はじめに
ITエンジニアには理屈っぽいと言われる人が多いです。自分も10代後半〜20代中盤は理屈っぽいと言われることが多かったですが、後半は少し改善してきました。言われている頃は理屈っぽいなんてむしろ褒め言葉で、理屈っぽくないお前らが悪いとさえ思っていました。
ただ、誰に対しても常に理屈っぽいコミュニケーションしかできないと私生活もうまくいかず、実は仕事もうまくいかない印象があります。理屈っぽいとは何か、ITエンジニアが理屈っぽくなりやすい理由と対策を考えて実践し、ある程度うまく機能したと思うので、過去の自分が読みたかったような内容を上から目線で書いてみたいと思います。
理屈っぽいとは何か
経験則ですが、理屈っぽいと言われるのは理屈っぽくない人とプロトコルが違うことが原因です。脳の作りが違うとかそこまで大きな違いはありません。理屈っぽいと言われる人と、そうでない人の間には同じ日本語であってもコミュニケーションプロトコルに違いがあるんだと思ってます。最近はもう外国語と思うようになりました。
理屈っぽい人同士では互いを理屈っぽいと表現することは少ないです。逆も然りで、理屈っぽいと人を揶揄するような人同士では理屈っぽいということは少ないです。プロトコルっぽいですね。
理屈っぽいと言われる人のコミュニケーションの特徴(=理屈っぽい人のプロトコル)
前提と考える項目
- 自分に対する批判と意見に対する批判が区別できる
重視する項目
- 論理が破綻していないか
軽視する項目
- 自分に対する批判と意見に対する批判が区別できる人かの確認
- 声の大きさ、話す速度
- 会話のテンポ
- 目線、姿勢、笑顔、顔つき
- 身なり(服装、髪型)
- 滑舌
- ユーモア
理屈っぽいと言われない人のコミュニケーションの特徴(=理屈っぽくない人のプロトコル)
理屈っぽいの反対です。
前提と考える項目
- 明示しないと、自分に対する批判と意見に対する批判が区別できない
重視する項目
- 声の大きさ、話す速度
- 会話のテンポ
- 目線、姿勢、笑顔、顔つき
- 身なり(服装、髪型)
- 滑舌
- ユーモア
軽視する項目
- 論理が破綻していないか
ITエンジニアが理屈っぽくなりやすい理由
- プログラミング(=ものづくり=理系全般)の、論理性の重要度の高さ
- 特に、プログラミングは作るのに対人コミュニケーションが少なくて済む
- ITエンジニア以外の人間に対するリスペクトの低さ
- 業界にコミュニケーション能力のある人の少なさ
対策
プロトコルの違いを意識
プロトコルが違うことを理解し、プロトコルを合わせることを意識すればいいです。
ITなど理屈っぽい仕事においては理屈っぽくて基本的に構わないと思いますが、一歩他の業界の方、特に文系の方と話すときは意識すると良いと思いますし、いざ訓練をはじめてからコミュニケーションがうまい他業界の人を見ると感動します。
- 声の大きさ、話す速度
=> ゆっくり大きく話しましょう。自信がなく聞こえ、不安が伝染します。 - 会話のテンポ
=> 細かなツッコミは3回に1回に減らしましょう。話を先に進めましょう。相手が要求しているのは、細かな論理破綻のツッコミではなく、楽しいコミュニケーションとたまのちょっとした気づきです。 - 目線、姿勢、笑顔、顔つき、笑い声
=> 目を見て、背筋を伸ばして、笑顔で、かといってボケッとしない顔で話しましょう。特に笑顔は筋肉が必要で、そうでないと気持ち悪くなるので筋トレしましょう。笑い声も、練習しましょう。 - 身なり(服装、髪型)
=> インスタ見て勉強しましょう。服にお金をかけましょう。 - 滑舌
=> voatにボイトレに行きましょう。 - ユーモア
=> パターンがあります。エピソードトーク、ボケ(の繰り返し)、ツッコミ、比喩、など。DJフォイとか見るとユーモアトーク学べます。
モチベーションの維持
これが一番難しいかもしれませんが、次のようなことを知れば維持できるかも知れません。
理屈っぽいプロトコルを使わない人口の方がずっと多数派(9割くらい)です。それら全員はあなたにとって言葉が通じない外国人ですが、コミュニケーションを取れるようになってみたいと思いませんか?ITエンジニアも、ITエンジニア以外の人がサービスをたくさん利用してくれるからお金がもらえると思うわけです。もっと彼らに敬意を持って彼らの言語を学ぶのも良いのではないでしょうか。残念ながらあなたが少数派です。あなたが複数言語話者になればいいだけの話なのです。言語学習はお好きでしょう?
さいごに
自分もまだ道半ばなので、一緒に頑張っていきましょう。