はじめに
2025年11月30日 AWS re:Invent 2025に参加するため渡米しました。
しかし、シアトル空港でのトランジット中、セキュリティチェックポイントでPCをピックアップし忘れてしまいました。
こちらの事象の経緯(前半)と、PCを忘れた際の気持ちの揺れ動き(後半)についてを記載していこうと思います。
結論
みなさん re:Invent を全力で楽しむためにも、言わずもがなですが言わないではいられない。
PCを空港に置き忘れるなどしないよう注意してください。
| 項目 | 内容 | コメント |
|---|---|---|
| 発見から手元に届くまで | 5~6日 | 不在持ち帰りがあったため実際は10日 |
| 費用 | 47,486円 | FedEX送料 + 紛失破損補償(約1,500円程度) |
発生経緯
当日の時系列
もともとは以下のスケジュールでラスベガスに向かう予定でした。
JTBのツアーパックで、添乗員ありのグループで、およそ30名程度の人数で団体行動をしながらラスベガスに向かうというものでした。
| 日にち | 時刻 | 当初のスケジュール |
|---|---|---|
| 11/30(日) | 21:15(JST) | 羽田発 → シアトル行 |
| 13:20(PST) | シアトル着 | |
| 18:52(PST) | シアトル発 → ラスベガス行 | |
| 21:23 (PST) | ラスベガス着 |
しかし、シアトル到着後に国内線の機材トラブルにより航空便がキャンセルされ、
以下のようなスケジュールに変更となりました。
そして、このなかでPCをピックアップし忘れるという事象が発生しました。
そのため、以下のスケジュールにはPCが手元に戻ってきたまでのスケジュールまでを記載しています。
このトラブルにより30名程度のグループは 3つのグループ(約10名程度)に分かれ、それぞれのグループでラスベガスに向かうことになりました。
| 日にち | 時刻 | 変更後のスケジュール |
|---|---|---|
| 11/30(日) | 21:15(JST) | 羽田発 → シアトル行(※ 団体行動) |
| 13:20(PST) | シアトル着 | |
| 19:50頃(PST) | チケット受取り(※ 3グループに分かれて行動) | |
| 20:20頃(PST) | セキュリティゲート通過時、PCピックアップ忘れ発生 | |
| 20:50頃(PST) | シアトル発 → フェニックス行 | |
| 12/1(月) | 0:50 (MST) | フェニックス着 |
| 2:30(MST) | フェニックス空港付近のモーテルチェックイン | |
| 3:30頃(MST) | 部屋で荷物整理中にPCピックアップ忘れに気が付く | |
| 8:51(MST) | フェニックス発 → ラスベガス行 | |
| 9:01(PST) | ラスベガス着 | |
| 11:30(PST) | MGM到着(※ 団体行動終了) | |
| 12/2(火) | 13:00 (PST) | 紛失物 WEB書類作成 開始 |
| 13:30 (PST) | 紛失物 WEB書類送信 完了 | |
| 14:30 (PST) | PC発見の通知 | |
| 15:00 (PST) | PC発送手続き・入金 | |
| 12/6(土) | 19:15頃(JST) | 日本着 |
| 12/8(月) | 11:30頃(JST) | 不在のため再配達 |
| 12/13(土) | 15:30頃(JST) | PCが手元に届く |
※ JST = 日本標準時 (日本)
※ PST = 太平洋標準時(シアトル、ラスベガス)
※ MST = 山岳部標準時(フェニックス)、ラスベガスより +1時間
事象発生 前後(19:50~20:50)の詳細
チケット受取時点で、出発まで約60分。この60分間にセキュリティチェックを通過し約1kmを移動する。
移動経路
時系列
| 時刻 | 詳細 |
|---|---|
| 19:50 | ①チケットカウンター(American Airlines)でチケット受取 |
| 19:55 | ②セキュリティチェックポイント移動(①→②:約300m) |
| 20:00 | セキュリティゲート行列待ち |
| 20:20 | セキュリティゲート通過 ※PCをトレイから回収し忘れ |
