、以下のものを大切にします。
- 利用しやすさ
- 高いパフォーマンス
- 安定性
- ネイティブ再現度
- ユーザープラットフォーム同士の互換性
- ローエンド端末のサポート
Flutterアプリケーション開発者を大切にするために、以下のものを大切にします。
- 楽しさ
- 迅速なイテレーションサイクルによる生産的な開発体験
- 使いやすくてシンプルで信頼性が高い、どうやって使うのか予想がつくAPIの提供
- 基盤プラットフォームへのフルアクセス権限の提供
誰であろうと、ユーザーを尊敬し、大切にします。
まとめと所感
Flutterが開発者体験を優先しているのはFlutterに触っていてひしひしと感じているところなので、それがにじみ出ている価値観だったのは納得です。
ただ、（当たり前のことですが、）明確にエンドユーザーを優先すると記載されていることには少し驚きました。
つまり、エンドユーザーにとっての利益と開発者にとっての利益が真正面からぶつかって折り合いがつかなかった場合、Flutterコミュニティはエンドユーザーの利益を優先するということでもあります。
Flutterが開発者の体験を向上させるのも、全てはエンドユーザーのためなのかもしれません。
FlutterリポジトリのStyle guideにも、Flutterの思想がにじみ出ているので、興味のある方は一読をおすすめします。
テストファーストや単一責任の原則などのプログラミング一般原則から、迅速なドキュメンテーションやドキュメントに何を含めるべきかなど、Flutter開発者以外が見ても役に立つ思想が網羅的に記載されていると思います。