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なぜ、君のLLMの出力が安定しないのか

Last updated at Posted at 2025-12-13

はじめに

この記事は、 Supership株式会社 Advent Calendar 2025 - Qiita の14日目の記事になります。

この記事は

  • LLMを触っているけど
  • 「同じプロンプトなのに返答が安定しない」
  • Agentを作ったら挙動が怪しい

と感じたことがあるエンジニア向けの記事です。

この記事で得られることは以下です。

  • なぜLLMは本質的に不安定なのか
  • なぜ Tool / MCP / Workflow は安定するのか
  • どう設計すれば「出力を安定させられるか」

結論を先に

LLMの出力が不安定なのはバグではありません。設計通りです。

そして、

安定させる方法は「頑張ってプロンプトを書く」ことではありません。
LLMにやらせる仕事を減らすことです。

なぜLLMの出力は安定しないのか

LLMは「次の単語を確率で選ぶ装置」

LLMは内部的には次のことしかやっていません。

「これまでの文脈を条件に、次のトークンを確率でサンプリングする」

  • 正解文は持っていない
  • 確率分布しか持っていない

というのが本質です。


同じプロンプトでもブレる理由

1. サンプリングしているから

temperature / top-p / top-k
→ 乱択が入る

2. 自然言語の状態空間が大きすぎる

  • 言い回し
  • 構成
  • 情報の順序

👉 高エントロピー

3. 出力は不可逆

一度出力されたトークンは履歴になり、元に戻せません。
これは物理でいう 不可逆過程 に近いです。

量子力学・シュタインズ・ゲートとの対応関係

ここで少し視点を変えます。

LLMのこの挙動、どこかで見たことがありませんか?

量子力学との比較

量子力学 LLM
波動関数 ψ 次トークンの確率分布
確率振幅 logit
観測 トークン出力
波動関数の収縮 出力確定
不可逆性 履歴固定

出力前のLLMは、

「こうも言えるし、ああも言える」可能性の雲

に近い状態です。

シュタインズ・ゲートとの比較

さらにオタク向けに言うと:

シュタゲ LLM
世界線 出力候補の集合
世界線分岐 確率的サンプリング
観測 出力確定
収束 似た回答に戻る現象
アトラクタフィールド プロンプトの制約

曖昧なプロンプトは、

アトラクタフィールドが広すぎる世界線

なので、
どの世界線に落ちるか毎回ブレます。

安定した出力 = シュタインズ・ゲート世界線

  • 出力形式が固定
  • 判断軸が明示
  • 選択肢が限定

これは、

確率的に揺らぎながらも、
収束構造が1つしかない状態

= 安定


なぜ Tool / MCP は安定するのか

自然言語をやめているから

{
  "tool": "create_task",
  "args": {
    "title": "記事を書く",
    "due": "2025-12-31"
  }
}

• 型がある
• 構文が固定
• 検証可能

👉 状態空間を物理的に潰している

行為と判断を分離している

役割 担当
判断・分解 LLM
実行 Tool
状態管理 MCP / DB
副作用 Workflow

LLMは 考えるだけ。
世界を直接触らせない。

Agentが不安定になる理由

よくある失敗構造

  • memoryを自然言語で持つ
  • actionを自由文で決める
  • 成功条件が曖昧
  • 無限ループ可能

これは物理的に言うと:

収束条件のない高エントロピー系

なので必ず暴れます。

安定するAgent設計の原則

1. Stateは機械が持つ

{
  "step": 3,
  "retry": 1,
  "status": "failed"
}

2. Actionはenumで選ばせる

次から1つ選べ:

  • SEARCH
  • EXECUTE
  • FINISH

3. 不可逆な境界を作る

  • Tool実行
  • DB commit
  • Workflow遷移

「プロンプトで頑張る」の限界

  • プロンプト = 初期条件
  • でも系そのものは確率的

出力を安定させるためのチェックリスト

  • 出力形式は1つか
  • 状態を自然言語で持っていないか
  • LLMに実行を任せていないか
  • 成功・失敗を機械で判定できるか
  • retry / timeout があるか

まとめ

  • LLMは確率の世界
  • 量子力学・シュタゲと構造が似ている
  • 安定させたいなら
    • 確率を制御するのではなく、状態空間を潰す
      • Tool / MCP / Workflow は

決定論の世界への出口

そして最後に。

この記事も LLM が書いています。
それでも読める形になっているのは、
構成・制約・ゴールを人間が与えたからです。

良い年末を 👋

この文章の推敲にはAIを活用しています。そのため、過去の記事とは少し文体が異なりますが内容は確認済みです。

最後に宣伝です。

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是非ともよろしくお願いします。

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