| 20:30 | Concourse D ゲート到着(②→③:約700m) |
| 20:35 | 搭乗開始 ※20:30出発予定から遅延発生していた |
| 20:50 | シアトル発 → フェニックス行出発 |
事象発生時の心象
- まず、チケット受取時点で 20:30 出発 と聞いており、残り40分しかないという思いから、かなり焦った状態でした。
- そしてセキュリティゲートでの20分程度の行列待ちや、ゲートで2回 再チェックをすることになったことで、より焦りに拍車をかけました。
- 1回目:PCをリュックサックに入れたまま通過しようとして、再チェック
- 2回目:上着を着たままにして通過しようとして、再チェック
- 最後にゲートを通過したメンバが向こうで待っていくれていたので 「とりあえず飛行機に乗らねば」 と思い、ピックアップした荷物についての確認をしなかった。
PC回収までにしたこと
気づいてからすぐやったこと(12/1 3:30頃(MST))
- モーテルで荷物整理中にPCがないことに気づき、すぐJTBチャットツールで事情を連絡。
深夜でしたがツアー期間中は専用チャットで連絡が取れる状態でした。
Lost and Found への登録(12/2 13:00頃(PST))
- JTBツアーデスクに行き、担当者がシアトル空港の空港遺失物サイトへの登録を代行
自分は横で質問に答える形で以下の情報を伝える。
入力対象となる項目
| 項番 | 入力内容 | コメント |
|---|---|---|
| 大項目 | - | - |
| 1 | タイトル | - |
| 2 | 名前 | - |
| 3 | 住所 | - |
| 4 | 電話番号 | - |
| 5 | 希望返却方法 | 送料自己負担 or 直接受け取り の 2択 |
| 6 | 紛失した日付 | - |
| 中項目 | - | - |
| 7 | 紛失した場所 | 19項目の選択肢から選択(例:Gates - North Satellite) |
| 8 | 紛失物 | 20種類から選択(例:Electronics or Document等) |
| 9 | より詳細な選択 | より詳細から選択(例:Laptop or Headphones等) |
| 小項目 | - | - |
| 10 | メーカー | 選択式 |
| 11 | モデル | - |
| 12 | 色 | 選択式 |
| 13 | 材料 | - |
| 14 | シリアルナンバー | ※ PC底面などにラベルがあるが紛失時は確認不可。 今回LenovoID にてログインして確認 |
| 15 | ユーザ名 | - |
| 16 | 壁紙 | - |
| 17 | その他説明 | ※ Gold Shark Sticker(JAWS Festaのステッカー)あり |
| 18 | 画像アップロード | - |
登録後の画像
登録時のTips
- 事前に自身のPCのシリアルIDなどを控えておく
- 自分は控えていませんでした。ただし購入時に Lenovoでユーザ登録をしていたことを思い出し、PCの詳細がインターネットを通じて取得することができました。
- PC自体に特定早める何かを貼っておく
- これは結果論ですが「JAWSステッカー」を見せびらかしたい気持ちから、出発の前日にペタペタしていました。
シリアルIDが決め手かもしれませんが、絶対に「Gold Shark Sticker」が目に入ってから調査してくれたはずwww
- これは結果論ですが「JAWSステッカー」を見せびらかしたい気持ちから、出発の前日にペタペタしていました。
■ ステッカーを貼っていたPCの画像
FedEx発送手続き(12/2 14:30頃(PST))
- 登録後およそ1時間で、PCが見つかったという連絡がメール通知される。
- FedExの発送手続き(住所 + 支払いに関するカード情報の入力のみ)
PCなしのre:Inventについて
PCありで参加した2024と比較したときの心境について
PCを忘れると、こういった気持ちになったぞ という参考程度に以下記載をする。
ネガティブ要素
モチベーションが崩れる
毎日GameDay/JAM を入れてたこともあり(※PC必須のセッションのため参加できず)、モチベーションが崩れ前半は全く立て直せず、新しくセッションを見つけるという行動がとれなかった。
