概要
天文観測用の受信機を制御するためにInterface社のFAコントローラを用いている。
新規で計算機をsetupする機会があったので、その手順をまとめてみた。
やることのまとめ
ここでは、pythonパッケージのインストールとCompact PCIボードを制御するためのドライバーの組み込みを行う。
- python package の install
- pyenv
- anaconda
- PCIボードドライバのインストール
動作確認環境
InterfaceLinux 3.2.46-ci-0-32
Debian 7.2
Setup 手順
python package の install
1. pyenvのinstall
pyenv 公式ページ Github
その他参考ページ : Qiita pyenvを使ってMacにPythonの環境を構築する
公式ページの手順を参考にinstallしていく.
git clone https://github.com/yyuu/pyenv ~/.pyenv
sudo apt-get install -y make build-essential libssl-dev zlib1g-dev libbz2-dev
sudo apt-get install -y libreadline-dev libsqlite3-dev wget curl llvm
2. pyenvにpathを通す
以下の記述を "~/.bash_profile"に追加する(interface Linuxには".bash_profile"がないかもしれない)
もしその場合は、"~/.profile"に以下の記述を追加
export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
eval "$(pyenv init -)"
.profileに記述した内容は、再起動しないと変更が反映されないので再起動を行う。
3. anacondaのinstall
次はpyenvを使って、pythonパッケージである anaconda をinstallする.
pyenv install anaconda3-4.4.0
pyenv global anaconda3-4.4.0
ipythonを起動して、python 3が使われていればok.
PCIボードドライバの install
1. インストールするドライバ一式
- GPG-3100 : CPZ-3177,
- GPG-3300 : CPZ-340516, CPZ-340816
- GPG-7204 : CPZ-7204
- GPG-7400 : CPZ-7415V
2. Interface社の公式HPから上記のドライバをダウンロード
- ボードの型番でググったりしてCompact PCIボードの製品ページへ行く.
- ページのソフトウェアの欄にLinux/RTドライバがあるので、ダウンロードをclick.
- (*)ドライバのインストールにはinterface社へのユーザ登録・ログインが必要なのでなければアカウントがなければ作る.
- ダウンロードページに飛んだら、"DISK1 : DriverDisk 1/3 [Linux/RTLinux]" をダウンロード.
3. ダウンロードファイルを解凍
/home/(user)/ダウンロード
以下にダウンロードされたtgzファイルが置かれる.(環境によっては違う場所に置かれるかも?)
ダウンロードファイルを見つけたら、その場所で解凍する.
tar xvzf (file_name) # ex.) tar xvzf gpg3100_i386_056046.tgz
4. install を実行
su
#bash install
色々と選択画面が出てくるが、全て "yes"や"normal" などを選択すればok.
(*) readme.txtには、"sh install"と書いてあるがそれだと失敗するので、上記のようにbashで実行する.
5. ドライバの組み込み
ドライバがインストールされた場所へ行き、insda.shを実行する.
#cd /usr/src/interface/gpg3300/(アーキテクチャー)/linux/drivers
#bash insda.sh
ここまでで、ドライバのインストール・組み込みは完了.
各ボードについてこの手順で組み込んで行く.
6. ダウンロードファイルの移動
webからダウンロードした各installファイルは整理して一箇所に置いとかないとなんとなく気持ち悪い.
今後特に使用用途があるわけではないが、まとめておこう.
- 保管場所の作成
cd
mkdir Interface_driver
cd Interface_driver
mkdir GPG3100
mkdir GPG3300
mkdir GPG7204
mkdir GPG7400
- ダウンロードファイルの移動
# 各ドライバについてこんな感じで移動させておく
mv -r /home/user/Download/gpg3100_i386_056046 /home/user/Interface_driver/GPG3100/