こんにちは、GMOコネクトの名もなきエンジニアです。
日刊IETFは、I-D AnnounceやIETF Announceに投稿されたメールをサマリーし続ける活動です。
今回は、2025-09-27(UTC基準)に公開されたInternet-Draftをまとめました。
- Internet-Draft: 7件
- RFC: 0件
参照先:
その日のサマリー & Hot Topics
- セキュリティ・暗号関連ではRPKI CA運用のベストプラクティスやTOTP認証拡張が登場。
- 金融やレジリエンス関連の新提案もあり、インフラ・サービスの信頼性強化が目立つ日。
- HTTP APIやCoRE関連の更新も進展し、実装者への影響が広がる。
投稿されたInternet-Draft
Operational Guidelines for RPKI Delegated Certification Authorities
RPKIにおける認証局運用のベストプラクティスをまとめ、運用上の安定性とセキュリティを強化するための推奨事項を提示。
Draft Link
Reilly Banking Integrity Protocol (RBIP)
金融システムの信頼性と整合性を確保するための要件とプロトコルを検討し、詐欺や不正リスクを軽減するための基盤を提案。
Draft Link
RateLimit header fields for HTTP
HTTPサービスにおけるリクエスト制御のためのRateLimitヘッダーを定義し、公平性と安定性を提供する仕組みを規定。
Draft Link
TConstrained Resource Identifiers
CoREにおけるリンクフォーマットのhref
属性の利用方法を明確化し、相互運用性と実装の一貫性を強化。
Draft Link
Reilly Resilience Protocol (RRP): Tamper-Evident Proof of System Resilience
分散システムの障害時にもサービスを維持できるレジリエンスプロトコルを定義し、堅牢なインフラ構築を支援。
Draft Link
TOTP Secure Enrollment
TOTPベースの二要素認証において安全な初期登録を可能とする拡張仕様を提案し、エンドユーザの保護を強化。
Draft Link
発行されたRFC
本日は新規RFCの発行はありませんでした。
編集後記
- セキュリティに関わる動きが濃い一日。特にRPKI CA運用のBCPとTOTP拡張は実装・運用者に直結する内容。
- また、「Resilience Protocol」は将来的な分散サービスの基盤になりそうで要注目です。
最後に、GMOコネクトでは研究開発や国際標準化に関する支援や技術検証をはじめ、幅広い支援を行っておりますので、何かありましたらお気軽にお問合せください。めちゃくちゃ喜びます。