これは何
EKSでのContainer Insightsの料金を試算したりしたので、そのまとめを残したもの。
基本的には**ここの例7**を読んで試算する。
間違えてたら教えてください。
前提
- EKSで考える
- EKS自体の料金は含まない
料金
観点
-
メトリクス
- Container Insightsを有効化すると、自動的に必要なメトリクスが多数作成される。
- これはCloudWatchのカスタムメトリクスで作られる。
- 1メトリクスにつき月額0.30 USDとし、カスタムメトリクスの数で料金が決まる。
-
ログ
- 1メトリクスあたり、1時間で38KBのログが取り込まれる。
- 取り込んだログの容量1GBにつき0.50 USDとし、料金が決まる。
試算
メトリクス
例として、Cluster数:1/Node数:4/Namespace数:6/Service数:20/Pod数:40としてみる。
要素 | 要素1つに対して自動的に設定されるメトリクス数 | 例で定義した要素の数 | メトリクス数 |
---|---|---|---|
Cluster | 24 | 1 | 24 |
Node | 8 | 4 | 32 |
Namespace | 6 | 6 | 36 |
Service | 6 | 20 | 120 |
Pod | 9 | 40 | 360 |
合計で572メトリクスあるため、
572 * 0.30 = 171.6
月額171.6 USDが課金される。
ログ
1メトリクスの1時間のログ容量と、1GBあたりの料金は決まっている。そのため、メトリクス数が決まれば自動的に決定する。
メトリクス数 * 38KB * 720時間 / 1024 / 1024 * 0.50 USD
とすれば1か月のログの料金を求められる。
572 * 38 * 720 / 1024 / 1024 * 0.50 = 7.5
月額7.5 USDが課金される。
合計
この例の場合は
171.6 + 7.5 = 179.1 USD
がContainer Insightsの月額の料金となる。
試算してみての備考
- 変動要素となるのはCluster/Node/Namespace/Service/Podのそれぞれの数のみ
- 課金要素はメトリクスとログの2種類だが、ログの金額は割合としてはとても小さい。Container Insightsの料金の肝はメトリクス数
- 特にService、Podによる部分が大半を占める
- OSSとかで自動的にたくさんのPodが作成されたりするものは注意が必要かもしれない
- Nodeが増えても、あまり金額は一気に増えたりしない(EC2インスタンスの費用は考えず、あくまでContainer Insightsとしては)
- 導入すると自動的に多数のカスタムメトリクスが作成されるが、料金を削減したいからといってこのカスタムメトリクス数を減らすのは現状では不可能(サポートより回答あり)