1. はじめに
ReservationはIBM Cloudのリソースを事前に予約し、尚且つ1年もしくは3年間利用することをコミットすることで、最大で60%コストを削減することができる機能です。2024年3月にGAされたのですが、あまり使われていないようなので、この記事で紹介したいと思います。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-release-notes&interface=ui#vpc-mar2524
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-about-reserved-virtual-servers-vpc
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-provisioning-reserved-capacity-vpc
2. コスト削減効果の例
ここから、IBM Cloudのアカウントを持っていなくてもコスト削減効果を確認することができます。
bx2-2x8
プロファイルを利用した場合
- 1 Year Committed Useの時
- 3 Year Committed Useの時
bx3d-8x40
プロファイルを利用した場合
- 1 Year Committed Useの時
- 3 Year Committed Useの時
3. Reservationの考え方
Reservationを使う場合は、もしかしたらこういうイメージを持たれている方もいるかもしれません。
- あるVSIを最初に注文する際に、1年/3年という長期に渡って利用するVSIを注文する
- そのVSIを途中解約できない。
実は、IBM CloudのVSI for VPCにおけるReservationはちょっと違います。実際は、
- 最初に、1年/3年のReservationを購入する。Reservationは、割り当て権みたいなものであって、Reservation注文時に実際にサーバーがプロビジョニングされるわけではない。
- VSIを注文する際に、このReservationを割り当てる。もしくは、VSIを注文した後に、このReservationを割り当てる。(Reservationを割り当てても、物理的にサーバー移行が実行されるわけではない)。Reservationは全く同じプロファイルに対してのみ適用可能。
- VSIを削除しても、Reservationは残る(他のVSIに割り当てても良い)
のようになります。
4. Reservation利用の一連の流れ
4-1. Reservationの注文
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Reservationの注文
注文後の確認は以下の通り。