1. はじめに
App IDユーザーがIBM CloudのCustomer Portalにログインしても、最初は何もできない。当然ながら何も権限が付与されていないからである。特に、App IDを使ってユーザーを管理している際に困るのは、初回ログインが完了するまでユーザーが登録されないことである。もちろんユーザーに1度ログインしてもらい、連絡をもらってから管理者が権限を割り当てるということもできるだろうが、運用的に非常に面倒である。
IBM CloudのIAMでは、ユーザープロファイルの属性の内容に応じて、動的に権限を割り当てる機能があるので、その機能を利用してこの問題を解決したい。
今回は、VPN for VPCのClient to Server VPN機能を利用するための権限を動的に付与する方法を例に紹介したいと思う。
P.S. App IDのユーザーでIBM Cloudのポータルを利用する際に動的にアクセスグループを設定するという記事も参考にさせていただきました。
2. アクセスグループの作成と動的ルールの設定
3. ユーザー設定に条件に適合する属性を追加
今回はApp IDのCloud Directoryで管理しているユーザーで、まだ一度もログインしたことがないユーザーを使って検証してみる。
{"isclientvpn":"true"}