P.S.
頑張って資料を読んだりまとめた後に、ほとんどこことかここに載っていた・・・。削除するのが勿体無いので念の為残しておきます。
IBMidとは
このBlogより引用
IBMid はIBMのアプリケーション、コミュニティー、サポートといった様々な分野のサービスを利用する際に使用する単一のユーザー ID です。例えばIBM ソフトウェア製品のダウンロード、サポート・コミュニティーから製品サポートへのご質問の際に必要となります。
IBMidとして特に理解しておく必要があるのは以下のポイントである。
- IBM Cloudのみならず、IBM全般のサービスを利用するために必要なID
- IBMidは、メールアドレス
- IBMidは、IBMが管理しているが、IBM Cloudで管理している訳ではない。IBMidのパスワードルールやIBMidのパスワードリセット方法などはここを参照。
- IBM Cloudにログインする際にはIBMidを使うのがデフォルト
IBMidを使わないIBM Cloudの利用方法
先述の通り、IBMidはIBM Cloudではなく、IBM全般で管理されているIDである。ID情報はIBMによって管理されており、パスワード変更もIBMのサイト経由で行う。
しかし、IBM Cloudでは、こうしたID管理やパスワード管理を自身が所有しているID管理システム、すなわちIdentity Provider(IdP)と連携して行いたいという要件にも対応しており、
- IBMid Federation 方式
- IBM Cloud App ID 方式
の2つが存在している。どちらを使うべきかはIBM Cloud SAML Federation Guideに記載されているが、以下で簡単にまとめてみた(認識の間違いがあるかもしれないので、記述内容は上記のガイドや、IBM Cloud docsの記述を正としてください)。
IBMid Federation方式 | IBM Cloud App ID 方式 | |
---|---|---|
Account Owner(IBM Cloudのアカウント管理者) | 外部IdPで管理されたIBMidでも可能 | 対応していない |
Email address | 必要(IBMid=Email addressなので) | 不要 |
コスト | 不要 | App IDの費用が必要 |
Federationのセットアップ | IBMid federation teamと手動での対応が必要。こちらがガイド。 | App IDを購入したあと、利用者が自身で構成可能 |
Federationのメンテナンス | IBMid federation teamと手動での対応が必要。 | 利用者が自身でApp IDを操作することで可能 |
Federationが有効となるスコープ | IBMidを利用するIBMのサービス全て(IBM Cloudに限定されない) | 対象のIBM Cloud アカウントのみ |
Accountメンバーの招待 | IBMidは複数のIBMサービスにまたがって共通のため、IBM Cloud アカウントごとに招待が必要(そのあと、アカウントごとに権限を付与する必要がある) | どのIBM Cloud App IDと連携するかはIBM Cloud アカウントごとに構成するため、個別の招待は不要。ユーザーは初回ログイン時に自動的に追加される。 |
Account間の切り替え | IBMidは複数のIBMサービスにまたがって共通のため、一度そのIBMidでログインしたら、別の招待済みのIBM Cloudアカウントにも追加認証なしで切り替え可能 | App IDはIBM Cloudのアカウントごとに構成するため、別IBM Cloud アカウントにログインする際には別途認証が必要 |
SAML assertions in Access Group Dynamic Rules | 利用可能 | 利用可能 |
(外部IdP以外の)信頼性 | IBMid自体はグローバルサービスであり、DC障害時にも別DCにスイッチして外部IdPと連携が可能。 | App IDはリージョナルサービスであり、例えば東京リージョンのApp IDを利用中に、東京リージョン障害が発生すると、この方式ではログインできなくなる。その際には別リージョンのApp IDを利用するなどの運用上の考慮が必要。 一応App IDは東京リージョン・大阪リージョンの双方で提供可能であり、Identity providersとして最大5つまでApp IDを登録可能。 |
Customer Portalへのログイン方式 | https://cloud.ibm.com |
https://cloud.ibm.com/authorize/xxxxxx というアカウント固有のURLを利用 |
ibmcloud CLI | 利用可能 | 利用可能 |