スマホでセッション検索などは出来たはずなのに「画面の大きさ」や「英語表記」などと理由をつけ行動が出来なかった。
周囲との熱量の差
日中は何もアクションが出来ていないと歯がゆい気持ちを抱え、懇親会でエンジニアから新サービスの話を聞くと、キャッチアップしようとしていない自分を虚しく思う。
ポジティブ要素
「つくる」ことへの原点回帰
Self-paced Trainingのブースに用意されたPCを触りながら「つくるって、、面白れぇ」を再認識する。
ちょっと目を閉じてもらいたいんです。皆さんが初めてプログラムを作った時のことを思い出してみてください。あの達成感と自由感を覚えていますか?自分の好きなものを何でも作れるんだという、あの興奮した気持ち。まるで新しい世界全体が開けたような、そんな素晴らしい感覚ですね。では目を開けてください。
ー re:Invent 2025: Keynote with Dr.Swamiより(一部抜粋)
この言葉を思い出し「PCが手元に戻ったら、気になった検証を絶対にする」と決意をする。
「人と話す」ことの価値
少しだけ意識を変え、手持ち無沙汰にしている日本人の方に手あたり次第声をかけて「どんなセッションを受けたのか?」「どうして、そのセッションを聞いたのか?」「どうして、その技術なのか?」などサービスよりも、その人の「WHY?」を掘り下げるような質問をして「人と技術」のあいだを繋いでいる熱量みたいなものを知ろうという行動をし始める。
学びは社会的なものです。私たちはただ部屋に座って、一人の人が何をすべきか正確に話すのを聞くためだけにここにいるわけではありません。本当に学ぶのは、お互いに話し合うことによってです。学びは認知的なだけでなく、社会的なものなのです。時にはガラスに触れる必要があります。つまり、いつもの環境から出て、ユーザーグループに行ったり、re:Inventのようなカンファレンスに参加したり、友人とコーヒーを飲みながらシステムについて話したりする必要があるということです。鋭敏さを保つ最良の方法の一つは、何かを作っている他の人たちの周りにいることです。
ー re:Invent 2025: Keynote with Dr.Wernerより(一部抜粋)
この言葉も自分に刺さった。PCで学ぶことも「学び」であるが、それを互いに話すこともまた「学習」であり、苦し紛れに意識を変えてみただけであったが、間違っていないのかもしれないと背中を押される。
思わぬ副産物
- X で PCを忘れていたことなどを呟いていたら、かなり多くの方が心配してくれていたことを認識する。
心配させて申し訳ない気持ちもありつつ、素直に こんなに多くの方と繋がれていることを嬉しく思い、ぶっちゃけると、到着前に「自分の re:Invent はピークを迎えたのではないか?」とさえ思う。 - re:Invent に到着してからも友人含め、たまたま声をかけた日本の方も本事象を知っていたりとアイスブレイクにもってこいの会話となり、なにかと話が盛り上がる。
- 日本に帰国してからも、勉強会などに参加すると多くの人に本事象についてイジられる。爪痕を残してしまった気がする。
おわりに
今後のための備え
- PCのシリアル番号を控えておく
- PCの写真を撮っておく(※ステッカーなど識別を分かりやすくするのもあり)
- ツアー参加の場合、ツアーデスクとの緊急連絡先を把握しておく
- ツアー参加でない場合、空港の遺失物カウンターのサイトを把握しておく(※時として電話をしなければいけない場合もある)
最後に
「思わぬ副産物」により、良い話しっぽくしようとしましたが、
この話は単に 「私、シアトル空港にPCを忘れました」という話です。
そのせいで多くの方に心配をかけるようなこととなり、本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいでおります。
PCはエンジニアにとって最も身近な道具であり、それを忘れたのは失態でしかないと痛感しております。
個人的にPCがなくても悪くない re:Inventでしたが、やっぱり現地で学び尽くしたいのならばPCは絶対必須です。
来年 「空港にPCを忘れてしまうような人」 が現れないように、今後各所で禊という名の啓蒙活動をしていく所存でございます。



